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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
82/223

悪戯稼業も楽ではない

急な夜勤でヤバいです。


永遠亭全員出演!



襖を開けると、予想通り。

逆さ吊りされた、てゐがいた。




「ウサア……」

「ハッハッハッ」

「笑ってないで下ろしましょうよ!」




やられたー って感じのてゐを、鈴仙は下ろし始める。




「下ろすのか?」

「下ろしますよ!」

「優しいな」

「普通でしょう!?」




いつもてゐに悪戯されて怒っているのは誰だ?

まあこれが、鈴仙のいい所でもあるのだが。




「てゐ。もう少しだから」

「ウサ」




鈴仙がてゐを下ろし終えると、てゐはすぐ立ち上がった。




「ウッサッサ……よくもやってくれたウサね?」

「やられたらやり返す。普通だろ?」

「まさか私に悪戯をするものが現れるとは思わなかったウサ」

「いや……二人とも。昔から結構やり合ってたわよね?」

「「なんのことだ(ウサ)?」」




では……




「「勝負ウサ!!!」」













「……あなた達。ここがどこか分かっているの?」

「「…………」」




俺とてゐの前に座っているのは、赤青交互の、ぶっちゃけるとよく分からない服装をした女性。

名前は八意永琳やごころえいりん えーりん ではなく えいりん ここ重要。

……てゐといい重要箇所が多いなここは。


因みにいうと、幻想郷一の医者とも言われている。それは彼女が「あらゆる薬を作る程度の能力」というものを持っているのが関係する。

昔は薬だけだったが、その能力のせいで 医者 と認識され、手術を請け負ったことが何回かあるらしい。


今では色々な患者が彼女の元に来るとか。




「もちろん分かっていると思うけど、ここは永遠亭よ?罠を仕掛けていい場所ではないわ」

「だって楽冶が!」




スッ(注射器を出す音)



スッ(顔を背ける音)




「……まずここに罠を仕掛けたのは楽冶だったかしら?」

「それはてゐがだな……」

「どっちが先かを聞いているの」




スッ



スッ




「俺です。はい」

「よろしい」




何故二人とも顔を背けるのか。

それは先ほど説明した「あらゆる薬を作る程度の能力」を使って、永琳は薬を作るのだが、偶に本人でも分からない薬ができあがるらしい。


……つまり実験されたくないのだよ。




「じゃあてゐが片付け担当ね」

「分かったウサ」

「楽冶は……輝夜の相手でもしてもらいましょうか」

「嫌だ!」




スッ




「是非!是非ともやらせていただきます!」

「最初からそう言いなさいな」




恐るべき魔の注射器。

偶に死人がでるって噂だからな。注意しないと……




「あなたは死なないから、是非サンプルとして欲しいのだけれど」

「いやいやいや。俺は死ぬから。つかお前らのが確実に死なないだろ!」

「痛いのは嫌いなのよ」

「俺だって嫌だわ!」

「……まあ一本くらい」

「輝夜のとこ行ってくるわ。じゃあな」




痛いの嫌なので逃げました。













襖の前に立つ。

この襖の奥の部屋に、先ほどから言っている輝夜がいる。


普通の人間ならば、近づきがたいほど美人な存在なんだとか。

俺は全くそんな感じはしないけどな。


そして俺は、襖を開けた。










「てるよ~。入るぞ~」

「てるよじゃないって言ってるでしょ!」




そこにいたのは、確かに美人だが、寝癖ボサボサのパジャマ姿で、ゲームのコントローラを握り締めている輝夜だった。




「相変わらずだな」

「訂正しなさいよ!」

「分かった分かった。怒るなてるよ」

「ムキー!!!」




彼女の名は蓬莱山輝夜ほうらいさんかぐや。輝夜→てるよ。俺が考えたニックネームだが、本人には不評だ。


そして彼女こそが、ここ永遠亭の主である。




「何しにきたのよ!」

「永琳にお前の相手を押し付けられた」

「そうなの?」

「そこで嘘ついてもな……」

「何したのよ」

「てゐと屋敷を罠だらけにした」

「……バカね」




うるせいやい。

結局ヒートアップしたのはいいが、永琳に止められたため勝敗は着いていない。




「じゃあ久しぶりだし……これでもやるわよ」

「…………」




そういって渡されたのは


幻想入りしてしまったであろう スーパーファ○コン と書かれているゲームであった。


てるよ←おい


紅魔郷EXクリアまだー?

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