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東方楽々記  作者: COPPE
第一章 紅魔館での奴隷生活……とは言い難い
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初めての異性

まさかの小悪魔過去話!




楽冶さんがいませんねー。

いったいどこに行ったのでしょうか?


あ。自己紹介が遅れました。小悪魔です。

楽冶さんには こあ と呼ばれています。

小悪魔といえ悪魔ですから誰かと契約したりもします。


私の場合中々呼ばれなかったのですが何とか契約を結ぶことができました。

その人の名はパチュリー・ノーレッジ。

私はパチュリー様と呼んでいます。主ですからね。


契約内容は使い魔ですが秘書の仕事を与えられました。

なので基本私はパチュリー様の読んだ本を整理しています。


因みにこあと呼ぶのは楽冶さんとフラン様だけ。

他の人は小悪魔さんや呼び捨てです。

全然その呼ばれ方で構わないのですが実は楽冶さんの考えた こあ はお気に入りなんです。


なんといっても私の初めての呼び 名 ですから。




それはさておき私は今、楽冶さんを探しています。

理由としてはレミリア様が楽冶さんと寝るという会話を聞いたから。


私は邪魔するつもりで飛び込んだのですが他二名(フラン様と美鈴さん)は違ったようで……


それから楽冶さん争奪戦が始まったんです。

成り行きで私も追いかけたんですが……


あれ?邪魔するつもりじゃなかったっけ?


と思ったんです。

けれども少し考えた結果……


楽冶さんと寝るの楽しそう(小悪魔的な意味で)


となったので楽冶さんを追いかけてるわけですね。はい。












パチュリー様にお使いをまかされて私はレミリア様の部屋から図書館に戻る途中だった。

読みたい本を丁度レミリア様に貸していたらしい。


レミリア様から本を受け取って、図書館に帰るまでの数分。地下室から出てくる人物がいた。




「あ」

「お?」




私が小さくだした声に気づいたのかその人はこちらを向いて声をあげた。

見たことの無い男性だ。侵入者?




「あー。えっと……」

「ん?」

「そのー……」



侵入者かもしれない。と思いつつも違ったら失礼なので中々言い出せない。

白黒魔法使いなら完璧に侵入者なのだが……




「どなたですか?」

「あら?聞いてない?ここの主さんから」




結局敬語で相手を伺うという……

って。え?レミリア様?




「レミリア様ですか?」

「そそ。今ゲームしててな。フランと遊んでた」




そういえばパチュリー様から言われていた気がする。


どんな人物なのか聞いてなかったのだが……男の人間だったとは。




「俺は楽冶って言うんだがお前は何て言うんだ?」

「え……あ。その……小悪魔……です」

「小悪魔?」

「はい……その……私は小さい悪魔なので名前が無くて……」




なぜこんなにしどろもどろなのか。

実は私は男性と話したことがないのだ。


私のいた場所では会う悪魔会う悪魔女性だった。

だから話し方が分からないのだ。

あと……少し恥ずかしい。


「ん~……じゃあ こあ って呼ぶな」

「は?」

「だって小悪魔って長いじゃん」




なんかこの人……楽冶さんはてきとーだった。

長いから。それだけらしい……いや。それ以前にそんなに長くはないだろう。


だが恥ずかしがっている私は、そんな事を言えるわけがなかった。




「別に……いいですけど」

「そうか。じゃあこあ。俺は今からレミリアのところ行かなきゃいけないからじゃあな!」

「あ。はい」

「あと俺明日も大体この時間に出てくると思うから気が向いたら居てくれ」

「え?」

「なに。ただ話したいだけだ」

「はあ……覚えておきます」




よく分からないが。

とりあえず明日もこの時間にここに居ればいいのだろう。

理由もよく分からないけれど……


楽冶さんはそれだけ言うとレミリア様の部屋へ向かっていった。










「遅かったじゃない。何かあったの?」




パチュリー様に本を届けると質問された。

まあ確かに少し遅い。なので正直に話した。

別に変なことじゃな……あった人は変だったけれど。




「地下からレミリア様とゲームをしている男の人が出てきまして……少し話してました」

「あら。どんな人だった?」

「変な人でした」

「変な人?」




まあよく分からないけれど変ではあった。

内容をかい摘んで話す。




「という感じで……」

「はあ……」

「あ。あと話したいから明日も居てくれって」

「ナンパ?」

「どうしてそうなるんですか!」




急に何を言っているんだろうかこの主は。




「よかったじゃない。今まで男性と話したことなかったんでしょ?」

「そうですけど……ナンパ関係なくないですか?」

「そう思ってればなんかお得でしょう。褒められた感じで」




褒められた感じ?

ああ。ナンパされる程可愛いとか……可愛い?かわいい?かわ……




「こあ!こあ!こあぁぁぁ~!」

「ちょっと!どうしたの!?」

「な!なんでもないです!!!」




そう言うと私はダッシュで自室に戻った。

だって……










男性に可愛いと言われたのを想像すると恥ずかしすぎたから……


小悪魔√を作った理由


作者が小悪魔好きだから!


どういう過去にしようか結構悩んだ・・・

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