ただ何となく
いつもより更に短め。
レミリアだってこういう時があるんです。
2万PV達成です!
読んでくれた皆様に感謝です。
レミリアの部屋に着いた。
一応お嬢様が相手だからな。
服正して、髪も……
よしオーケー。
ノックはしない!
「きたぞー」
「ノックしなさい」
いきなりツッコまれた。
だがそんなことで俺は凹まない!
そのまま強引に会話をする。
「何の用だ?」
「……もういいわ」
「じゃあ帰るわ」
「そういう意味じゃない!ノックの件よ!」
もういいって言ったじゃないか……いやノックの事だって分かってたよ?
けどまあそこは都合のいいように、自由に思考変換。
「しょうがねえなー」
「何か私が悪いみたいじゃない……」
「気にするな。で?なんで呼んだんだ?」
「……特に意味はないわ」
は?今なんと?
「わんもあぷりーず?」
「……バカにしてるの?」
「もう一回お願いします」
「だから……特に意味はないわ」
「あ。そ。」
レミリアがちょっと恥ずかしそうに言ってくる。
……別にロリコンじゃないからな。確かに可愛いとは思うけど。
だがこちらも暇っちゃ暇だが忙しいっちゃ忙しいのだ。
意味としては暇だから暇潰しを探すために忙しい。
「……用ないなら出てっていいか?」
「ダメ」
「なぜ」
「ダメだからよ」
埒があかない。
こんなレミリアを見るのは初めてだな。何かあるんだろうな……
「なーレミリア」
「何よ」
「暇だからここにいていいか?」
「……好きにしなさい」
「好きにするわ」
もはや好きにしかしてないけどな。
ん?待てよ……?好きにすれば?
つまり何でもしていいと?
さすが俺。そんな思考になるのが早いぜ!
「レミリア様。肩をお揉み致します」
「え?ちょっと楽冶いきなり何?」
「先日も言いましたが凝りすぎです。肩の力を抜いてください」
「ちょっ!楽冶痛い痛い痛い!」
「ここですか?」
「イタタタタタ!ちょっと!本当に離してってば!」
レミリアは無理矢理俺から逃げた。
おお。涙目可愛い。
「何するのよ!痛いじゃない!」
「凝りすぎだからな」
「だからっていきなりしなくてもいいでしょ!?」
「好きにしろと言っただろう?」
「う~……」
レミリアは頭を抱えている。
いや右手はまだ痛いのか肩にあるけど……
はあ……
俺はため息を吐きつつレミリアに近づき頭に手を乗せた。
なでなで
「な、何よ!」
「やっぱレミリアは自然体のが可愛いな」
「か、か、かわ……わわわわ!?」
「何テンパってんだ?」
「う、うるさい!私はいつでも自然体よ!」
何かレミリアが言っている。
いやさっきまでのが自然体だったらちょっと問題だろ。
変わりすぎって意味で。
「お前馬鹿だろ。完全に緊張してたじゃねえか」
「してないわよ!」
「はいはい」
もう何も言わずに頭をなでることにする。
なでなで
「落ち着いたか?」
「ええ」
「俺の前でくらい自然体でいろっつったろうが」
「ちょっと考え事してたのよ」
あの状態から十分ほど。レミリアが落ち着き元に戻った。
では改めて
「何で呼んだんだ?」
「そこからなの?まあいいわ。意味が無かったのはホントよ」
「……帰っていい?」
「さっき考え付いたことがあるのよ」
お?なんか面白そうなことを考えてる目だな。
だがそれはレミリアにとって面白そうだが俺にとっては嫌でしかなさそうだ。
「ちょっと確認したいんだけど……」
「何だ?」
「さっきのわざとでしょ?肩揉み」
「なんのことやら」
もちろんわざとだが。
あからさまに気付くような感じでやったのだから、気付かれているのは不思議ではない。
だが、それを指摘されると、さすがに恥ずかしいのである。
「そう。やっぱりね」
「お前本当に自然体になったな……」
「これからはずっとこれでいくわ」
「そりゃいいこって……それで?」
ホントもう嫌な予感しかしないが聞かないといけないんだろうな。
そうじゃないと言わない気がするし……
けど嫌な予感って大体あたるよな。
聞かなければよかったかも。
「楽冶」
「なんだ?」
「あなたの血。頂戴?」
レミリアは、今までで一番吸血鬼らしい表情で言った。
中々素直に話せないレミリアでした。
レミリアかフランになら血を吸われてもモウマンタイ(問題ない)




