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東方楽々記  作者: COPPE
第二章 白玉楼の家計簿支えます
38/223

半人半霊の庭師(みょん

つまりみょん語登場


妖夢のみょん語使いが荒い・・・





「ああ~おいしいわ~」




パクパクパクパク


休みなしでこの音をだしながら料理を食べる幽々子。

マジ食べるの早ええ……


一気に十人前作ったのに次の料理ができるまでには食べ終わるとは……

俺の家事スキルじゃ限界を感じるよ。

せっかく咲夜に褒めてもらったのが嘘のようだ。むしろ咲夜を連れてくればいいんじゃないか?


食材はこれを見越した妖夢が大量に準備していたのでなんとかなったからよかった。

妖夢は「食材を切るくらいは」と言って手伝ってくれた。




「まあ……さすがにこれだけ準備すれば大丈夫だろ」

「そうですね。大丈夫だと思います」




最後の料理を出し終えて妖夢と話す。

いや~疲れたなと。




「お疲れ様です」

「妖夢もな。食材切ってくれて助かった」

「いえ……そんな感謝されるほどのことじゃ」

「いやいや。妖夢が切ってくれてなかったら相当料理遅れてたって。俺は切るのあんま早くないし」




妖夢は刀捌きだけでなく包丁捌きも上手かった。

やっぱり家事してるって大事。













「ふう……ごちそうさま」

「ホントに全部綺麗に食ったな……」

「だっておいしいんだもの。それに作ってもらったんだから食べなきゃ失礼でしょ?」

「こんな大量の料理作らせるほうが失礼だろ」

「おいしかったわ~」




幽々子に嫌味は通じなかった。

飄々と流しつつもお礼を言われたらあんま言えないじゃないか……


それにしても




「何で俺の料理?」

「久しぶりに食べたくなったのよ~。そしてそれを思うと」

「急激に食べたくなったから呼んだと」

「そういうことね~」




そういうことならしょうがない。

まあ結構あるからなそういうことは。




「あと妖夢が」

「ん?」

「久しぶりに会いたそうだったから~」

「そうなのか?」

「な!何言ってるんですか幽々子様!」




妖夢が真っ赤になって言ってくる。

別に久しぶりに会いたいとか思うのは普通じゃないか?




「気にするなって妖夢。俺も会いたかったし」

「いっ!いったい何を言ってるんですか!」

「いや珍しく本心からなんだが……」

「~っ!こっ!この楼観剣に切れるものなど「おりゃ」みょん!?」




いいね!久しぶりのみょん!




「いきなり何するんですか!」

「ちょっとその半霊が可愛すぎて」

「だっ!だから!からかうのも「ほい」みょん!?」




和むわー。

だけどここで離したら危険だよな……

そうだ。いっそのこと




「妖夢可愛いなー」




ぎゅうっ!




「!?はううぅぅぅ~」

「(スリスリ)」

「楽冶さんやめっ!離しっ!」

「これやっぱひんやりしてて気持ちいいわ」

「あうぅ」




パタッ


妖夢は倒れた。

ふう。これで危機は脱したな。




「ちょっと楽冶~」

「どうした幽々子?」

「妖夢ばっかりズルいわよー。私にも何か言って欲しいわ」

「何か?」

「可愛いとか」

「……幽々子も可愛いぞ?」

「世辞でも嬉しいわ~」




幽々子はそのまま俺にしな垂れかかってきた。




「いや?世辞ではないぞ?」

「それなら尚更嬉しいわよ……だって」

「ん?」

「いえ……なんでもないわ~。それよりお夕飯もよろしくね」

「えっ」

「いいじゃない。可愛い私と妖夢と食べれるんだから」




また花が……

しょうがないから紫に一任しておこう。ちゃんと幽香に伝えてくれよ?




「はあ。分かったよ」

「さすが楽冶!期待してるわよ?」

「レパートリーもうねえよ……」




昼食で作りすぎたわ。

しかもまず買い物行かないと殆ど何もないぞ……




「妖夢と行ってきなさいな」

「そうっすかー……妖夢ー。起きろー」




ペチペチ頬を叩く……起きない。

頬を摘んでみる。




「うぅ~……ん?」




おお。起きた




「ハッ!私はいったい?」

「さあ……それより幽々子が買い物行けってさ。ほら行くぞ~」

「え?あ。はい」




妖夢は立ち上がって付いてくる。

先ほどのことは忘れてるようで何より。




「妖夢~」

「何ですか?幽々子様」

「さっきあんなことがあったのに平気なのね。よかったわ~」

「あんなこと?」




ちょ!幽々子何言ってんの!

ヤバイ!妖夢を何とか……




「えーと……あっ」




少し呟いた妖夢の顔がポンッと赤くなった。

そして誤魔化そうと後ろを向いた俺と目が合う。




「うわあああああああ!!!」




顔を真っ赤にしながら切りかかってきた。




「うお!?」

「楽冶さんっ!おとなしく切られてください!!!」

「嫌だわ!!!」




ダッシュで屋敷から飛び出す。




「待ってください!あなたを切らないと私はっ!私はっ!」

「何も無いだろ!?」




人里に着くまで妖夢は治まらなかった。


楽冶切られろよー


部屋の片付けが終わらないっ!


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