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東方楽々記  作者: COPPE
第三章 帰っても休まる場所がない
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約束は忘れないように

寝過ごしたあああ!


やば・・・今回の楽冶的状況だぜい・・・




急に眩しくなって目が覚める。

もちろん一気に瞼が開くわけではなく、徐々に開いていく。


そして目に映ったものは




「知らない……いや知ってるぞ。この天井は」




危うく他の作品にいってしまうところだった。

全く。作者は有名所を使えばどうにかなると思ってやがるな……


それはそうと(ごめんなさい)このシンプルな天井、若草色の壁、もうあいつの家に間違いない。




「あら。おはよう」

「おはよう。幽香」




風見幽香の家である。

だから幽香が登場するのは、別に問題ではない。


問題なのは……




「何で俺はここにいるんだ?」












「忘れたの?」

「え?」

「今日は三ヶ月に一回のあの日よ?」

「あー。そうかそうか」




俺は三ヶ月に一回。幽香の家にお邪魔している。

雑談だけではなく、花の世話や掃除など色々やるのだ。


何故三ヶ月に一回なのかというと、大体季節の変わり目にするからだ。

春夏秋冬。だから大体三ヶ月ペース。




「だからって寝てる間に連れて行かなくても……」

「あなた毎回渋るじゃない」

「結構めんどくさいからな」




だって掃除って箪笥の裏とか、ベッドの下とかだから。

花の世話だって量が多いし……




「それを私は一人でやってるのよ」

「花はな」

「……あなたが約束したんでしょ?」

「はて?なんのことや「ガッ!」痛い痛い!!!」




幽香の得意技。顔面鷲掴み。




「……約束したでしょう?」

「……ハイ」




そして目を合わせながらの脅し……

すでに妖力が大きくなっているのが分かるので、もう頷くしかない。




「チルノとルーミアは?」

「遊びに行かせたわ」

「よく素直に行ったな……」

「ええ。今日は遊びに行くんでしょ? って言ったらすぐ出ていったわ」

「おおう……」




何か幽香が笑顔で言ってるのが見えるぞ。

……明らかに脅迫だよな。




「失礼ね。私は言っただけよ?」

「凄んだろ。少し」

「そんなことないわ」

「……妖力は?」

「二割くらいね」




アウトー!それアウトだよ幽香さん!

あなたの二割ってでかいんだよ!




「あのくらいじゃスキマとかは全然よ?」

「お前ら大妖怪クラスだからな?しかもかなり上の」




幻想郷には沢山の妖怪がいるが、強さは様々だ。


さっき幽香が言ったように、紫はもちろん、幽香、幽々子、レミリア、フラン。などといった大妖怪と呼ばれる強さの者。


まあその 大妖怪 って綴りの仲にも強さはあるが……


めんどくさいから省くが、中級妖怪、小妖怪と続き、人間は基本的にその後である。妖精は人間と同じくらい。


異例なのは霊夢や魔理沙。チルノとかだな。

なぜ真ん中だけ 中級 妖怪なのかは知らん。紫に聞いたら知ってるかもな。


もちろん大妖怪と呼ばれる者の力は凄く大きい。

それを二割程度とはいえ、受けたのは妖精チルノや(今は)小妖怪ルーミア。さぞかし怖かっただろう……


チルノは異例といっても妖精として異例なだけで、小妖怪と中級妖怪の間くらいだし……




「謝っとけよ?」

「しょうがないわねえ」




いやしょうがなくねえよ……




「あなたが言わなければそのままだったのに」

「お前は本当相変わらずだな……」

「あら?これでもマシになったんじゃないかしら。前は人の言うことなんて聞かなかったもの」

「自慢して言うなよ」




まぁ確かにそうなんだが。


その幽香が多少なりとも、言うことを聞いてくれるのは……結構周りから見たら凄いんだろうな。光景が。

しかも俺、人間だしな。




「とりあえず今日は今から何するんだ?」

「何もしないわよ」

「は?」

「誰かさんがこんな時間まで寝てるから、今日の花の世話は終わったわ。今から掃除始める訳にもいかないでしょ?」

「そすか……」

「後は夕食ぐらいね」




幽香が俺を笑顔で見てくる。




「俺に作れと?」

「そんなこと言ってないわ。ただ約束の日を忘れてた挙句夕方まで寝るのは……って思っただけよ?」

「作らさせて頂きます」

「あら?悪いわねえ」




思ってないだろ!


というかチルノとルーミアの食事は?




「三日くらい遊んできたら?って言ったから大丈夫よ」

「またかよ!?」

「大妖精の所に行くらしいわよ?」

「お前……大ちゃんにも謝っとけよ?」

「しょうがないわねえ……」




だからしょうがなくねえよ!


皆さんお待ちかね(?)

幽香√ですよー。

ドSですよー。

死にますよー。


ふう。




あれ?過去話どうしよ・・・

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