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東方楽々記  作者: COPPE
第二章 白玉楼の家計簿支えます
53/223

なんだ!俺が悪いのか?

女心は複雑です。


理解してあげて!

※楽冶には無理です






「全く楽冶さんは……幽々子様と二人だったからって甘やかさないでくださいよ」

「いや、甘やかしてはなかっただろ」




先ほど目が覚めたら夕食時になっていた。

食べるのは許可されたが、代わりに妖夢による説教を受ける羽目になっている。




「膝枕をしてあげていて、さらに頭なでてたじゃないですか!」

「だって死にたくなかったし……」




膝枕はしてなかったら俺は蝶の餌食になってたぞ?


頭はうん。




「駄々こねられたし」

「甘いですよ!」

「いや。俺もなでたかったし」

「違う意味で甘いですよ!」

「は?」




妖夢がよく分からないことを言っている。

あと顔が滅茶苦茶赤いぞ?大丈夫か?




「まあまあ楽冶~。妖夢は私たちの仲に妬いてるのよ~」

「な!?幽々子様!何言ってるんですか!」

「そうなのか?」

「ええ。だって私たち恋人同士でしょ?」

「(今は)確かにな」

「え?」




妖夢が固まっている。




「お~い。妖夢~?」

「……はっ!」

「お?」

「どどど!どういうことですか!恋人って!?」

「ああ。それはな「そのまんまよ?。楽冶と私は付き合ってるの」……おい」




俺の説明を遮った幽々子の話によって、妖夢はさらにテンパりだした。




「ええ?楽冶さんの恋人は幽々様で、幽々子様の恋人は楽冶さんで……」

「そうよ~」

「えとえと……つまり楽冶さんの愛人は私で……」

「え?」

「ということは……あれ?恋人は楽冶さんで……じゃあお嫁さんは……」

「おい妖夢落ち着け」

「あう……」




妖夢の肩を掴んで落ち着かせる。

そして状況説明。




「カクカクシカジカでな……」

「分かりませんよ……」

「ここは妖夢にだけ分かればいいんだ。読者の方は分かってくれているから」

「はあ……よく分かりませんが」

「つまり今回の状況は……カクカクシカジカなんだよ」

「成る程。幽々子様とゲームをしていたわけですか」




本当に分かるなんて……便利な世の中だねえ。




「いやこれは何故か頭の中に思考がですね」

「それは作者によるものだ。気にするな」

「じゃあ気にしません」












妖夢はその後

「まあゲームなら」

と言って片付けの体勢に入った。


俺と幽々子はまだ食事を続ける。

ふう。やっと平和に「楽冶……」ならなかった。




「何だ?」

「はい。あーん」

「……だから何だ?」

「私がいるのに妖夢とずっと話してた罰よ。絶対食べなさい」

「ええー」




じっと幽々子を見るが、一向に引く気がないのが分かる。

しょうがない……




「はぐ」

「ああ!?」

「んぐんぐ。うむ。おいしい」

「ちょっと楽冶!何するのよう!」

「何って・・・・・・くれたから食べただけだ」




というより、俺は幽々子の言ってることに従ったよな?

箸の先にあった料理食べろ。ってやつ食べたよな?


つまりこれで安心「あーん!」……できないのが幻想郷である。




「いやもうしないぞ?」

「あーん!」

「駄々をこねても「えい!」ぐふう!?」




ゲホッゴホッ!……カハッ!


は……吐くかと思った。




「何しやがる!」

「だって~。楽冶がやってくれないんだもの~」

「だからってスプーンを無理矢理!しかも喉まで突っ込むな!」

「楽冶が悪い!」

「何故!?」




だが幽々子は自分の食事に戻ってしまった。


くそう……何か……そうだ!












「し!しないわよ!」

「何でだ?それとも無理矢理がいいのか?」

「それの方が嫌よ!」




幽々子へのやり返し。

あんな事をされたらこれしかないだろう。




「ほら幽々子。あーん」

「ううぅ……」

「どうしたんだ?やらないのか?」

「だって……恥ずかしいじゃない……」




それが先にさせようとしたやつの台詞か!




「でも……」

「じゃあ妖夢にやってくるからいいや」

「ええ!?」

「だって幽々子やらないんだろ?」

「だからって妖夢もやらないでしょう!?」

「いや分からんぞ?逆にすぐ食べるかもだな」




まあ妖夢にやる気なんてないけどね。

絶対また楼観剣抜かれるし……




「もう!分かったわよ!やるわよ!」

「そうか?じゃあほあら。あーん」

「あ。あーん」




パクッ




「うん。うまい」

「へ?」

「まあ。あれだ。慌てる幽々子が見たかっただけだ」

「…………」




ごちそうさま。

さて俺も食器片付けないと……


唖然としている幽々子を横目で見ながら食器を片付ける。

と。いきなり睨みつけられた。




「楽冶……」

「ん?どうした?」

「一緒に寝るわよ……」




は?




「今。何と?」

「一緒に寝るわよ」

「何故……」

「いいから」

「いやよくな「いいから一緒に寝るの!」分かった!分かったから蝶はやめて!」






亡霊と添い寝か……死なないだろうな。


多分次かその次くらいで白玉楼編終了します。


さぁさぁ次は…何だろう?

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