お手伝…い?
いよいよ楽冶の紅魔館生活スタート
「待ちくたびれたわよ楽冶」
「いやそんなに待ってないだろう。咲夜曰く二分しか遅れてないぞ?」
「レディを少しでも待たせるのはマナー違反よ」
別に俺は紳士を志してるわけじゃないんだが……
自由人だしな
「ここにきた理由は覚えているわよね?」
「紅魔館で一週間のタダ働きだな」
「それはあなたが悪いのよ。あんな物を私に食べさせるから」
「いや、狙ったわけじゃないんだが……すまん」
「それはもういいのよ。すんだ事だわ。そして言った通りここで一週間奴隷だから」
「りょーかいです……え?」
なんだ?今。奴隷って言わなかったか?
「おい!俺は奴隷になるとは言ってねえぞ!」
「けど今返事したわ。あなたは一週間奴隷ね」
「くっ……しまった……」
どうやらお手伝いから奴隷に降格したらしい。
まあレミリアの奴隷ならいいかもしれない(だからロリコンではない)
楽しそうって意味でな
「言っとくけど紅魔館全員の奴隷だから」
「うわあああああああああああああ!!!」
本当に死ぬかもしれない……
「ん。そこ……あっ……ちょっと痛いわ。もっと優しくお願い」
「そんなこと言われてもあまり経験ないし……中々加減が難しいんだよ」
「……もう少し強くしてよ。そんなんじゃ全然感じないわ?」
「わがままだな……いっそのこと思いっきりやってやろうか?」
「あ……ん……それはダメよ!ふぅ……壊れ……あ!ちゃうでしょ!」
「そうか?そこまでいうならやめとくか……けどお前ちょっと固すぎだぞ?こことか」
「ひゃん!!!ちょっと!いきなり触るのやめてくれる!?」
「ここ凝ってるからちゃんとマッサージしないと……なんでこんなに肩凝ってんだよ」
「分からないわ。けど最近肩が重いから頼んでみたのだけれども……」
「無駄にカリスマオーラだしてるからじゃね?俺の前ぐらい自然体でいろよ。気にしないし」
「……そうね。たまには息抜きしないと体に毒よね」
最初に頼まれたのは定番の肩揉み。レミリアは中々凝っていたのだが……
肩揉みなんて殆どしたことない俺はあまりうまくできなかった。
しょうがない。奥の手を使おう……
「レミリアーじっとしてろよー」
「?……何する気?」
「心配すんなって。変なことはしないから……よっと」
少しだけ力を入れてそれを放出しレミリアの肩に当てる。すると
「……!何したの楽冶?急に軽くなったんだけど」
「ちょっと能力使った。身体の異常とかにも効くからできるとは思ったが……成功したようだな」
俺の楽を操る程度の能力によりレミリアの肩を楽にした。
だがこの能力は楽にするだけであって完全によくなるわけではない。
異常(今回は肩凝り)が体に害のない程度まで治まるだけなので放っておくとまた痛くなる。
「これから無理しなければ早々あんなに酷くはならんだろうさ」
「こんなに楽になるなんて思わなかったわ……一応お礼は言っとくわ。ありがとう」
「なに。今の俺は奴隷らしいからな。ご主人様が喜ぶことをやっていこうじゃないか」
「ふふ……これから一週間楽しみね」
それからレミリアとの雑談相手になって咲夜に夕食ができたので中国(美鈴)を呼んできてほしいと言われ呼びにいき……(門番の意味があるのかってくらいぐっすり寝てた)
夕食の片付けをして咲夜に紅茶の入れ方を習い……(レミリアは紅茶が好きだからだと思う。間違いなく俺も入れることになるのだろう)
明日から朝が早いので風呂に入ってベッドに潜り込んだ。
朝が早いということは掃除や朝食の準備などがあるということなのだろう。
最初はキツいだろうが慣れてくるとこの奴隷生活はとても充実しそうである。
己の持っている楽を操る程度の名前の通り、これから一週間楽しんでいこう。
そう思い明日は他に何をするのか予想しつつ俺の意識は睡魔へと委ねられていった。
最後を大雑把にしたのは少し理由があったり…
だが大雑把にしすぎた気がする。申し訳ないです…