第三話
百年前…
人々はごく普通に暮らしていた。
学校に通う人、仕事に向かう人、家で家事をする人。
さまざまな人が助け合いながら暮らしていた。
そんな中、古代の遺跡を発掘していたとある調査隊はその遺跡であるものを発掘した。
何かしらの古代文字が書かれた二つの箱。
開けようと試みたが、何を用いても開くことはなかった。
仕方なく調査隊は箱を諦め、撤退した。
それから2か月後…。
2014年8月5日…。
ある二つの民族が現れた。
彼らは箱の開け方を知っていた。
あの箱には神の力が宿された刻印の印された巻物と古代兵器を呼び起こす鍵がそれぞれの箱に入っているらしい。
しかし彼らは箱を開けようとする人々に忠告した。
『正しき者以外が箱を開けし時、世界は滅びる。』
と。
当然、皆は信じなかった。
当然だ。
そんな非現実的な話をされて信じられる人間がいるわけがない。
だが、彼らのあまりの剣幕に押され、箱は封筒された。
後にこれは現実での『パンドラの箱』と呼ばれるようになった。
その2か月後…。
2014年10月12日。
事件は起きてしまった。
二つの民族が些細な理由で対立した。
それだけならまだよかった。
その対立は激しさを増し、遂にそれぞれのリーダーは『パンドラの箱』に手を出した…。
彼らは箱を開けると、巻物を取り出し、神の刻印を体に刻んだ。
そして古代兵器を呼び起こし、戦争を開始した。
戦争は激しさを増し、遂に世界中を巻き込んだ。
神の力に為す術もない人々は次々と犠牲になっていった。
そして二週間後…。
世界は崩壊した。
崩壊した世界に二人の人間だけがたっていた。
彼らの仲間も皆、死んだ。
そして…。
彼らも長い激闘の末に消滅し、古代兵器も消えた。
後には滅んだ世界が残った。
そんな世界でも生き残った人間がいた。
「それが僕の先祖だよ。」
俺は彼の話に唖然とした。
スケールが違いすぎる…。
「そうか…。お前…ん?そういや名前を聞いてなかったな。」
「ん?そういえばそうだね。」
「俺は木山大和。お前は?」
「僕は谷村裕太。」
あれ…?案外普通の名前なんだね…。