外伝2 白玉楼の雛祭り①
何となく白玉楼にしたかったので一週間の間が・・・
予告通り外伝です。
幽々子と妖夢だけじゃないんです。
「楽冶~私これ着てみたいわ~」
「ん?なんだ?」
幽々子に見せられたのは十二単の絵。
「……なぜだ?」
「今日は三月三日でしょう?だからよ」
「ああ。なるほど」
今日は三月三日。雛祭りである。
それは確かに女の子の成長を祝う日……つまりまあ女性にとっては特別な日だからな。
……でも
「だからって十二単?それお雛様の衣装だろ?」
「いいのよ。私が着たいんだから」
「そうかい」
幽々子は結構頑固なため意地でも着るつもりだろう。
まあ気まぐれ率も高いけど……
「じゃあ着ればいいんじゃないか?」
「私持ってないわ」
「……諦めろ」
「だから……借りてきて頂戴」
へ?
「何で俺が……」
「あの永遠亭だっけ~?そこの主と仲いいでしょ?」
「いやまあ悪くはないけど……」
すいません。めっちゃいい方です。
ニートとその候補なんで……
「じゃあ借りてこれるわよね?」
「いや、さすがに面倒なんだが……」
「何の話ですか?」
家事が一区切りついたのか聞いてくる妖夢。
「妖夢~私これが着たいのよ~」
「これは……十二単ですか?」
「幽々子が輝夜から借りて来いって言うんだ。無茶苦茶だろ?」
「はあ。いやでも……これは……」
「なあに?妖夢も着たいの?」
「い!いえ!私はその……」
「じゃあ妖夢は着物ね~」
「ええ!?」
「じゃあ楽冶よろしくね。十二単と着物」
「何でだよ!」
三人で色々言っていると
「すいませーん!」
門の方から声が。
妖夢が行ったので後に付いていってみる。
「はい。どちらさまで……どうされましたか?」
「あ。妖夢さん実は……」
ん?どこかで聞いた声だな?
確かこいつは……
「メルラン?どうしたんだ?」
「あれ?楽冶?どうしてここに?」
「ああ。それは強制的にだな……」
「メルラン遅いよ~」
そこにいたのはメルラン・プリズムリバー。
そして次に入ったきたのはリリカ・プリズムリバー。
リリカはメルランの妹である。
「あれ?楽冶?どうして……」
「姉妹で同じ質問をするな」
「ルナ姉ー!。楽冶がいるよー!」
「話を聞け!」
「楽冶……?久しぶりね」
「相変わらず静かだな。ルナサよ……」
そして最後に現れたのがルナサ・プリズムリバー。
メルラン、リリカの姉である。つまり長女。
この三人は幽霊楽団という別名を持っている。
ルナサはヴァイオリン
メルランはトランペット
リリカはキーボード
を演奏。
さらにそれぞれ能力を持っていて
ルナサは鬱の音を演奏する程度の能力。
最初聴くだけなら頭が冷える。という程度らしいが聴きすぎると鬱になるらしい。
メルランは躁そうの音を演奏する程度の能力。
同じく少しなら陽気になる程度で済むらしいがこちらは聴きすぎると過度な躁状態・・・・・・つまり活発になりすぎる。
リリカは幻想の音を演奏する程度の能力。
三人の中では唯一精神に直接作用しないが、懐古心を引き出すとかなんとか・・・・・・
この三人が能力を使い演奏すると鬱・躁・幻想が混ざり合っていい感じになるとか。
詳しくはよく分からないが素晴らしい音楽なのは確かである。
「……で何しに来たんですか?」
一人蚊帳の外だった妖夢が少し不機嫌そうに言う。
すまない。説明が長かったな。
「あ。忘れてた……今日は雛祭りじゃない?」
「だから三人で演奏しようかと思って!」
「少し聴いていかない?」
ああ。成る程。
その発想は分からないが聴いて欲しいのは分かった。
「俺は構わないぞ?」
「何言ってるの……?」
「なにがだ?」
「楽冶は一緒に演奏するんだよ?」
何でだよ!聴いて欲しいんじゃないのかよ!
「楽冶は演奏できるでしょ?」
「いやまあできるけどさ……」
「じゃあやろうやろう!」
「ええー」
リリカに手を引かれる。
しょうがない……一回くらい「待ちなさーい!」
ここの主の大声が。
「どうしたんですか!?急に大声をだして!」
「楽冶は今から服を取りに行くのよ!」
「いやだから……」
「あ!せっかくだからそこの三姉妹にも着せましょう」
「は?」
「着てみたいんじゃないの?着物~」
幽々子が誘惑している。
……大丈夫だよな?そんなのに乗るやつらじゃないと俺は信じて……
「それは……着てみたいかも」
「そうね。いいかもしれないわ」
「私も着たーい!」
ええ!マジで!?
「という訳よ楽冶」
幽々子がこっちを見て言う。
「頑張ってきなさいな」
俺に拒否権は無かった。
プリズムリバー三姉妹をだしてみましたがどうでしょうか?
性格等あっているか分からないですが・・・
多分こんな感じ・・・かな?




