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東方楽々記  作者: COPPE
第八章 妖怪の山を登ってみた
213/223

やっと出発

遅れてすいません……

先週までサービス残業が多くて多くて。いえ、言い訳はやめておきましょう。


さて、やはり秋姉妹とはほのぼのなるしかなかったんですね。

話が進まないとか言っちゃいけない



この家に住み始めてから、一週間程たっただろうか。右手の火傷はほぼ完治し、手を握ってもほぼ突っ張るような感じはしなくなっていた。

いつまでも秋姉妹の家にお世話になるわけにはいかないし、そろそろ出ていくとしようかな。妖怪の山に行く前にミスティアのとこに寄っただけってのに、まさかこんなに遠回りするとは思わなかった。距離的には近付いたけどな。



「そう思ったので妖怪の山に行ってきます」

「ちょ、ちょっと!いくら何でも急展開すぎるでしょ!」

「ぐえっ」



まさに一歩踏み出したところで、静葉に襟首を掴まれたため変な声がでてしまった。せめて腕とか裾とかにしてくれないか?首が閉まる。



「そんなこと言ってる場合じゃなくて……何始まった瞬間にでていこうとしてるのよ」

「いや、火傷も治ったしいいかなーと思って」

「約束の焼き芋はどうなったのよ!」



ああ。忘れてた。よく思い出させてくれたな穣子。お礼に今度一番大きい焼き芋を与えてやろう。



「本当!?やったー!」



よし。これで穣子はオーケーだな。単純というか何というか……いや、単純だな。

だが問題は俺を引きとめた静葉である。妹と違って冷静でしっかり者の静葉を買収するのは難しい。

うーん……レティに頼んで三日ぐらい寒波を遅らせるとか?無理か。俺が凍る。



「あのね。そんなことしなくても解決するでしょ」

「え?そんな方法あるの?是非とも教えてくれ」

「……でいいわよ」



ん?何だって?



「だーかーらー!穣子と一緒でいいわよ!」

「え?そんなんでいいのか?」



そんなんとか言ったら穣子に悪いような気もするが、実際俺にとって焼き芋の芋の大きさなんてそんなもんである。



「いい。それでいい。だけど出ていく前に焼き芋は作ってね」

「止めはしないのな」

「止めてもいいけど止まらないじゃない」



おっしゃる通り。行きたくなったら行く。それが俺である。俺のことをよく分かってくれている静葉には、褒め言葉をあげよう。偉い偉い。



「……バカにしてるわけ?」

「……あ。そういえばサツマイモはちゃんとあるのか?」

「ちょっと!露骨に話逸らさないでくれる!?」



いやー、何を言っているのか分かりませんなー。そもそも焼き芋の話をしていたのであって、バカにしてるのかどうかという会話が脱線元なんだよ。



「へー。そんなこと言っちゃう?」

「私は正論を言っているだけでございますです。はい」

「何その滅茶苦茶な言葉……そういうことならこちらにも考えがあるわ」



む。何だその悪い笑みは……まるで今から俺が屈伏するしかないような顔ではないか。

俺の自由人魂を砕けるだけの案があるのか?まあそもそも最初の頃は奴隷役だったし、自由人魂なんてあるのか俺自身分かってないが。

さて、それではその案を聞かせてもらおうか。



「楽冶がここで暮らしていたことを告げ口させて貰うわ」

「……そんなことして何になる。というか誰にだ」

「そうね……博麗霊夢とか風見幽香?」

「マジで申し訳ございませんでしたっ!」

「姉さん何土下座させてるの……?」

「私もここまでやるとは思ってなかったわよ」



いやするだろ。霊夢に幽香だぞ。まず間違いなく霊夢から魔理沙に、幽香からルーミアに伝わっていくに違いない。で、魔理沙は口が軽いし通常ルーミアはてきとーに言いそうだし!何故か知らないけど、あいつらこういう事してると怒るんだよ!一人でもぶっちゃけると無理なのに、複数人でこられて堪るか!それで死んだら小町に迷惑かかるし、絶対映姫にも怒られるし……うん。謝るのが正解だったな。



