死んで…ないですよね?
妖夢の過去話へと移ります。
この長さでも1日1話ってキツい・・・
アタイ頑張る!
全く……何なんだろうかあの人は。
幽々子様が「今日は泊まっていきなさいな」と言ったので楽冶さんは白玉楼に泊まることになった。
いつもいつも私をからかって……
半霊を触るのはやめてほしいと言っているのに。
「はあ……」
つい溜め息がでてしまう。
それにしてもなぜ楽冶さんに褒められると顔が赤くなってしまうのだろうか……
今日なんか……か、可愛い等と言われ取り乱してしまったし……
そんなことで乱れるようじゃまだまだ修行不足かもしれない。
可愛いな妖夢は!
(カアアァァ)
……瞑想でもしましょう。
「おおっ。熱心だな」
「っ!誰ですか!」
いきなり声を掛けられたので警戒してしまった。
声のほうを見ると初めて見る男が。
「おわっ!いきなり剣先向けないでくれ!」
「勝手に入ってきた人ですから仕方ないでしょう」
ここが人里だったりしたら剣先を向けたりしない。
白玉楼に無断で入ってきているからである。
「そんなこと言われても……誰もいなかったし」
「じゃあ帰るのが普通では?」
「いや~。こんなところに大きい屋敷があったから気になって」
それは確かに気になるだろう。
「入ってしまった」
「ダメですよ!?」
「まあまあ。もう入っちゃてるし」
何かこの人は何を言っても駄目な気がする。
諦めるしかなさそうだ。
「はあ。もういいですよ」
「それは助かる。俺は楽冶だ。お前さんは?」
「私は魂魄妖夢といいます」
「魂魄……言いにくいな。妖夢でいいか?」
「かまいませんが」
「それでな妖夢。聞きたいことがあるんだが……」
「はい」
会っていきなり聞きたいこと?
なんだろうか。この屋敷のことかもしれない。
「ここ……どこだ?」
「ここは白玉楼ですよ」
「いやそっちじゃなくて……この世界が分からんのだが」
「……は?
これが楽冶さんとの初めての出会いだった。
「楽冶さんは……人間ですよね?」
「うむ」
「死んでないですよね?」
「何かそれだけで大変な場所に来た気がするが……」
「どうやって来たんですか?」
「フラフラしてたら」
「何ですかそれは……」
フラフラしててここ……白玉楼の玄関に着く。
本当は死んでるんじゃないんですか……?
「ここは白玉楼と言ってですね……」
「ふむ」
「死んだ者の霊が来る所なんです」
「はっはっはっ。何を冗談を」
「冗談じゃないんですが……」
「俺は生きてるぞ?」
確かに生きていますね。
だからどうやってきたのか聞いた訳なんですが……
「フラフラしてただけだから分からん」
「そんな偉そうにしないでください」
「いや気がついたらな?ここに居たんだよ」
「はあ……」
「なんか周りが白いと思ってたんだが……そしたらこの屋敷が見えたもんでな」
「だから分からないと……」
「そういうことだ」
「それは「妖夢ー?どこー?」はい!どうしましたか幽々子様!」
幽々子様(白玉楼の主)に呼ばれたので返事をする。
「妖夢~。ご飯まだ~?」
「あ。もうそんな時間ですか?」
「そうよ~?早くご飯ご飯~!」
「分かりましたよ……」
「あら?この人誰かしら?妖夢の知り合い?」
「楽冶さんです。冥界に迷い込んだらしいですが……」
「じゃあ。とりあえず一緒にご飯食べましょう?私は西行寺幽々子っていうの。よろしくね~」
こうして楽冶さんを含め三人で昼食を食べることになった。
「手伝おうか?妖夢」
「楽冶さん?いえ。楽冶さんは客人ですので……」
「いきなり来た人に客人とか無いだろ。まあタダ飯貰うんだから何か手伝わせてくれ」
「そこまで言うなら……これを」
「あいよ。一人暮らししてるから結構料理得意なんだぜ?」
そういうと楽冶さんは料理を作り始めた。
なるほど。確かに慣れた手付きだと思う。
「なあ妖夢。食材どれくらい使っていいんだ?」
「そこにある食材全部です」
「……冗談だろ?」
「本当ですよ……」
「誰がこんなに食うんだよ。幽霊も食べるのか?」
「食べる幽霊は殆どいませんね。この量作っても7割以上は幽々子様が食べるでしょう」
「えー。嘘だー」
「本当ですよ!」
まだ疑っている楽冶さんに「すぐ分かりますよ!」と言ったら「とりあえず作るわ……」と言い作ってくれました。
楽冶さんの料理はとてもおいしそうで幽々子様も
「わあ!今日は豪華ね~」
と言い素晴らしい勢いで食べています。
「本当に殆ど消えそうだな……」
「そう言ったじゃないですか……」
「全部食べられる前に食べようか」
「そうですね」
楽冶さんの料理はとてもおいしかった。
変なとこで終わってしまいました・・・
ここまで書いといてなんですが・・・
妖夢√どうやって発展させようか・・・思いつかない!




