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東方楽々記  作者: COPPE
第三章 帰っても休まる場所がない
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冗談は考えて言いましょう

バイト先の先輩にカラオケ拉致に合いました。


つまり小説に手を付けれず・・・




おっと今日は夜勤じゃないか




くっそ。最近休みがないぞ……


ルーミアの封印騒動がやっと終わったと思ったら。何故か幽香に拉致られて。

拉致された理由は聞けば ああ。 とは思ったものの、拉致する理由にはなってない気がする。言えばいいだけだし。




「おっと。そろそろだな」




慣れとは恐ろしいもので、考え事をしていても匂いや感触で大体の感じが分かってしまう。


拉致されて料理作るってのもどうかと思うが……幽香だから仕方ない。




「できたぞー」

「あら。ありがとう」

「お前がほぼ強制的に作らせたんだろうが……」

「何の事かしら?」




とぼける幽香。

どうせこれ以上何を言っても意味が無いので、そのままスルーしよう。


食器を並べて手を合わせる。




「いただきます」

「召し上がれ」

「……俺の台詞じゃね?」

「食材は私のよ?」




何その理論。初めて聞いたぞ……

もういいや……気にしないで食事を始めることにしよう。




「相変わらずおいしいわね」

「褒めてんのか?」

「褒めてるでしょ……」

「マジで!?お前って褒めんの!?」

「殴るわよ?本当に……」




おー怖い。この辺でやめておこう。




「で。今日はこの後寝てもいいのか?」

「逃げたわね?」

「……いいのか?」

「…………」

「…………」

「…………」

「……非常に申し訳ございませんでしたっ!」

「そうね。さっき言ったように、掃除は明日からだから。今日はもう寝て大丈夫よ」

「……ハイ」




沈黙の間にどんどん笑顔になっていくのが怖いです。


さすが幻想郷一のドS




ガッ




「痛い痛い!だから顔掴むのやめて!」

「楽冶が変な事思うから悪いのよ」

「ごめん!ごめんって!」

「分かればいいのよ」




何で俺の考えてたことが分かるんだよ……














片付けを終えたのはいいんだが、この後に結構キツイことが待っている。

さっき言ったとおり寝るだけなのだが……




「やっぱりこれだけ?」

「当たり前じゃない。勿体ないでしょ?」




幽香の家にはベッドが一つだけ。

布団は一枚も無いのだ。


つまり必然的に幽香のベッドで 一緒に 寝ることになる。




「早く寝るわよ?明日は忙しいんだから」

「ああ。うん」




いやー……恥ずかしいな……

普通にいる分には全く問題ないが、幽香はぶっちゃけ美人である。


一緒に寝るだけで恥ずかしいのだが、前回あんなことがあったため(三話参照)さらに恥ずかしい。




「幽香……前も言ったけど、俺はソファでも「ダメよ」……ハイ」

「ソファで寝ても疲れが取れないでしょ?」




こちらだと精神的に疲れますが。




「いやでも「それとも私と寝るのがそんなに嫌なのかしら?」いや。そんなことないぞ?」

「じゃあ寝ましょう」




結局押し切られてしまった。

しょうがない。諦めて寝るか……




「…………」

「…………」

「…………」

「……ねえ楽冶」

「……何だ?」

「私と寝るのって嫌なのかしら?正直に言って?」

「……嫌って訳じゃない。なんつーか……恥ずかしいんだよ」

「恥ずかしい?」

「幽香は俺から見たら美人だからな」

「…………」




幽香から話を振ってきたのに。幽香が黙ってしまった。

見ると毛布で自分の顔を隠している。

そして隠したまま会話が再開する。




「楽冶。もう一つだけ聞いていいかしら?」

「お前さん。断っても言うだろうに……」

「そうね……じゃあそういう私って……嫌い?」




は?

なんだそりゃ?


遠まわしのギャグ?

うん……幽香も毛布の中でニヤケてるに違いない。

ならばこちらもそれなりに返そうではないか。




「いや。むしろ好きだ。結婚してくれ」

「えええ!?ちょ!ちょっと楽冶!?それ本気で言ってるの!?」

「無論」

「……嘘……私」

「嘘」

「は?」




は?とは?

ギャグじゃないのか?




「だから……無論。嘘」

「……嘘?」

「嘘」

「…………」




幽香が沈黙した。


……さて私はもう寝るとしましょうかね。










「ふふふふふ」

「ん?」




寝ようと目をつぶったら、不気味な笑い声がしたので、また目を開ける。

やっぱりというか、声の正体は幽香である。




「どうした?幽香?」

「……楽冶」




あれ?何かマズそうな雰囲気?










「ちょっと旅立ってきて頂戴?」










幽香の拳がせまり……その後はよく覚えていない。


さすがの幽香さんも恥ずかしかったようです。


寝不足ですが頑張ります

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