患者として扱われないんですが
楽冶の主夫度が上がっていきます。
夜勤明け辛い…
今日はいつも家で起きている時間に起きる。すなわち朝飯を作る時間。
一応患者なんだから大人しくしてろよ。とか言う優しい読者様がいるかもしれないが……え?いない?もはや変われ?
……それはダメだ。俺は結構ここが気に入っているからな。
自力で頑張ってくれ。忠告しとくと、外界に帰るのも色々めんどくさい事があったり、場合によっては帰れなかったりするので、しっかりと考えてからの方がいいぞ。
閑話休題
とりあえず隣で寝ている輝夜を起こさないように、布団から這い出る。
輝夜と寝ているのは、永遠亭では結構な日常茶飯事である。
何故なら ゲーム→風呂→ゲーム→寝る のルートを通るからだ。
……風呂は別々だぞ?
さらにいつ力尽きてもいいように、二人とも布団を被ってゲームをしている
ため、必然的に隣同士で寝てしまうことになる。
まあ大体二人とも同時に力尽きるんだけどな……
そんなよく分からない話はこれくらいにして、ちゃんと朝飯を作ろうと思う。
やっぱ 亭 だしな。和食だろ。
と。てきとーな解釈をして白米を炊きにかかる。
ここは未だに釜戸を使っているため、米を炊くのが一番時間がかかるのだ。
あとは……やっぱ和食に味噌汁は欠かせないよなー。
味噌は確か……よし。あった。
アドバイスしておくと、慣れてない人は調味料とかは先に準備しといた方が、慌てなくてすむぞ。
特にどこに置いてるか分かりにくいやつとか。俺は幻想郷の殆どの台所の調味料の位置知ってるけどな。
「やべ。色々話してたら水が沸騰してる」
ここの釜戸に使う燃料(竹だが)は素材がいいのか火力が強いため、意外と早く沸騰してしまう。
説明もいいが、手も動かさないとな……
白玉楼で言ったように、あまり早くない包丁使いで、一生懸命具材を切って鍋に放り込む。
その間におかずを……筍しかないじゃん。
灰汁抜きする時間ないな……じゃあしょうがない。アレでいきますか。
「輝夜~。飯できたぞ~」
ご飯を保温状態にして皆を呼びに行く。どうせ中々起きないし。
「うう……私の……こんとろーら?」
案の定輝夜は変な寝ぼけ方をしていた。
何でコントローラなんだよ。このダメ人間め。
「早く起きろ!朝飯だと言ってるだろうが!」
「んあ……こまんど?……何だっけ?」
意味が分かりません。
もういいや。
「じゃあ俺は起こしたから。頑張れ。てるよ」
「誰がてるよよ!!!」
おー。起きた起きた。そんなに嫌か。てるよ。
「嫌に決まってるじゃない!私の名前は輝夜かぐやよ!」
「残念だが輝夜。この作者は 輝夜 と変換するために てるよ と打っている」
「作者ああああああ!!!でてきなさい!!!」
因みに一発変換らしいぞ?
かぐや→家具や
てるよ→輝夜
完璧だな。
「つーわけで。てるよ。飯だ」
「てるよじゃないって言ってるでしょ!!!」
はいはい。っと。
てるよ。もとい輝夜を連れてくると、すでに皆が待っていた。
「おお。皆いるのな」
「あれだけ騒がれたら起きるわよ」
「それは俺のせいじゃない。作者のせいだ」
「まあまあ。温かいご飯が食べれるからいいじゃないですか」
「それもそうね」
うむ。温かいご飯が食べれるのは、まことにいい事である。
いい事である……のだが。
「何か俺が作って当然。みたいな感じじゃないか?」
「当たり前じゃない。入院させてあげてるんだから」
「どんな病院だ……」
「ここは病院じゃないわ」
分かってるけど!分かってるけどさ!
「私は作りにいこうとしたんですけど、師匠が」
「今日ぐらい休みなさい って言ったのよ」
「どうせ楽冶さんが作るから とも言われまして」
全部俺の行動読まれてる!?
「ウッサッサ。そんなんじゃ悪戯できないウサよ?」
「別に隠してないからいいんだよ!」
「それより早くご飯持って来るウサ。冷えるウサよ?」
くそう。そこまでさせるのかここは……
そのくらい手伝ってくれてもいいじゃないか。
後ろの方で鈴仙が、手伝おうとしてくれている声が聞こえるが、他の人に止められている。
鈴仙よ。優しいのはお前だけだ。
一気に皆の分は運べなかったので、三回に分ける事になってしまった。
その間に皆が何かコソコソしていた気がするが……気のせいか?
「じゃあいただきましょうか」
輝夜の声を合図に、皆が別々に「いただきます」を言い食べ始める。
……ふう。好評なようでよかった。
時間があまりなかったから、筍は焼き筍に変身しただけだったからな。
落ち着いたら腹減ってきたし、俺も食べるとしますか。
次当たりに物語を動かそうかな…
いや動かそう。うん。
安定のてるよ変換




