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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
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患者として扱われないんですが

楽冶の主夫度が上がっていきます。


夜勤明け辛い…




今日はいつも家で起きている時間に起きる。すなわち朝飯を作る時間。

一応患者なんだから大人しくしてろよ。とか言う優しい読者様がいるかもしれないが……え?いない?もはや変われ?


……それはダメだ。俺は結構ここが気に入っているからな。

自力で頑張ってくれ。忠告しとくと、外界に帰るのも色々めんどくさい事があったり、場合によっては帰れなかったりするので、しっかりと考えてからの方がいいぞ。




閑話休題


とりあえず隣で寝ている輝夜を起こさないように、布団から這い出る。

輝夜と寝ているのは、永遠亭では結構な日常茶飯事である。

何故なら ゲーム→風呂→ゲーム→寝る のルートを通るからだ。

……風呂は別々だぞ?


さらにいつ力尽きてもいいように、二人とも布団を被ってゲームをしている

ため、必然的に隣同士で寝てしまうことになる。

まあ大体二人とも同時に力尽きるんだけどな……




そんなよく分からない話はこれくらいにして、ちゃんと朝飯を作ろうと思う。

やっぱ 亭 だしな。和食だろ。


と。てきとーな解釈をして白米を炊きにかかる。


ここは未だに釜戸を使っているため、米を炊くのが一番時間がかかるのだ。

あとは……やっぱ和食に味噌汁は欠かせないよなー。

味噌は確か……よし。あった。


アドバイスしておくと、慣れてない人は調味料とかは先に準備しといた方が、慌てなくてすむぞ。

特にどこに置いてるか分かりにくいやつとか。俺は幻想郷の殆どの台所の調味料の位置知ってるけどな。




「やべ。色々話してたら水が沸騰してる」




ここの釜戸に使う燃料(竹だが)は素材がいいのか火力が強いため、意外と早く沸騰してしまう。

説明もいいが、手も動かさないとな……


白玉楼で言ったように、あまり早くない包丁使いで、一生懸命具材を切って鍋に放り込む。

その間におかずを……筍しかないじゃん。


灰汁抜きする時間ないな……じゃあしょうがない。アレでいきますか。













「輝夜~。飯できたぞ~」




ご飯を保温状態にして皆を呼びに行く。どうせ中々起きないし。




「うう……私の……こんとろーら?」




案の定輝夜は変な寝ぼけ方をしていた。

何でコントローラなんだよ。このダメ人間め。




「早く起きろ!朝飯だと言ってるだろうが!」

「んあ……こまんど?……何だっけ?」




意味が分かりません。


もういいや。




「じゃあ俺は起こしたから。頑張れ。てるよ」

「誰がてるよよ!!!」




おー。起きた起きた。そんなに嫌か。てるよ。




「嫌に決まってるじゃない!私の名前は輝夜かぐやよ!」

「残念だが輝夜。この作者は 輝夜 と変換するために てるよ と打っている」

「作者ああああああ!!!でてきなさい!!!」




因みに一発変換らしいぞ?

かぐや→家具や

てるよ→輝夜


完璧だな。




「つーわけで。てるよ。飯だ」

「てるよじゃないって言ってるでしょ!!!」




はいはい。っと。












てるよ。もとい輝夜を連れてくると、すでに皆が待っていた。




「おお。皆いるのな」

「あれだけ騒がれたら起きるわよ」

「それは俺のせいじゃない。作者のせいだ」

「まあまあ。温かいご飯が食べれるからいいじゃないですか」

「それもそうね」




うむ。温かいご飯が食べれるのは、まことにいい事である。

いい事である……のだが。




「何か俺が作って当然。みたいな感じじゃないか?」

「当たり前じゃない。入院させてあげてるんだから」

「どんな病院だ……」

「ここは病院じゃないわ」




分かってるけど!分かってるけどさ!




「私は作りにいこうとしたんですけど、師匠が」

「今日ぐらい休みなさい って言ったのよ」

「どうせ楽冶さんが作るから とも言われまして」




全部俺の行動読まれてる!?




「ウッサッサ。そんなんじゃ悪戯できないウサよ?」

「別に隠してないからいいんだよ!」

「それより早くご飯持って来るウサ。冷えるウサよ?」




くそう。そこまでさせるのかここは……

そのくらい手伝ってくれてもいいじゃないか。


後ろの方で鈴仙が、手伝おうとしてくれている声が聞こえるが、他の人に止められている。

鈴仙よ。優しいのはお前だけだ。










一気に皆の分は運べなかったので、三回に分ける事になってしまった。


その間に皆が何かコソコソしていた気がするが……気のせいか?




「じゃあいただきましょうか」




輝夜の声を合図に、皆が別々に「いただきます」を言い食べ始める。


……ふう。好評なようでよかった。

時間があまりなかったから、筍は焼き筍に変身しただけだったからな。




落ち着いたら腹減ってきたし、俺も食べるとしますか。


次当たりに物語を動かそうかな…


いや動かそう。うん。



安定のてるよ変換

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