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東方楽々記  作者: COPPE
第三章 帰っても休まる場所がない
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食べてしまいたい

何がなんやら分からない状況に。


ルーミアの過去話は何故か3話になりそう。

何でだろ・・・


そういえば私、空腹で死にそうだったんだ

そして思い出す。ここら辺には食糧は無い。

ならばここで、この男を逃すのはとても惜しい事ではないか?




「ねえ楽冶」

「あ?」




私は楽冶を食べたくなった。




「あなたは食べてもいい人類?」












「ほらよ」




私の前にちゃんと食べ物の入った食器が置かれる。




「えと……本当にいいの?」

「ちゃんと家事手伝いするならな。それに俺も食われたくねえし」

「……うん。分かった」




こんな扱いになるとは思ってなかったので、よく分からない返事をしてしまった。

もうこうなったら、食べて誤魔化すしかない。


モグモグ……コキュ。




「あ。おいしい」

「そんなん普通だろ」

「私こんなの作れないわよ?」

「慣れだよ慣れ。作っていけば上手くなるさ」




曖昧な事を言われた気がするが、生物というものは感覚でしていることが多い。

歩くことなどいい例だ。歩き出すとき、あなたは 歩く と頭でしっかり考えている?

考えていないだろう。というか考えながら歩くほうが難しいのではないか?


それを考えると料理の感覚なんて簡単に身に付いてしまいそうだ。




「まあ分かんなかったら聞けよ?」

「大丈夫よ」

「壊したりしたらご飯抜きだからな?」

「……あの、食器の洗い方を教えて?」




この後にやらされる予定の食器洗いの水の出し方。

水道 という物を初めて見た私は、壊さないようさっそく聞くのだった。












限界は訪れる。


あれから楽冶に色々教えてもらって、私は一通りの家事をできるようになった。

楽冶には料理だけは不評だけども……


だが楽冶の家に来てからアレを食べていない。

そのアレとは




「人間。食べたいなぁ……」




楽冶のいない所で呟く。

前食べたのはいつだろう。分からないけれど久しぶりに食べたくなった。


楽冶の家は人里にそこそこ近いが、人里の人間を襲うことはできない。

それにこの家は 迷いの竹林 という、人間なんて中々来ない場所の近くに家を構えている為、全然人間を見かけない。




「あ」



一つ気付く。




「楽冶……」




楽冶がいるじゃないか。と。












夜。楽冶が寝たようなので部屋に忍び込む。


思いついてから急激に楽冶を食べたくなった。

何故かは分からない。


楽冶とはどんな人間だろう。

助けてくれた恩もあるし、色々教えてもらった。

衣食住だって賄ってもらっている。

それに、今まで生きてきて、ここまで仲良くなった者はいなかった。


そこまで考えて思う。

私。楽冶に好意持ってる?


いや。好意は持っているだろうが、どれ程かは分からない。

友達?親友?家族?恋人?




「恋人……」




ないない。若干顔が熱い気がするが気のせいだ。

大体。恋という好意を持って食べようとしているなんて、そんな事だったら私の人格歪みすぎだろう。




「はぁ……」




何で楽冶を食べるだけで、こんなに考えなきゃならないんだろうか。


溜め息をついて私は楽冶の顔を見る。

うーん。微妙な寝顔ね……


(恋人。か……)


それを思い出すとまた顔が熱くなる。


それと同時に




「いただきまーす!」




何故か食欲が押さえられなくなった私は楽冶を食べようと「あ?」した。












「おい!やめろ!」

「やだ。もう我慢できない」



楽冶を食べたい。

この気持ちにより、完全に我を忘れた私は楽冶を食べようとする。




「落ち着け!」

「大丈夫。私は正常よ」




嘘だ。楽冶を食べたくて仕方ないのが正常である訳がない。


楽冶は能力を使って応戦してるようだが、所詮は人間。接近戦では私には勝てない。

どんどん力を込めていく。




「楽冶ってどんな味?」

「不味い!だからやめろ!」




そんな事ない。楽冶がまずいわけがない。


楽冶は粘っていて、まだ数分は食べれそうにない。 ふと楽冶の意識を確認すると、完全に顔に行かせまいとしている。


そうか。

先に障害物を無くせばいいんだ。


そして私は




「楽冶。いただきます」






組み合っていた楽冶の手に噛りついた。


※作者はヤンデレ好きです


ですが微でやめておきます。苦手な方多いので・・・



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