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東方楽々記  作者: COPPE
第二章 白玉楼の家計簿支えます
52/223

恋人ゲーム

ゆゆさまとゲーム!


皆さんはどんなゲームをしたいですか?




「一日だけ恋人ゲームをしましょう」




何だそりゃ……

そんなことやらなきゃいけないのか?


いや、嫌だって意味じゃないぞ?俺は恋人なんていたことがないから、そういうことはよく分かんないんだよ。だから面倒。




「幽々子」

「何?」

「ダルい」

「ダメよ~。約束でしょう?」




くっ。約束は守る俺にその言葉は……




「……分かったよ」




そう言うしかなかった。












で。ゲームを開始したわけだが。




「何をしたいんだ?」

「そうねえ……とりあえず縁側でお茶しましょう?」

「はあ」




それは恋人同士でするような事なのかと聞かれたら、彼女いない歴=年齢の俺にはよく分からない。


ただもうちょっとオシャレな所とかでするもんではないか?

けどまあそこは幽々子だし、俺もあまり派手なのは好きじゃないからな。


全くもってかまわないが。




「ふう。やっぱ縁側でお茶っていいわね?」

「ああ。落ち着くな」




二人して縁側でお茶を飲む。

場所が場所だしお茶請けが煎餅。




「これじゃ恋人と言うより夫婦だな」

「え?」

「それも長年一緒に過ごした老夫婦」

「ななな!何言ってるの楽冶!」




またお茶を啜る。

ズズズッ……ふう




「なんでそんなに慌ててるんだ?」

「だって夫婦よ?恋人超えてるじゃない!?」

「いや例えだし……」

「そ、そう……例えね例え……」




初めて見たな。こんな幽々子は。




「ああけど……」

「何?」

「老夫婦って失礼か」

「どうして?」

「だって幽々子まだまだ見た目可愛いし」

「…………」




お?どうした?そんなに固まって。




「幽々子ー」

「……か」

「蚊?」

「可愛いって……何言ってるのよ~!!!」

「うおおおお!?」




いきなりの平手を何とか交わす。

だがそこには顔を赤くした幽々子が


まさか……




「恥ずかしかったとか?」




思わず口にでる。




「っ!!楽冶あ~」

「ひい!?」

「女性をからかうとどうなるか思い知りなさい!」

「からかってねえよ!!!」




言いながらも逃げの体勢。

だって幽々子の後ろに蝶が見えたんだもの。




「まちなさーい!!」

「絶対嫌だ!!!」




これはさっきよりは恋人みたいかも……

そう思いながら頑張って逃げた。












「ふう。気持ちいいわ~」




幽々子の声が下から聞こえる。

それは何故か。




「楽冶の膝枕~」




そう幽々子に膝枕をしているからである。

亡霊だからか女性だからか思ったより軽いし、髪もサラサラだしいいっちゃいいんだが……




「普通逆じゃね?」

「女性をからかった罰よ。殺されなかっただけマシだと思いなさい」




だからからかってないと……これ以上言うとまた蝶が飛んで来そうなのでやめておく。

ああ。世の中強いのはやはり女性なんだなあ……というかここの重鎮は決まって女だから やはり どころではなく、間違いなく女のほうが強いであろう。




「何故かしら?また蝶を呼びたくなったわ」

「だからやめなさいと」




そう言って幽々子の頭をなでてやる。




「ん~♪」

「なぜここの奴らはなでると機嫌直すんだ?」

「楽冶~もっと~」




しかもねだるんかい!


……なでなで。うんサラサラで気持ちいい。




「あのさ」

「なあに~?」

「さっきから妖夢が門の近くで見てるんだよ」

「え?」




そうさっきから妖夢が買い物袋を持ったままこちらを見ている。


家政婦は見た!

みたいな感じになってるが……




「妖夢~?何してんだ?早くでてこいよ~」




声を掛けるとビクッとして妖夢がでてきた。

そして走ってくる。


フワッ


何故か白い髪が滅茶苦茶なびいている。早い早い。

と思ってたら、幽々子が起き上がった。



「あれ?どうした幽々子」

「頑張ってね~楽冶」

「は?」




意味が分からな「楽冶さんの……バカアアア!!!」

「ぐふうっ!?」






妖夢の攻撃によって俺は撃沈した。


妖夢嫉妬事件


また小町か…

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