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東方楽々記  作者: COPPE
第七章 月の裏側へ飛ばされたらしい
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そろそろ本当に理解しないとヤバいかもしれない

パチンコいってたりしたら遅れてしまった。最近金が無いのは何故だろうか。



とまあレイセン、豊姫、依姫を順番に背負って帰ってきたとなれば、いくら人通りが少ないといえども噂話にはなるようだ。門番たちに見えないところで依姫を降ろしてレイセンを背負い直したのだが、門番たちは二人のケガの状態などを慌てて聞いていた。人の口に戸は立てられぬとはよくいったものである。まあ逆に人の噂は七十五日程で忘れるそうだから、噂は所詮噂だなあと思ってしまう。

まあ罰に本当に背負っていただけで、ケガをしているのは下っ端のレイセンだし、俺も三人に何か変な行為をしたわけでもないので別にどうだっていいんだが。

今さっき述べたように噂は所詮噂だからな。今日は結構楽しかったな……



「あー!今日は楽しかったわー!明日も楽冶と都に行こうかしら」

「お姉様……今日の休暇の為にどれだけ仕事を頑張ったと思ってるんですか?連日は無理です」

「私は暇よ?」

「じゃあ私の分をあげます」

「何て子なの!そんなこに育てた覚えはないわ!」

「私もここまでサボり魔のお姉様には育てられた覚えはないです。昔はもう少し真面目に取り組んでましたよ?」

「そ、そうだっけ?」



俺の気持ちを代弁したように言った豊姫は、見事依姫に撃沈されていた。確かに最近の豊姫は仕事をしてなさすぎるような気もする。ずっと見てた訳じゃないが、暇そうにしているのを何回も見ているからだ。



「じゃあ明日は私と遊ぼう?」

「あなたには勿論稽古が待ってるわよ?」

「そ、そんなあ〜……」



ここぞとばかりに遊ぼうとしていたレイセンを、またもや依姫が撃沈していた。さすがストッパー役というか苦労人役である。だが依姫よ。そいつらはどうせサボると思うぞ?



「明日は私がずっと見張るから大丈夫よ」

「ふむ。じゃあ俺も同行すればいいわけか?」

「……そうね。今度こそしっかりと稽古する?」

「いやそれは断「ちょっと待ったあ!」ん?」



俺が断る言葉を言い終わる前に、豊姫が会話に割り込んできた。今の会話に豊姫が不満になるようなことはなかったと思うが、豊姫の表情はこの世の不条理に文句を言いそうな表情であった……確かにこの世の不条理には文句を言いたくなるが、今の話には関係ない。



「それだと私は楽冶と一緒じゃないじゃない!」

「お姉様も稽古に顔をだされては?」

「稽古は嫌いなのよ」

「ですが私の相手がいません。さすがに見てるだけだと暇になってしまうので、お姉様が来ていただけると非常にありがたいのですが……」

「楽冶はやらなくていいの?」

「楽冶はそもそも戦闘する気がないですから」

「……分かったわ。明日は私も顔をだしましょう」

「ええっ!?豊姫様が稽古に!?」



おお。ここまで豊姫が言いくるめられるのは初めて見たぞ。依姫のスッキリしたような表情と豊姫の落胆したような表情が対照的で、ある意味で素晴らしい光景である。対照的な表情はここまで違います。って感じだな。

そして最後のレイセンの驚き具合を見ると、豊姫が日頃どんだけ稽古に顔だしもしていないのか分かる。うん。のんびりと生きるのはいいけど、やらないといけないことはしようか。俺でもしてるぞ?多分。



「嘘よ」

「嘘ね」

「嘘だ」

「嘘じゃねえよ!何でお前らに分かるんだよ!」

「私たちというか女性たちから見てよ」



豊姫に撃沈させられた俺は隅っこのほうでイジけることにした。何だよ女性たちから見てやらないといけないことやってないって。まず女性たちにやらないといけないことって何?さっきちゃんと背負ったし。文句の一つも言わずに背負ったのに……あれか?気遣いが足りないのか?いやいや、結構気を使ってるつもりだぞこれでも。ちゃんとレディーファースト意識してるし。荷物持ってるし……一体何が足りないというんだ……



「分かってない時点で足りていないのよ」

「……じゃあ教えてくれよ」

「「「えっ!?」」」



何で三人同時に驚くんだよ……



「だから、俺に、何が、足りて、ないのか、教えてくれ……」

「それは……ねえ?」

「お、女心が理解できてないんだよ!」



……それか。いや、俺が女心をしっかりと理解できていないのは分かっている。いつぞやの美鈴のあたりで、自分でも思ったことがあるしな。というか、この話し方……自分で思ってるよりかなりショックを受けてるみたいだな。

こいつらは俺に足りないことが分かっている。女心が理解できていないと。そしてこいつら三人とも女だ。つまり……質問を変えよう。



「じゃあ……女心を理解するために……俺は何をすればいいんだ?」

「じ、自分で考えなさいよ!」

「そ、そうね。自分で考えないと……」

「……聞く時点で女心分かってないと思うんだけど」



ボソッと呟いたレイセンの言葉を、俺は聞き逃さなかった。



「うわあああああ!もうお前らなんて知らん!!!」

「あっ!ちょっと!楽冶!」



そりゃあ、あんなこと言われりゃ俺でも逃げるさ……


この後真面目な門番に愚痴ってみたけど、女心をちゃんと理解するなんて無理だった。本当に誰か教えてくれないか……?














とまあ、ここからはその門番二人との不毛な会話である。



「聞いてくれよお前らあ!」

「うおっ!?何だ。お前さんか」

「そんなに鼻水垂らしてどうした。ほらティッシュ」

「……恩に着るぜ」



因みに鼻水を垂らしているが、涙はでていない。いくらなんでも泣いたらダメだろう。泣きかけたけど。



「(ズビーッ!)ふう。でだ。ちょっと相談したいことがあるんだが」

「どうした?お前の相談なら聞いてやるのも吝かじゃないぞ?」

「何といっても上二人の喧嘩を止めてくれるからな。で、どうしたんだ?」

「うう……実はな……」



と、やらないといけないことは詳しく言わなかったが、そのやらないといけないことに女心の理解が入っていると言われ、理解しようとして質問したら撃沈されてしまったこと等を話した。



「そりゃあ聞いたらダメだろ……」

「けど分かんないんだぜ?だって彼女恋人嫁妻愛人いない歴=年齢だぞ?」

「お前何歳だっけ?」

「作者が決めるまで分からん」



いい加減決めようか?作者よ……



「じゃあ少しぐらい教えてくれよ。お前は嫁がいるだろ?」

「ええ!?まあ……そうだな。優しくしてやれば……」

「俺って自分で言うのも何だが……優しいほうだと思うぞ?」

「確かにな。じゃあ褒めればいいんじゃね?」

「褒める?」

「ああ。服装とか髪型とか化粧とかさ。いつもと違ったら褒めてればいいんだよ。相手は気合い入れてるんだから。褒められたいんだよ。俺なんてデートの時に褒めなかったら一日中機嫌悪くて苦労したからな……」

「マジか……」



というわけで。明日から褒めてみることにしました。


最近の流行は昔読み漁ったSSを読むこと

あとパチンコとスロット

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