あなたは誰がお好き?
土日バイト8時間わっふいわっふい。
話がちょこっとだけ飛んじゃいます。
「楽冶。今日だけは奴隷じゃなくていいわ」
朝起きてレミリアに挨拶したらいきなり言われた。
何なんだ?
「あなたもう少しで帰るでしょう。だから今日はいいわ」
「ああ……そういやもう五日目だな」
そういえばそうだった。
もうすぐで帰るんだなあ……
そこ!いきなり話飛んだとか言わない!
「だからゆっくり過ごしてもらってかまわないわ。それと……」
ん?いきなり歯切れが悪くなったな。
なんだ?
「えーと……」
「何だ?レミリアらしくないぞ?」
「う!うるさいわね!」
そんなこと言われても……
らしくなかったんだもの。
「なんというか……誰を誘っても構わないわよ?」
「どういう意味だ……」
よく分からないことを言われた。
うーん……考えるのめんどうだな。
「寝るわ。おやす「待ちなさい」なんだ……」
「なんで寝るのよ」
「めんどくさかった」
「誰か誘いなさい」
何にだ。
「何かによ」
「はあ……」
うん。溜息をつかれる意味が分からない。
何をどうすればいいんだ?
とりあえず誰かを誘えばいいのか?
「じゃあレミリア」
「何よ」
「一緒に寝るか」
「……は?」
は?って何だ?
誘えってそういういことじゃないのか?
うーん。日本語って難しいな……
「ななな!何言ってるのよ!!!」
「いやだから誘えって」
「そういう意味じゃないわよ!」
「なんだ?嫌なのか?」
「嫌ってわけじゃ……その……う~」
う~。可愛いな……
「じゃあ……その……」
「ん?」
「よろし「ダメだよ!((です!))きゃあ!?」
いきなりフランと美鈴とこあが乱入してきた。
いいのか?主の会話切ったりして。
「お兄様は私と寝るんだよ!」
「楽冶さんは私とお昼寝するんです!」
「いいえ。私と添い寝です」
おい美鈴。仕事。
あとこあのは何か怖いぞ? 添い寝 という単語に不穏な気配を感じる。
「悪魔ですから」
そうか……
「あなた達!いきなり何よ!」
「お姉様だけ一緒に寝るとかズルイもん!」
「いやそれは……楽冶が……」
「ほぼ強制じゃないですか」
「そんなことないわよ!」
「あれは楽冶さんの性格を把握した行動ですね。ああ言えば楽冶さんは目の前にいるレミリア様を誘うという……」
「くっ!」
レミリアが三人に追い詰められている。
何か面白いので放置。
「ねえ楽冶!あなた私がよくて誘ったのよね!」
放置できなかった。
「え?あれは目の前にレミリアがいたからだが」
「楽冶あぁぁ!」
何だその「空気読んで!」みたいなのは。
俺が読むはず無いだろうに……というか本当のことだし
「という訳だよ!お姉様!」
「そ、それでも楽冶が私を選んだ事に変わりはないわ!」
まあ確かに。何でそんなにムキになっているのかは知らないが。
そんなに重要な話なのか?これって。
「ダメです。私は強制なんて認めませんよ?」
「ふ。門番の癖に言うじゃない。解任してもいいのよ?」
「そうしたら私は自由の身です。楽冶さんの家の門番にでもなりますよ」
「……このまま門番を続けなさい」
ごめんな美鈴……俺の家は門番募集してないから。
勝手に話を進めて完結させるのはやめてくれないか?
「やはりここはもう一回楽冶さんに聞くべきです!」
「……そうね。小悪魔の言う通りだわ」
「ちっ……ここで否定すれば奪ったんですが」
「……今舌打ちしなかった?
「してないですよ?」
こあ。俺には聞こえたぞ?言わないでおいてやるけど……
「で?」
「誰がいいんですか?」
どうなるのか決まるのを色々考えながら見ていたところ、結局俺にすべてを委ねるらしい。
どうしてそうなった。いや、こあの案だけども。
「正直誰でもいいんだが」
「ダメです」
「え~」
誰でもいいはダメらしい。
すべてを委ねるって言われたのに……
レミリア……カリスマブレークしそう。
フラン……右手をグーパーさせてるな。
美鈴……リボンを見せ付けないでくれ。恥ずかしい。
こあ……秘書の仕事は?
「勿論サボりです」
「心読むな!」
「悪魔ですから」
もう何も言うまい。
さてどうしようかな……
レミリア
フラン
美鈴
こあ
→逃げる(責任は負いません)
おお。いいのがあるじゃないか!
これだな
「逃げる!」
「あっ!!!楽冶さんが逃げました!」
気づかれたときには扉をでていた。
そして咲夜から拝借したマスターキーで施錠完了。
さて
久しぶりにはしゃげそうだ。
あれ?こあがいる・・・
うーむ。なぜだ?
毎日フランと寝てます(キリッ




