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東方楽々記  作者: COPPE
第八章 妖怪の山を登ってみた
219/223

何だかんだ嬉しいのです

また長期未更新だと思った?ざんね(ry


ゲームしながらだと意外と進む。多分今回だけ。



「雛ー」

「何?」

「重いんだが……」



あの言い方からして、何か重いもの持たされるとは思ってたけどさ。いくら何でも米百キロて……一般人たる俺には重たすぎる。能力を使ってもなお重く感じるぐらいには。

因みに雛は何も持っていません。



「頑張りなさい。もう少しで家だから」

「ああ」

「家に着いたら今度はカゴを持って山菜を採りに行くわよ」

「休ませて!?」



腰を曲げながら抗議するが、そんなもの雛はどこ吹く風。俺の疲れは私には関係ないとばかりに歩を進めていく。

……待て待て。置いていくなよ。



























ですが優しい雛さんは置いていくことなどせず、二人並んで家に帰りつきました。それにお米を置いて戻ってくると、クッキーと紅茶も準備してくれていました。さっきはあんな風に言っていたのにツンデレさんですね。



「何かウザいからもう行きましょうか」

「すいませんでした!休ませてください!」

「よろしい」



























休憩も終え、今度こそカゴを背負って山菜採りである。俺は背負ったら肩から膝ほどまでに届く大きなカゴを、雛は手軽な手さげ袋を……って、何この差?



「考えてみなさいよ。私がその大きなカゴを持って楽冶が手さげ袋の姿を」

「確かにそれは嫌だな」



ということで、雑談しながらまずはサツマイモ畑に向かう。この前も行ったじゃねえか!と思うかもしれないが、秋姉妹は秋姉妹。雛は雛である。

さっきも米百キロとか多すぎだと思うかもしれないが、雛一人分ではなく知り合いに分けるために持って帰ったらしい。マジ優しい子……持ったの俺か。


……申し訳ないがここからはダイジェストでお送りする。






まずは芋ほり。

「頑張ってー」

「手伝え!」


栗拾い

「栗は私が拾うわ」

「周りのトゲは俺が取るのかよ……」


梨採り

「届かないわ。よろしくね」

「飛べ!」






などなど、これだけではないが山菜採りはこんな感じだった。

収穫役と重いものを持つ役はしかもカゴ。軽いものは雛(手さげ袋)……理不尽か!



「いいじゃない。それくらいしてくれても」

「おかしいな。雛に厄を吸い取ってもらったし、雛の能力は俺に効かないハズなんだが……厄いな」

「そんなの私自身が厄いことすればいいだけよ」

「わざと!?」



そりゃ能力使わなければ関係ないけど、だからって実力行使はやめてもらえるかな?

あまり能力使いたくないし、使っても結局疲れたままだし、最後には疲れたとか関係なくぶっ飛ばされるし……



「私はそこまでしないでしょ」

「そうだけどさー」

「……いいじゃない。久しぶりなんだし」



雛がぼそっと何かを言ったようだが、さすがにそんなに小さな声じゃ聞こえないぞ。



「もう!久しぶりだったからちょっと嬉しくなって色々やっちゃったのよ!昨日の料理もそうなの!ちょっと気合い入れて作ったらあんなに多くなっちゃったの!」



昨日の料理っていうと……あの一食三十品目ぐらいあったようなやつか。さすがにあの料理を見たときはびっくりしたし、雛がちゃんとした理由を言ってくれなかったから何で話を盛ったのか分からなかったけど、そういう理由か……それは何というか、心の中で思うのは簡単だが……実際に言うのは恥ずかしいな。



「雛」

「何よ」

「えーとだな……まあ、俺も久しぶりに雛に会えて嬉しかったし、それに昨日の料理もそういう理由があったんなら、特に嬉しいし……あと「もういいわよ」え?」



お礼の言葉を途中で遮った雛を見ると、さっき大きい声を出していたのが嘘のような……そう感じてしまうような微笑を浮かべている。その見たことのない雛の顔から、何故か目が離せなくなる。



「な、何?」

「あ。いや、何でもない」



ずっと見られていたことに気付いた雛が顔を赤くしながらもこっちを見てくるので、何故か俺もつられて恥ずかしい気持ちになってしまう。もしかしたら俺の顔も少し赤くなっているかもしれない。ちょっと顏熱いし……というより、気付いてからもお互いに目を離さないのが、恥ずかしさの原因でもあると思うのだが。

……このまま見つめ合っていても恥ずかしいだけだ。何か話すとしよう。



「……あのだな」

「……」

「……さっきの「もういい」ってどういうことだ?」



情けねえ!恥ずかしかったからって、話題が思いつかなかったからって!もう少し頑張れよ俺!

だが雛も恥ずかしかったのだろう。何とかこの空気を打開しようと、ぎこちないながらも会話に参加してくれた。



「あ、そう!さっきのね!さっきのもういいっていうのは、私が久しぶりに楽冶に会えて嬉しいっていうのを聞いた楽冶も、私に会えたのが嬉しいって言ってくれて……それに料理もだし、他にもできるだけ伝えようとしてくれた楽冶の気持ちが分かったから……それでまた嬉しくなっちゃって」

「お、おい雛……」

「何?私何か変なこと言った?」



いや、変なことっていうか……さっき見つめ合ってた空気よりも、その言葉のほうが恥ずかしいと俺は思うんだが。実際言われてる俺はかなり恥ずかしいぞ。



「え?え……あ!」

「と、とりあえず俺は風呂沸かしてくるな」



疲れを癒すのと、気分転換と、一番の目的であるこの場から逃げ出すために、顔をボッと更に赤くした雛を残して昨日と同じ河童印のボタンを押しに行くことにした。






























二人ともすでに風呂から上がり(勿論別々に入っている)夕飯も食べ終わって、もう寝る準備をしている。

風呂効果というものは凄かった。風呂後は特に空気が変な風になることもなく、一緒に夕飯の準備をして一緒に夕飯を食べて、そして寝床に潜り込んで明日の予定を話している。言っておくが前回と一緒で、雛はベッドで俺は床だからな?



「そういえば雛の家の風呂って色々便利だよな」

「そうね。にとりがやってくれたのよ。たまに変なことして失敗するときもあるんだけど……」



にとりお前……爆発させたりはしてないだろうな?



「ま、まあそれでだ。いずれ新しい家を持った時に、俺も付けてもらおうと思ってな」

「けど私が厄を解放すれば壊れちゃうんじゃない?」

「壊すな!つか住む前提やめろ!」



前の家が大変なメンバーで散々な思いをして崩壊したから、次は俺一人で静かに過ごすんだ!いや静かに過ごさせてください。お願いします。



「そこまで言うなら私は遠慮するけど、他のやつらは知らないからね?」

「言うな」



幻想郷の住人は人間から妖怪から幽霊から他多数、すべて強引なやつらばっかりだからな。俺の安息の為にできるだけ遠慮したいところであるが、拒否するともっと疲れそうな気がするのは絶対気のせいではないと思われる。はぁ……



「じゃあ明日はにとりの所に食材を持って行きましょうか。荷物持ちお願いね」

「またか……まあいいか。そろそろ寝るぞ」

「ええ。おやすみ。楽冶」

「ああ。おやすみ。雛」



さて。明日は河童の技術者に会いにいくかね。


雛はツンデレさんですね



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