恋人ゲーム
ゆゆさまとゲーム!
皆さんはどんなゲームをしたいですか?
「一日だけ恋人ゲームをしましょう」
何だそりゃ……
そんなことやらなきゃいけないのか?
いや、嫌だって意味じゃないぞ?俺は恋人なんていたことがないから、そういうことはよく分かんないんだよ。だから面倒。
「幽々子」
「何?」
「ダルい」
「ダメよ~。約束でしょう?」
くっ。約束は守る俺にその言葉は……
「……分かったよ」
そう言うしかなかった。
で。ゲームを開始したわけだが。
「何をしたいんだ?」
「そうねえ……とりあえず縁側でお茶しましょう?」
「はあ」
それは恋人同士でするような事なのかと聞かれたら、彼女いない歴=年齢の俺にはよく分からない。
ただもうちょっとオシャレな所とかでするもんではないか?
けどまあそこは幽々子だし、俺もあまり派手なのは好きじゃないからな。
全くもってかまわないが。
「ふう。やっぱ縁側でお茶っていいわね?」
「ああ。落ち着くな」
二人して縁側でお茶を飲む。
場所が場所だしお茶請けが煎餅。
「これじゃ恋人と言うより夫婦だな」
「え?」
「それも長年一緒に過ごした老夫婦」
「ななな!何言ってるの楽冶!」
またお茶を啜る。
ズズズッ……ふう
「なんでそんなに慌ててるんだ?」
「だって夫婦よ?恋人超えてるじゃない!?」
「いや例えだし……」
「そ、そう……例えね例え……」
初めて見たな。こんな幽々子は。
「ああけど……」
「何?」
「老夫婦って失礼か」
「どうして?」
「だって幽々子まだまだ見た目可愛いし」
「…………」
お?どうした?そんなに固まって。
「幽々子ー」
「……か」
「蚊?」
「可愛いって……何言ってるのよ~!!!」
「うおおおお!?」
いきなりの平手を何とか交わす。
だがそこには顔を赤くした幽々子が
まさか……
「恥ずかしかったとか?」
思わず口にでる。
「っ!!楽冶あ~」
「ひい!?」
「女性をからかうとどうなるか思い知りなさい!」
「からかってねえよ!!!」
言いながらも逃げの体勢。
だって幽々子の後ろに蝶が見えたんだもの。
「まちなさーい!!」
「絶対嫌だ!!!」
これはさっきよりは恋人みたいかも……
そう思いながら頑張って逃げた。
「ふう。気持ちいいわ~」
幽々子の声が下から聞こえる。
それは何故か。
「楽冶の膝枕~」
そう幽々子に膝枕をしているからである。
亡霊だからか女性だからか思ったより軽いし、髪もサラサラだしいいっちゃいいんだが……
「普通逆じゃね?」
「女性をからかった罰よ。殺されなかっただけマシだと思いなさい」
だからからかってないと……これ以上言うとまた蝶が飛んで来そうなのでやめておく。
ああ。世の中強いのはやはり女性なんだなあ……というかここの重鎮は決まって女だから やはり どころではなく、間違いなく女のほうが強いであろう。
「何故かしら?また蝶を呼びたくなったわ」
「だからやめなさいと」
そう言って幽々子の頭をなでてやる。
「ん~♪」
「なぜここの奴らはなでると機嫌直すんだ?」
「楽冶~もっと~」
しかもねだるんかい!
……なでなで。うんサラサラで気持ちいい。
「あのさ」
「なあに~?」
「さっきから妖夢が門の近くで見てるんだよ」
「え?」
そうさっきから妖夢が買い物袋を持ったままこちらを見ている。
家政婦は見た!
みたいな感じになってるが……
「妖夢~?何してんだ?早くでてこいよ~」
声を掛けるとビクッとして妖夢がでてきた。
そして走ってくる。
フワッ
何故か白い髪が滅茶苦茶なびいている。早い早い。
と思ってたら、幽々子が起き上がった。
「あれ?どうした幽々子」
「頑張ってね~楽冶」
「は?」
意味が分からな「楽冶さんの……バカアアア!!!」
「ぐふうっ!?」
妖夢の攻撃によって俺は撃沈した。
妖夢嫉妬事件
また小町か…




