天才永琳の家事スキル
家事スキル3つめ。
大体このくらいのペースで更新していきたいですなぁ。
永琳の主張がアレなので、恋愛成分は少なめです
が、永琳お姉さんの可愛らしい姿を想像してあげてください。
永遠亭の台所には、普段見ることのできない姿があった。
「あら?これ……どっちがお砂糖かしら」
何と、エプロンを着けた、永琳の姿である。
鈴仙が使っている、人参柄のエプロンだが、少しキツそうなのはご愛嬌。
てゐは、永琳に恋人云々の相談をされた。
てゐからすると、永琳に恋人になって欲しくないので、あまり言いたくはなかったが。
間違った事を教えてバレたら怖いので、無難な事を教えていた。
「恋人ねえ……小さい楽冶にしても意味ないんじゃないの?」
「だ、だって……元の楽冶にするのはさすがに恥ずかしいじゃない」
「あー。なるほどねえ」
元に戻っても記憶は受け継ぐのだが。
てゐはそれを知っていても、何も言わない。むしろ、同じ目に合って欲しいのである。
「キスでもすれば?」
「何言ってるの!?無理よ!」
だが、ここまでの恥ずかしい行為はできなかった様子。
長く生きていても、恋愛には奥手なのである。まあ、永琳は 恋人がどんなことをするのか知りたい と主張しているだけなので、試してもいいと思うが。
「じゃあ……手料理作って食べさせてあげれば?」
「私、料理したこと殆どないのだけれど……」
あまり、いい反応ではないが、否定はしていない。
それを感じ取ったてゐは、その案を押した。
「お師匠。恋人なら少し変な味でも大丈夫だよ」
「そうなの?」
「うん。まあ、今の楽冶は小さいから、ダメだったらイナバ達のせいにすれば?」
「それもそうね」
過程があまりにも酷いが、二人が納得したのならいいのだろう。
イナバ達にとっては迷惑この上ないが。
「じゃあ、今から作ってみるわ」
「うん。頑張って。お師匠」
楽冶を抱っこして、台所に向かった永琳に、てゐの笑いは見えなかった。
このような会話があって、永琳は、料理にチャレンジしていた。
「うーん……お醤油でいいかしら」
だが、永琳は、先程言っていたように、料理をしたことが殆どなかった。
何故なら、永琳の料理があまりにもアレで、作らせて貰えなかったからである。
鍋の中の何かが、さらに未知の何かへと姿を変えていく。
「味醂を少し……」
そう言いながら、手に持っているビンには 酢 と書いてあるのだが、それにツッコむものは、ここには誰もいなかった。
どぼどぼと酢を大量に鍋に投入する。
そして生贄は、悲しきかな人畜無害のミニ楽冶である。
「できたわ」
鍋の中身を皿に移して、楽冶の元へ持っていく。
皿の上には、ドス黒く何故かジェルの様な感じの物体が置いてあった。
「はい。楽冶」
「!?!?!?」
大人しく待っていた楽冶は、その物体を見て思った。
たたかう
さくせん
→にげる
楽冶は逃げ出した
しかし回りこまれてしまった。
「ほら。楽冶。あーん」
「(フルフルフルフル)」
明らかに嫌がっている素振りを見せる楽冶だが、所詮は子どもの抵抗。あっけなく永琳に押さえられ
パクッ
まず舌がやられた。
だが、目の前に永琳がいるので、吐き出す事はできないと、楽冶は分かっていた。
そして鼻。口に含んだ事によって分かる臭いによって、気持ちが悪くなる。
さらに目から涙がでてくる。何かよく分からないものが、目に染みるのだ。
だが、楽冶は小さいといえど男の子。
一度女性が口にいれてくれた料理を、吐き出さず。
ゴクリ
と何とか飲み込んだ。
「どう?おいしい?」
楽冶の様子に全く気付いていない永琳が声を掛けてくるが、それに答える前に
パタッ
と。楽冶は力尽きるのだった。
つーぎはどっちにしようかなー。
もこたんいるからな。どうやって√作ろうか…




