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東方楽々記  作者: COPPE
第八章 妖怪の山を登ってみた
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久しぶりの幻想郷

普通に帰還。忘れてそうで忘れてなかったあの子が登場



いえーい。幻想郷に降り立ったぜ。さっき帰ってきたぜ。え?別れ際を書けって?いやいやいや。あんなん教えてしまったら恥ずかしすぎて死ねるよマジで。だから秘密で。

豊姫と依姫とレイセンからも口止めされてるからナシで!この話はここで終わり!次!


つまり次どうしようか迷ってるわけですね。月の前が紅魔館で、その前が映姫のとこだったな。つまり次は……妖怪の山になるわけだな。何かの通りにいくと。

豊姫の能力で送り出された先は、紅魔館の前の霧の湖。妖怪の山に結構近いので都合もいいな。

と思ったのだが……もう夜になっていて面倒なので今日はやめておく。また今度にしよう。こういう時は……竹林だな。

というわけで態々人里を抜けて竹林まで来ました。結局妖怪がでるんじゃないかって?

妖怪の山よりはマシでしょう。 妖怪の 山ですよ?あの山の所有者は妖怪っていってるようなものですよ?さすがに行きませんよ。ええ。

と、誰に解説してるのかも分からない解説を終えて、迷いの竹林に入っていく。別に永遠亭に用があるわけではなく、焼けた妹紅の家を見にいくわけでもない。運がよければやってると思うんだが……お。あったあった。

まだ準備の途中のようで忙しく動いているので、こちらには気付いてないようだ。バレないようにゆっくり近づいていく。



「あれー?あれはどこだったっけ?」

「これか?」

「あ。ありがとう……ってきゃー!!!」

「何だ?みすちー。久しぶりの客になんて態度だ」

「いやー。そうだけど……いきなりきたらびっくりするに決まってるじゃない」



というわけでお待ちかね。ミスティアの屋台だ。そしておかみすちーの登場です。女将姿の非常に可愛らしいミスティアの姿が見ることはできるぞ。現住所は幻想郷人里より南東へ向かい迷いの竹林に入っておよそ八十本目の竹を右に曲がって「ちょっと!てきとーなこと言わないの!」



「まあまあまあ。大体あってると思うんだけど」

「確かにそのくらいだと思うけどさあ……」

「じゃあいんじゃね?もしかしたら誰かが聞いてて客くるかもよ?」

「もう……まあいいわ。準備も終わったし座りなさいよ」



ミスティアに促されて一番端っこの席に座る。因みにこの席はミスティアがヤツメウナギを焼いく場所なので一番ミスティアの近くになり、また厨房への入り口が最も近い場所である。あれだな。何かあったときのサポート。

因みにミスティアの店に割と来るのは

博麗霊夢、霧雨魔理沙、射命丸文、藤原妹紅、小野塚小町。

あとは妖精とか名前も知らない妖怪がちょろちょろと。曰く忙しい時は忙しいが、暇な時は暇すぎるらしい。今日はどうだろうな



「で。奢りだろ?」

「はあ……しょうがないわね。サービスするって約束したし、忙しかったら手伝ってよ?」

「つまり今日が暇なら俺の一人勝ちだな」

「そうなるわね……はい。ヤツメウナギ。飲み物はお茶でいいんでしょ?」

「ああ。酒弱いわけじゃないが、大好きってわけじゃないからな。酒を飲むよりはお茶でのんびりするほうがいい」



ヤツメウナギらしきものが二匹と、お茶が一杯置かれる。とりあえず綺麗な緑色をしているお茶を一口。ズズッ……ふう。うまい。

さて。次はヤツメウナギのかば焼きを一口……これは!



「ただのウナギじゃねえか!」

「あ。バレた?」

「バレたも何も食感が違うわ!」



ミスティアはヤツメウナギがなくなると、ただのウナギやドジョウを焼いてだしたりする。恐らくタダなんだからウナギでいいでしょ。ってことなんだろうが。

俺はここでサポートしたりしているのでそういうのに敏感だが、他の人は全く気付かないというね。何という鷺。いや詐欺。



「お邪魔するわ。ってあれ?楽冶じゃない。帰ってきてたの?」

「何だ霊夢か」

「何だとは失礼ね。せっかく労わってあげたのに」

「あれだ。とりあえず言ったようなもんだ。気にするな」

「全くもう。あ。私もヤツメウナギね」

「いいけど……お金あるの?」

「楽冶がいるから」

「は!?俺も金ないんだけど!」



何言ってんのコイツ!?と思って見たものの、俺の視線を完全に無視してミスティアにヤツメウナギを焼いてもらっている。何が「じゃあ問題ないわね」だよ。問題あるからお前にサービスしてもらってるんだろ?


だがミスティアも俺の視線を無視して、焼いたヤツメウナギを霊夢に提供する。今見てたがちゃんとしたヤツメウナギだった。差別だ。

そんなことを思っていると、また暖簾がめくられる。



「おーい。今日もきてやったぜ!」

「いらっしゃいませー」

「何だ魔理沙か」

「何だとは何だ。失礼なやつめ。というか月から帰ってきてたのか?」

「霊夢と同じこと聞いてくるのな。さっき帰ってきた」

「あれ?そうだったの?」

「ちょっと。さっき私には教えてくれなかったじゃない」

「それはまあ……教える気がなかったわけじゃないぞ?」

「まあいっか。ミスティア。私も霊夢と同じやつで」

「お代は?」

「楽冶持ちで」

「だからやめろって言ってるだろ!?」



金が無いんだよ!結局紅魔館から給料もらってないし。多分今頃行っても無理だろうし。あーもう。俺の財産が……家が無くなる前に持ってきておいた最後のへそくりが……



「あれ?今日は賑わってるのね」

「いらっしゃいませー。あ。妹紅さん」

「はい。炭はこのくらいあればいい?」

「ありがとうございます!ヤツメウナギでいいですか?」

「ええ。それでお願い」



妹紅がミスティアに炭が入っているであろう袋を渡して席に着く。これで俺の席から左向きに霊夢、魔理沙、妹紅となった。もともとミスティアの屋台は一人しかいないので、席自体はあまり多くない。俺の席を含めて五席である。だが一人だから三席埋まったら結構忙しく、特に霊夢や魔理沙みたいな騒がしい連中がくるとてんやわんや状態になったりする。妹紅が来て四人になったし、そろそろ俺の出番かもしれない。




「そういえば楽冶。いつ帰ってきたの?」

「だから同じこと聞くなよー……いやしょうがないけどさ。今日だよ今日」

「へえ。まあ大変だったんでしょ?そんな感じの顔してる」

「ほっとけ!」

「あ。楽冶ちょっと手伝ってよ」

「お前なあ……疲れてるって言ってるだろ?」

「早くしてよ!焦げちゃう!」



あーもう分かった分かった!手伝うよ。手伝えばいいんだろ!ほら。これはもう大丈夫だぞ妹紅。あー。何だ?これは魔理沙のか。酒?お茶にしとけよ霊夢……




結局俺も店を手伝う羽目となった。

幻想郷でも月でも使われるんだな。俺って……


私みすちーに鳥目にされたいんです

って方挙手ノ


作者はノ

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