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東方楽々記  作者: COPPE
第一章 紅魔館での奴隷生活……とは言い難い
19/223

命令のお礼の命令の

頑張れ美鈴!


初のサバ落ち体験でどうなるのか分からなくて不安だったり…


咲夜に美鈴と門掃除を終わらせたことを報告。

そして昼食夕食の準備ができなかったことへの謝罪。

美鈴に夕食食べさせてやってくれというお願い。


それらを頑張ってすませた俺は一足先にお風呂に入っている。




「いやー疲れが吹っ飛ぶぜ」




お風呂は本当にいいものだ。

今日一日の疲れが全部無くなるような気がする。




「極楽極楽♪」




勝手に年寄りみたいな言葉がでてきてしまった。

だって仕方ないじゃないか。気持ちいいんだもの。


そういえば俺今日寝てないんだっけ?

なんか眠くなってきたな……




「ヤバい……寝そzz「お風呂で寝たらのぼせますよ?」ハッ!危なかった。さんきゅ」




誰かに声を掛けられたため何とか寝らずにすんだ。

ふー。ナイスだぜ誰かさん……ん?誰?




「さっき振りです楽冶さん」

「気のせいか?目の前に美鈴がいる気がする……気のせいだな」

「いますよ。目の前二十センチです」

「……なんでいるんだよ」

「手伝ってくれたお礼に背中流そうかと」




なんという定番

だが命令だからお礼いんじゃね?




「やっぱり私に命令とかは向いてないみたいです。お礼をしなければ気がすみません」




そうかい……

そういうことなら仕方ない。

いや仕方なくないけど仕方ないのだ。そこらへんは自由主義でてきとーに完結させる。




「じゃあ頼むわ」

「行動が早いですね……」




すばやく湯船からでて美鈴に背を向ける。

できるだけ早くして欲しい


……理由はある。




「女の子と一緒に入って何も思わないんですか?」

「…………」

「もしもーし。楽冶さーん」

「……うるせえ!意識しないようにしてんだ!早くしろ!」




超恥ずかしかったのだ。


いやだって美鈴体つきいいんだもん。仕方ないじゃん。

美鈴は少し笑い背中にタオルをあてて洗い出した。




「やっぱり楽冶さんも男なんですね。安心しました」

「どういうことだよ。当たり前だろうに」

「いえいえこっちの話です」




よくわからん。

そういえばレミリアやフランもこんな感じのよく分からない話を唐突にしだすよな。

なんなんだろうかあれは……


おっと一つ忘れてた。




「あ。美鈴。前は勿論いいからな?」

「そうなんですか?」

「やる気だったのか!?」

「否定されなければ」

「やめろよ?絶対やめろよ?」

「それは前フリですか?」

「違うわ!」




危ねー。何か大切なものを無くす所だったぜ……




「あっ。手が……」

「やめい!」














結果からいうと無くさずにすんだ。

とりあえず美鈴の洗い方はとても上手かった。と言っておこう。


さすがにそれ以上その場に居れなかったので体流して逃げた。

だって恥ずかしいんだもん。仕方ないじゃない。だって美鈴だよ?あの身体つきの女性の隣に、ほぼ裸のままずっとおっとけるかっての。


あおれはさておき、夕食前の食器準備だけでも手伝って皆を呼ぶことに。


え?今日は俺が美鈴呼ぶの?

さっきまで一緒だったから楽だろって?


……あんなことした後にかよ。

……いや洗われただけだけどさ。

自由に生きてても恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。


そんな事を思いながらも美鈴発見。




「美鈴~。夕食だぞ」

「そういえば私食べていいんでしたね!」




テンション上がりすぎな美鈴。

俺の手を引っ張って走りだした。って待て!




「美鈴早い早い早い!」

「ごっはん!ごっはん!」




一般人の俺が妖怪についていけるハズもなく……


結局引きずられた俺だった。
















「あのー……楽冶さん?」

「なんだ?」

「怒ってます?」




当たり前だ。


今美鈴には夕食の片付けを手伝わせている。

あの後俺は頭を強打しすぎて死んでた。

能力がなければそこで物語終了だった……




「ちゃんと片付け終われば許す」

「はい。頑張ります……」




無言の作業。

食器と流水の音だけが響く。

美鈴は泣きながら必死に食器を洗っている。

美鈴一日に何回泣いてんだよ……


んなことを思いながらも俺は黙々と食器を直す。

やっと食器洗いが終わった美鈴は顔を上げた。




「楽冶さん!終わりましたよ!」

「台拭き」

「はい……」




そんな簡単に片付けが終わるわけなかろう。


その後に椅子も拭かせ布巾を洗いさらにカビないようにシンクを掃除させる。

美鈴はフラフラしながらもなんとか終わらせた。




「……終わりました」

「うむ。ご苦労」

「……なんでコーヒー飲んでるんですか?」




美鈴にシンクを掃除させておいてのコーヒー。

いや掃除中暇だったしね。




「あなたがさせたんじゃないですか……」

「まあまあ。ほらお前の分」

「あ、ありがとうございます」




コーヒーを渡してやる。

受け取った美鈴は驚いたような顔をしている。




「何だ?」

「いや怒ってないんですか?」

「片付け終わったら許すと言ったぞ?」

「はあ確かに。ですが簡単すぎる気がして」

「いや実のところ暇つぶし兼ねてたから」

「は?」




怒ってたのも本当だが他にも理由が。

普通に片付けても楽しくないのでやらせたら楽しそうだと思った。それだけ。




「楽冶さん……」

「あとなー美鈴。急だが明日門番休みな?」

「へ?」




また驚いてるな。

まあ今まで休みなんてなかっただろうからな。




「俺が休みとっといた。夕食の片付けをする代わりに」

「いいんですか?」

「んー?咲夜と取引したら楽勝だったぞ?」




レミリアの涙目写真だがな。

血を避けるのが大変だったぜ……




「あ……ありがとうございます!」




美鈴は泣きそうな顔でお礼を言ってきた。

手がうずく……なでなで




「そんなに嬉しかったのか?」

「ふええ……お休みなんて初めてですよ」

「そうか。そりゃ良かったな……」

「明日はナイフで刺されなくてすむんですね」




そこかい

つか寝てなかったら刺されないだろ。



「あと……」




美鈴が俺のなでている手に触れて言葉を放つ。















「命令です!明日は私に付き合ってください!」


美鈴は手伝いの命令とかには向いてないと思ったんですねー。

だからこのイベントが発生したという。


前はNG

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