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東方楽々記  作者: COPPE
第一章 紅魔館での奴隷生活……とは言い難い
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もう一人の悪魔

次は図書館へ。

こあ。こあ?こあ!…むきゅ



フランが離してくれたので大図書館に行ってみることにする。

そこの主が持病もちなので気になるのもあるが大部分は勿論暇だから。


どうせノックしても大図書館は広くて聞こえないので無断で進入。

いかに見つからずに主まで近づけるか……


おっと危ない。秘書に見つかるところだった……













目標発見。ただちに接近せよ。

目標を発見した俺は気配を消して近づく……




「わ!!!」

「むきゅっっ!?」




むきゅ。うむうむ。これが楽しみなのだよ。

毎度ありがとうございます。




「あなたは……久しぶりだからびっくりしたわ……」

「いやお前が本に集中しすぎてるんだよ」

「……あなた気配が無さ過ぎるのよ」

「人生楽しむためには重要なスキルだからな」




そう。人生楽しむためには気配消しスキルは超重要である。

主にイタズラするために。




「パチュリーさま!どうされましたか!?」

「よっす。こあ。お邪魔してるぜー」

「楽冶さんいつの間に!?……まあ楽冶さんなら仕方ないですね」

「それはどういうことよ……」

「どうせまた楽冶さんに驚かされたんでしょう?本に集中しすぎて」




さすが分かってらっしゃる。


さっき俺に驚かされたのがパチュリー・ノーレッジ。この大図書館の主である。

そして今現れたのはパチュリーの使い魔の小悪魔。名前は無いとのことなので「こあ」と読んでいる。

小悪魔こあくま→こあ だな。因みに使い魔だが役職的には秘書。




「ところで何しにきたのよ」

「ああ……暇だった」

「レミィから聞いたわよ?今ここの奴隷だって」

「……俺は認めてないけどな」




レミィとはレミリアのこと。

レミリアとパチュリーは親友らしく、パチュリーはレミリアのことをレミィと。レミリアはパチュリーのことをパチェと呼ぶ。




「それでもレミィはそう思ってるんでしょう?ならサボってたらいけないんじゃない?」

「さっきフランを寝かしてきたから問題ない」

「また……まあいいわ。じゃあ私が命令するから」

「なぜお前のいうことを聞かねばならぬ!」

「確か紅魔館 全員 の奴隷って聞いたわ」




知っているだと!?

ならば・・・・・・・




「逃げる!!!」

「そうはいきませんよ!」

「こあ!お前もか!」

「元からあなたの味方ではありません!」




後ろにいたこあに即効で捕まる。さよなら自由。




「じゃあパチュリー様。楽冶さんと本の整理してますね」

「ええ。頼んだわ。こき使ってやってちょうだい」

「当たり前です。やっと休息が手に入りそうなんですから逃がしませんよ」




こあの笑顔が眩しい!てかここの図書館広すぎて整理なんかできないんだけど!




「じゃあ早速あちらの方を♪」

「ちょ!なんだよあの量!?はーなーせー!」




小悪魔といえども悪魔。人間の俺は、本が大量に積み重なっている方へ虚しく引きずられていくのであった。















「……マジすか小悪魔さん」

「何を今更。奴隷の楽冶さんにはとことん働いて頂きますよ?」

「敬語なのに怖いこといわないで!」

「悪魔ですから」




なにそれ怖い。





「……それより何だよこの本の量は」

「パチュリー様が三日で読んだ本です」

「さすが引きこもりだな」

「それは言わないでください。使い魔としても心配なので」




中々リアルな話だったので会話を切ることにする。

それにしてもこの本の量はなんだ?

三メートルぐらいありそうな高さなんだが……それが七つ。


三メートルってことは、手を伸ばしても届かないから態々飛んで積んだのか。暇人だな。

いやそれよりも



「大体整理と言われてもどこに何があるかわからんぞ?」

「大丈夫です。ジャンル別の見取り図はありますし順番は五十音順ですから」

「用意周到なこって」




ジャンルは本についてるシールの番号で分かるらしい。

それを確認してから整理を開始する。
















「ふう。やっとここまできたな」




大量の本をまずジャンル別に分けてからそれぞれの棚に持っていって片付ける。

それを繰り返してやっと半分程終わった。




「そろそろ休憩に入りましょうか」

「おっ。さすがこあ分かってる「楽冶さんは引き続きお願いします」ずるいぞこあ!!!」

「悪魔ですから」




悪魔。なんたる種族。怖すぎるぜ……

泣く泣く続けること一時間程度。そこで事件は起こった。




火符「アグニシャイン」

恋符「マスタースパーク」




おかしい。今図書館内でスペカを使ったような気が「ドカーン!!!」使ってますね。はい。

まあ今は命令優先だ。さっさと本を片付けよう。



激しい弾幕対決の音が聞こえる中黙々と本を片付ける。次はと……



バシュッ!グラッ……ドサドサドサッ……



まだ残っていた本に弾幕が当たり倒れ横に積んでいた本が巻き込まれ倒れる。

……まあ弾幕対決だから仕方ない。と思いもう一回積み直す。


よしオーケ……



ビシッ!……バタン。バタン。バタン……



ま、まあこんなんで俺は怒らないよ。大丈夫だクールに……



バシッ!



弾幕に当たってしまった。痛い。だがそんなことより なんかイライラするな

そう思いながらもまた積み直す。

よし終わっ……



ズガガガガッ!



煙が晴れたら倒れてるどころか飛んでいってた。

これはちょっと怒ってもいいよね?

そう思い対決が行われているところへ向かおうと思ったところ









ドガーン!……グラッ……ガタンガタンガタンガタンガタン……












皆さん見てください。今俺の前で本物の本棚ドミノが起きました。

あれ?俺悪いことしてないよね?言われた通りずっと整理してたよね?

しかも休憩無しでぶっ続けで。そのおかげでさっきの積み重なってた本を三分の二以上片付けてたよね?

怒っていい?ねえ。怒っていいよね?ダメって言われても怒るけどさ……




「あっ!楽冶さん!大丈夫「……」じゃないですね……」




こあを無視して対決場所へ向かう。

そこにいたのは予想通り、パチュリーと魔理沙だった。




「そんなの私には聞かないぜ!」

「くっ!ちょこまかと……」

「諦めて本を貸したらどうだ?」

「馬鹿言わないで。あなたに貸したら返さないじゃない」

「死んだら返すさ」

「期限切れよ!」




二人が話しながら弾幕対決をしている。

俺は弾幕対決は苦手だが、そんなの関係なしに突っ込む。




火符「アグニシャイン上級」

恋符「マスタースパーク」




パチュリーの上級魔法と魔理沙の得意技が再度放たれる。

それがぶつかる寸前に間に入り能力を使い復活する。


そして煙が晴れ……




「「!!!」」

「お前ら……今すぐ正座しろ馬鹿野郎!!!」








驚いてる二人に向かって、思いっきり怒鳴った。


べ、別にアグニシャインしか知らない訳じゃないんだからね!(作者はNORMAL挫折しました)

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