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東方楽々記  作者: COPPE
第三章 帰っても休まる場所がない
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勇気をだせば仲直り

チルノ過去話2です。

意外とチルノの過去話は今までではシリアスな感じに・・・


最近分かったこと

春休みは無いようです。






アタイが寂しそう?

そんな訳はない。だってアタイは……


さいきょーなんだから!




「アタイは寂しくなんてないわよっ!」

「本当か?」

「当たり前じゃない!だってアタイはさいき「ていっ」あうっ!?」




頭を叩かれた。




「何するのよ!アタイの天才な頭が悪くなったらどうするの!?」

「天才な頭って何だよ……つか天才は始めて聞いたぞ?」




あれ?言ってなかったっけ?

いや、そんなことより




「何でアタイを叩いたのよ!」

「あのなあ……」

「何よ」




いったい楽冶は何を言ってくるのだろうか。

何を言ってきても、さいきょーで天才なアタイには問題な……




「自分の状態も把握できてない奴が最強とか天才とか言ってんじゃねえよ!」

「!!!」

「何で自分をそんなに誤魔化す?認めたくないのか?だけど認めないとそれから先に進めないぞ?」




認めたくない?何を?

私は何を認めたくない?




「チルノは……寂しいんじゃないのか?」

「アタイは・・・・・・寂しい?」




寂しい?

寂しい……

寂しい。

大ちゃんやみすちーがアタイから離れていって、アタイは……寂しい。


そうか……アタイは……寂しいんだ。




「楽冶……」

「ん」

「アタイは……アタイは……」

「ああ」

「アタイは……寂しいよう!」




楽冶に抱きつく。

少しでも寂しくないように。誰かに温もりを求めて。














「大丈夫か?」

「あまり……大丈夫じゃないかも……」




一度寂しいと分かってしまい、それを埋めるための温もりを知ってしまったら中々手放せない。


だからアタイはまだ楽冶の胸の中にいた。




「だけどなチルノ……」

「?」

「霜焼けになりそう」

「あっ!」




それを聞くとさすがに慌てて離れる。




「だ、だいじょーぶ?」

「ん。まだ何とかな」




まだ霜焼けにはなってなかったようだ。

……よかった。だけど、もう楽冶に抱きつけない。




「まあ、じゃあチルノが抱きつけない間に何があったか話してくれるか?」

「あ……」




そうだ。それがあった。

そしてそれが、アタイが寂しくて泣いてしまった理由。




「それは……」




アタイは話した。今日あったことを……














「成る程な……」




楽冶に全部話した。

もちろん自分がどう思っていたのかも。




「チルノは分かってるんだろ?自分が悪いって」

「うん……」

「じゃあ簡単だ」

「え?」




簡単?アタイが皆と仲直りするのが簡単?

そんな方法があるの?




「チルノが謝ればいいだけだ」

「謝る?」

「そうだな。正確には ごめんなさい この一言だけでいいと思うぞ」

「ごめんなさい……」




たった一言。それだけで……

だけど




「楽冶……その……」

「どうした?」

「皆に会う勇気が……」

「あー」




そう。自分から皆に会いにいける自信が無かった。


それに会ってくれるか……




「そんなチルノにはこれをやろう!」

「?……何?」

「金平糖」

「こんぺえとお?」

「そう金平糖。とりあえず食べてみな」

「んぅ……!!おいしい!!!!」




その、こんぺえとお?って食べ物はとても甘くて美味しかった。




「甘いものを食べたら気持ちが軽くなって色々できる気がしないか?」

「うん!」

「じゃあそのまま勇気をだして皆に謝ってみな。絶対許してくれるぞ?」

「アタイやってみる!……あ。あと、こんぺえとお。もう少しあったら皆に分けてあげたい……」

「くくっ。そんな友達なら大丈夫だな。ほら。こんだけあげるから行ってこいよ」

「うん!アタイ頑張る!」




元気がでたアタイは皆に謝ろうと決意した。

まずは大ちゃんがいるであろう場所に行こうとする。


あ。その前に……




「楽冶!」

「ん?どうした?」

「そ、その……ありがと!」

「……ああ。頑張れよ」

「じゃあ……またね!」




そう言ってアタイは飛んでいく。

お礼を言ったのは初めてかもしれない。


少し恥ずかしいのか、飛ぶのがいつもより早い気がした。















そして皆と仲直りできた。

あの時謝れてよかったなあ……


とても前のことだけど、今でも思い出せる。

色々アタイに教えてくれたあの日の事を。

これから先、何回溶けても忘れる事はないだろう。


そうアタイは思う。




「お~い!チルノ~!」




アタイを呼ぶ声がする。

この声は……




「よかった。ちゃんと復活してて」




楽冶だ。本当に来てくれた……

私はとても嬉しくて……




「楽冶!遅いわよ!」




また本心とは違う事を言ってしまう。

あの日に教えてもらったのになあ……誤魔化したらダメだって。




「おいおい。これでも早く来たと思うぞ?」

「アタイは待ったのよ」

「そりゃ復活するまでには間に合わないわ……」




嬉しいのに誤魔化してしまう。

……この気持ちはいったい何なのだろう。


分からないアタイはとりあえず




「楽冶!アタイこんぺえとおが食べたい!」

「は?いきなり何だ?」

「いいから!楽冶!こんぺえとお!!!」

「はいはい……」




いつも通り振る舞おうと決めた。


この気持ちが何か分かるまで。


次から戻るよ!


うーん。人里使用率がヤバい・・・



存在しない春休み明けたら自動車学校に行きます。

このペースで投稿するのは難しくなるかも・・・


アタイ頑張る!

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