表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
92/223

これが力の差か…

訂正


予想を裏切りたい。それが私クオリティww



「永琳お姉さん。これどうやって着るの?」

「それはね。ここをこうして」




この会話から分かるように、永琳は服の着方を教えていた。

……小さい楽冶に。










「異常ありね」

「嘘だろ絶対!」

「診察はちゃんとするわ。嘘じゃないわよ」




結局兎コンビに連れて行かれた楽冶は、永琳に入院宣告されていた。

ピンピンしている楽冶は、もう必要ない!と思っているが、永琳に異常がある言われたらあるのである。決して無くても、あると思ってしまう。




「どのくらいだ?」

「一週間くらいかしら」

「また怒られるじゃねえか……家のやつらに」

「イナバ達に言伝を頼んどくわ」



そういう問題じゃないんだけどな…… と思ってる楽冶を余所に、永琳はカルテに色々書き始めた。




「まあ……薬は必要ないわね」

「どんな異常だよ……」

「前回と一緒よ。頭」

「それは把握してる。じゃあ問題ないな。帰る」




そう言って楽冶は背を向ける。

そして、ドアに手を掛けた瞬間




グサッ




耳スレスレの所を矢が通り抜け、壁に刺さっていた。




「…………」

「一番簡単な方法は、頭にコレを当てることなんだけど・・・・・・どうする?」

「……入院させて頂きます」

「よろしい」




にこやかに笑う永琳に言いながら、こんな会話多いな。と内心思う楽冶であった。














「楽冶~。ごはーん」

「俺は一応患者なんだよな!?」

「関係ないわ。早く~」




輝夜が楽冶にじゃれついているかと思ったら、昼食の支度をしろとの事らしい。

楽冶は嫌がったが、時間は昼食時だし、お腹も減っている。鈴仙がいるから大丈夫だろうし……

など、色々思う事があったが、結局は




「暇だし……作るか」

「さすが楽冶!期待してるわよ!」

「……お前を料理して食ってやろうか?」

「いやん。エッチ」

「……ていっ」




スコン!




変なことを言い出した輝夜に、何回目か分からない攻撃を楽冶は繰り出した。




「いたっ!何よ!」

「何よ! じゃないわ!仮にも姫様だろうが!何変な事言ってやがる!」

「仮じゃないわ!姫よ!」

「尚更悪いわ!」




輝夜を背中に引っつけたままギャーギャー言い合いをしていると、そこに現れるのは一つの影。




「楽冶。呼んだ?」

「は?」

「いや。楽冶に呼ばれた気がしたから……」

「ああ。お前は てゐ だろ。俺は ていっ って言ったんだ」

「あ~。成る程ね。で?何を言い合ってたのさ」




ニヤニヤとした顔で言ってくるてゐ。

どうせ聞いていたのだろうが、一応楽冶は微妙に変えて言ってみる……というか背中に輝夜がいるのはスルーなのだろうか。




「今日の昼飯を何にするか」

「あ~。そうなんだ。何にするの?」

「まだ決めてない」

「へえ。私でもいいよ?」

「でてけっ!」

「ウサアアア!?」




大体予想がついていた楽冶は、素早くてゐの耳を持って投げ飛ばした。

「ふぎゃ!」

と声が聞こえたところで、襖を閉める。




「あらあら。人気ねえ」

「いや、お前のせいだろ」

「え?どっちかっていうと楽冶じゃないの?」

「え?」

「「…………」」




思い返してみると……どっちもどっちだったことに気付く。




「……昼飯作るわ」

「……そうね。お願い」




楽冶が動き出そうとしたので、輝夜は背中からすぐに離れる。




何とも微妙な空気だった。














「おい……何をしている」




昼食ができて、皆が集まる。

ご飯を持ってきている最中に、何やらやっていたようなので、楽冶は不思議に思った。




「何もしてないわよ」

「何もしてないわ」

「何もしてませんよ」




てゐ以外の全員が 何もしていない と言った。

てゐが言っていれば、ん?と思うだろう。


だが、てゐが言っていないのから大丈夫。と思ったのだろうか、楽冶は

「いただきます」

と言った後、普通にご飯を食べた。













「う?」

「やったわ!成功よ!永琳!」

「一回作ったものをミスなんてしませんよ」

「うわあ!やっぱり可愛い!」




こうして、また小さい楽冶が誕生したのである。


え?予想してた?

ショボーン


ま、まぁ次は永琳です!(多分)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