「何?そんなに酷いことになるの?」

「なる。その二人に伝えたらここまでは絶対なる。下手すれば閻魔だけじゃなくて、賢者とか呼ばれてるスキマ妖怪とか、冥界で幽霊管理してる亡霊とか不老不死のやつとかもくる」

「うーん。楽冶って結構大変なのねえ。っていうか人脈凄くない?人じゃないけど」



そうだな。皆が忘れているこの能力がなければ、もうとっくにこの世にはいないな。そして人脈は知らん。気が付いたらそうなってた。



「どうでもいいけどさー。焼き芋早く作らないと、これだけで話終わっちゃうよ?」

「マジか!よし……で。サツマイモは?」

「毎日サツマイモ料理ばっかなんだから分かるでしょ?大体楽冶もたまに料理作ってくれてるじゃない」



あ。そういえばそうか……確かにサツマイモだけは、きらすことがないぐらいの量があったような気もする。でもお前ら食べるし、実はもう全部無くなってるんじゃないかという気持ちがほんの少しあった。



「まだ十キロはあるわよ!」

「二人なら三日ぐらいじゃね?」

「いくら何でもそこまで食べないわよ……」



そうか?一日三食全部サツマイモで、毎食二人で一キロぐらい食べてるだろ。単純に計算して一キロ×三食×三日=九キロ。それにおやつは三日で一キロと考えれば、十キロぴったしじゃねえか。



「そう言われると……私たちって結構食べてるのね」

「どうしよ。まさか太ったりしてないよね!?ダイエットしたほうがいいかな……」

「いや、別にダイエットはしなくていいだろ。それ以上痩せてどうするつもりだ」



正直こいつらに限らず、幻想郷に住んでるやつらのスタイルはいい。非常にいい。たまに胸が小さいとか言って悲しんでるやつとかいるが、男からしてみれば気にならない程度のものである。むしろそのくらいでいいだろとか思うやつもいる。

因みに俺は、胸の大きさに特にこだわりはない。胸の大きさで好きか嫌いか判断するなんて最低だ!とは俺の自論。



「「…………」」

「何だ?二人して固まって」

「本当にダイエットしなくていいと思う?」

「どうしてもって言うなら止めないが、俺はそのままでいいと思う」

「じゃあいいわ……だけど少しずつ食生活を改善させましょ。さすがに全食サツマイモは危険だわ」

「そうね」



長々とダラダラと続いた脱線話にやっと終止符をうち、やっと今から焼き芋の調理に入る……が、作り方を二回説明しても面倒だと思うので、作り方は三話前を参照してくれ。














飛ばしに飛ばして、俺は妖怪の山へと行くことにする。



「本当に行っちゃうの?」

「あれ?止めないんじゃなかったっけ?」

「ほら何というか……とりあえず聞かないといけないみたいな感じよ」



何じゃそりゃ。「そーなのかー」と言われたら「そーなのだー」と返さないといけないような感じか?



「ふぁあ、ふぃふぁふぁ「焼き芋を頬張りながら喋るんじゃありません」……んぐっ。まあ仕方ないよ。楽冶だし」

「そうね。今度会うのは一年後になるのかしら」

「別にお前らは秋にしか仕事がないだけで、一年中ここら辺にいるだろ?」

「くすっ。そうだけど……秋以外は気持ちが沈んでるの知ってるでしょ?」



そうだったな。季節に合わせてでてくるやつらは、皆その季節以外はダメになるんだよな。じゃ、会うのはまた来年か。



「そういうことね。死なない程度に頑張ってね」

「何故死ぬこと前提なんだ……」

「だって楽冶だし」



よく分からない励ましのようなものを受けて、俺は秋家を出発した。どうせ最初は厄神か白狼天狗に会うんだろうな。とか思いながら。


土日は金が無いからパチンコパチスロ行ってたとかないからね!

初めて万枚だしました。でるんですねぇ……一生にもう一回あるでしょうか?って感じです。


はっ!そんなことより!

9月22日は大⑨州東方祭ですね。

21日仕事ですが、終わったら夜の特急で福岡に向かい、ネカフェで寝て参加します。

詳しくは活動報告に書きます。ではでは

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