頭に異常あり
永遠亭は今までと違う感じにしてみようかな…
と思いましたが考え中なんです。
「異常ありね」
「マジ?」
「診察して嘘は言わないわ」
輝夜とのスー○ァミを使った対戦中。
鈴仙に呼び出され連れてこられたのは、永琳の部屋。
まあ個人の部屋ではなく、診察室だが。
そういえば頭打ってるから何ちゃら。とか鈴仙が言っていたので、大人しく診察を受けたらこう言われた。
「本当に異常があったウサ?」
「ええ。異常しかなかったわ」
「怖すぎだろその言い方……」
「大丈夫なんですか?師匠」
「大丈夫じゃないに決まってるでしょう」
そこで永琳は一回黙り、こちらを見ながら言った。
「入院決定よ」
何故か妙に笑いながら……
「で。なんでここな訳?」
「知らないわよ。それより続きやるわよ!続き!」
また連れてこられたのは輝夜の部屋。
永琳曰く、日常生活に問題はないらしいので、自由に動いても構わないとの事。
ただ何かあったら困るので、永遠亭からは出れないらしい。
だからって輝夜の部屋に連れてくるのはどうかと……
と思ったのだが、患者なので大人しく従っておこう。
「ほら早く!」
「はいはい」
またもやコントローラを持たされて、輝夜との対決に挑む事にした。
「ふう」
鈴仙が診察室に帰ってきて、溜め息をつく。
その部屋にはまだ永琳とてゐが残っていた。
「あら?溜め息ついてどうしたの?」
「どうしたの?じゃないですよ……楽冶さんのことに決まってるじゃないですか」
「あなたの希望でもあるのでしょう?」
「そ!それは……そうですけど」
「ウッサッサッサ。鈴仙も同志ウサ」
鈴仙は永遠亭の総意とはいえ、楽冶に嘘をついた事を後悔していた。
もちろん楽冶の頭に異常はない(ともいえないが……)
だが永遠亭に留めるために皆で一芝居うったのだ。
もちろん輝夜の案であるのだが、本人が一番くつろいでいるのはどういうことだろうか……
「とりあえずウドンゲ。夕食の準備をしなさい」
「はい。分かりました」
「いつもより少し豪華にするウサよ?」
「あなたも手伝うのよ!」
「嫌ウサ。私はやる事があるウサ!」
「あ!待ちなさい!」
てゐが部屋から逃げていき、それを追って鈴仙も出て行った。
すると診察室に残ったのは永琳一人。
「じゃあ。私も準備しましょうか」
そう言うと小瓶を手に持ち、自室へと入っていった。
「あの~」
「何っ!!!」
「ひいっ!ご!ご飯できましたから!」
ピュー
と逃げていったのは、俺の見間違いじゃなければ鈴仙だったが……
「さあ楽冶。続きやるわよ!」
「いや。飯だろ?」
「そんなのいいから!」
「よくないわ!腹減ってんだこっちは!」
どんだけゲーム好きなんだこのニ〇ト!
「しょうがないわねえ……じゃあご飯が終わったらまた続きね?」
「分かったよ……お前行かないのか?」
「楽冶に負け越してるもの」
そうかい……
もうどうせ行かないだろうな……
諦めた俺は輝夜をおいて夕飯に向かったのだが、そこにいたのは涙目の鈴仙だけだった。
「うう……」
「鈴仙……どした?」
「はっ!……楽冶さん?!!!」
鈴仙が駆け寄って、手を握ってきた。
「皆が!皆が冷たいんですよー!」
「はあ?」
「私にご飯作れと言っておいて!呼びに行ったら追い返されたんです!」
それは……気の毒に。
つか何やってんだ?あいつら。
「分からないんです。二人とも部屋に閉じこもってて……」
「ふむ……覗いてみるか」
「いえ!先にご飯食べちゃいましょう!」
あ。鈴仙が愚痴言ってる最中にキレた。
「もう皆知りません!先に二人で食べましょう!」
鈴仙は結構感情的な部分があるため、一回怒ると手がつけれなくなる。
だがそれは、ある人物には通じない訳で……
「あー。俺はそれでもいいんだが……」
「何ですか!」
「永琳が許さないと思うんだ」
鈴仙に頑張ってアイコンタクトを送る。
だが感情的になっている鈴仙には届かず……
「師匠なんて知りませんよ!楽冶さんは食べますよね?」
「…………」
言っちゃったよ。言っちゃったよこの子。
アイコンタクト。気付いてほしかったな……
「楽冶さん!食べづらいなら私が食べさせてあげますよ!」
「ウドンゲ」
俺が溜息をつくよりも早く、部屋に響く声。
「何ですか!いったいだ……れ……?」
ウドンゲと呼ぶ人は、ここには一人しかいない。
もちろんその人とは
「楽冶に何をしようとしているのかしら?」
とてもにこやかに鈴仙をみつめる……八意永琳であった。
てゐの ウサ は後に色々とでてくるかもしれないです。
うーん…√どうしよう




