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東方楽々記  作者: COPPE
第一章 紅魔館での奴隷生活……とは言い難い
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居眠りは禁物です

途中までレミリアパートと思いきや?


なんだって?

レミリアは今なんと言った?

血を飲んでいいか?


おいおい……血は生き物にとって超必需品だぜ?

そんな簡単に




「かまわんよ」

「聞いた私が言うのも何だけど……そんな簡単でいいの?」

「うむ。吸血鬼に血を吸われるとか滅多にないからな」

「そりゃ私も滅多に吸わないけど」

「あと吸われてるときの感覚とかも気になる」




結局はそれだったりする。


新感覚!とか誘われやすい性質なんで




「でも怖いとか思わないの?」

「吸血鬼って確か致死量程の血は吸わないんだろ?問題ない」

「そんなものかしら・・・・・・」

「まあそれに……レミリアが俺を殺すために血を吸うとか思わないから」

「信用してるってこと?」

「ああ」




言ったようにレミリアが俺を何もないのに本能で殺すとは思っていない。

それに致死量いかないのは本当のハズだ。大図書館で読んだし。


俺はレミリアの口元に首をもっていく。




「さあ気にせず飲めよ」

「そんなこと言われると飲みにくいわね……」

「わがままだな。頂戴と言ったのはお前だぞ?」

「……そうね。頂くわ」




レミリアがゆっくりと顔を近づけてくる。

そして口が首に触れ「楽冶さーん!!!」なかった。


この声は……美鈴?あいつ門番は?

レミリアはビクッとしたまま固まってしまったので、美鈴と話すため扉を開けてやることにした。




「おい美鈴どうした。門番の仕事はどうしたんだ?」

「あ!楽冶さん!咲夜さんが咲夜さんがー!」




すでに泣いている美鈴。

何があったかは分かるが




「なんだ?また刺されたのか?」

「それだけじゃないんですよう……暇だったら門の掃除しろって……」

「すればいいじゃねえか」

「掃除終わらなかったらご飯抜きって言われたんですよー!あの大きい門を昼までに!」

「あー……ご愁傷様」

「いいえ。私からの最初の命令です。手伝ってください」

「言い方がお願いなんだが」

「……手伝いなさい」




言い直してきた。


門の掃除かー。確かにあの門を昼までに掃除は無理だな。

咲夜も無理難題をだすものだ……あいつなら可能なんだろうけどな。




「じゃあレミリア。悪いけど門掃除行ってくるわ。さすがに無理そうだから」

「はあ……好きにして。私はもう寝るわ」

「ああ。悪いな……」




目に見えてがっかりしているので謝っておく。

罪悪感が半端ない……まあ、紅魔館全員の奴隷って言ったのはレミリアだし、仕方ないのだが。




「どうかしたんですか?」

「いやなんでもない」




元はといえば美鈴の空気読めなさが……


まあしょうがないからいいか。

レミリアの命令は今すぐってわけでもなさそうだし。


さあ大変な門掃除に行くとしますかね。










美鈴と門掃除。

これが中々大変である。

全然掃除されていないのかボロボロだった。


その門を綺麗にするために一生懸命磨き続ける。




「綺麗にならねえ……」

「ですね……咲夜さん無理すぎますよこれは……」

「一回錆を落とさなきゃダメだな。どんだけ頑張っても終わるのは昼過ぎだ」

「そ、そんなあ~」




無理なものは無理だ。

今回は能力使ってもほぼ意味ないし……


あるっちゃあるんだが使い方は「錆を楽に落とす」

錆落としがあるなら別だが無いのでこの能力を雑巾とかに掛けることになるが……

さすがに無理矢理すぎて効果がほぼない。

よって通常より少しだけ落ちる錆を落とす作業開始となる。


キツすぎだぜ咲夜よ……












結局夕食前にギリギリ終わった。

美鈴と門の前に寝ている。




「いやー綺麗になりましたね」

「ああ。腕が痛いぜ……」

「楽冶さん人間ですからね。時々忘れますけど……」

「おい……」




まあ確かにほぼ死なないからね。

耐久力とかは普通の人間と同じだけど。

能力で腕を少しだけ楽にして立ち上がる。




「咲夜に報告しにいくか……」

「そうですね。本当にありがとうございます」

「その後風呂だな……汗やばい」

「あ。私も入ります」




混浴じゃないぞ?

ちゃんと別々に入るからな?


あー。しかもまた昼食夕食が咲夜まかせだった。

つまり昨日今日と一緒で夕食の片付け全部と朝食作り&片付け決定だな……キツい。




そう思いながら美鈴と咲夜に報告するため館にフラフラと入っていった。


夜もちゃんと寝てるのについ昼寝してしまう美鈴。

一緒に寝たい!

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