暇人楽冶の家事スキル
まさか楽冶の家事能力がこんなだったとは…
いやレミリアパートですよ?…一応
フランが寝るまで遊んでいたので結局オールナイトしてからの朝食作り。
今日の朝食何にしようか考えているところにレミリアが現れた。
「おはよう楽冶」
「ああ。おはようレミリア」
「夜はお疲れだったみたいね」
「フランにせがまれてな。オールナイトで遊んだんだよ」
朝の挨拶と少しの雑談。
特に朝の挨拶は大事である。
なんつーか起きたーって感じがするからから。
まあ寝てないんだが……
ついでに朝食について聞くことにしよう。
「レミリア。朝食何か食べたいものあるか?」
「そうね……私にとっては夕食だけども」
「あんま関係なさげだがな。毎回みんなと同じだし」
「じゃあ……フレンチトースト」
甘めだった。さすが味覚は見た目相応。
「やはり味覚はそんななのな……」
「う、うるさいわね!いいじゃない!楽冶が作るのおいしいんだから!」
「そうか?普通に作ってるだけだが」
「私は好きなの。だから作りなさい!」
「へいへい」
まあ聞いたのは俺だし一応奴隷(諦めた)なので作ってやることにする。
特にレミリアとフランは甘めで。
「コーヒーブラック?」
「そんなわけないでしょ。牛乳よ」
「了解。ブラックな」
「苛め!?」
「そんなに牛乳飲んでも……」
「ちょっと!目線が嫌らしいわよ!気にしてるんだから!!!」
言いながら胸を凝視してしまった。
反省はしていない。だって大きくならないから。
レミリアも分かってるしなー。
「気にしてるんだから!!!」って。!三個もついてたし。
因みに前、無駄に大人ぶっていたのでブラックコーヒー飲ませたら涙目になって舌出してた。
それをみた咲夜がブレークした。
あとフランはブラック飲めた。意外である。
朝食を作っている間に珍しく皆が起きてきた。
咲夜が見計らって起こしてきてくれたらしい。さすがである。感謝感謝。
だがフランは見つからなかったらしいので俺が起こしに行く。
俺が割り当てられた部屋だしな……
「フラン起きろー」
「ん~。お兄様?」
「今日はフランの好きなフレンチトーストだぞ」
「ホント!?早くいこっ!」
覚醒が早い。さすが甘いものには目がない吸血鬼。
姉妹そろってこれだからな……一応主その妹なのに大丈夫なのだろうか。
フランも席について朝食を食べ始める。
そういえば今日は美鈴とこあがいる。美鈴は中々起きないし、こあは結構忙しくて遅れて食べたりするから珍しいことである。
「楽冶が朝食を作ったと言ったら二人ともすぐにきたわ」
咲夜が俺の目線に気づいたのかそう言ってくる。
そんなに俺の朝食は人気なのか?
「多分お嬢様が楽冶に何を作らせるか分かったのよ」
「何でレミリアが俺に頼むって分かったんだよ……」
「見たもの」
あ、そう。主苛め見られてたのか……
まあいいや。怒ってないみたいだし。むしろ喜んでるし。
「お嬢様の苛められる姿は可愛いですから」
「そか……ほらテッシュ」
「ありがとう……あと補足すると楽冶のフレンチトーストはおいしいわよ?」
「そうか?そりゃよかったよ。メイド長に褒められるとはねえ」
「あなた一人一人味付け違うでしょ?」
「気づいてたのか?」
あまり目立たないようにしてたんだがなあ……
レミリアフランはさっき述べた通り甘め。
咲夜は甘さ控えめ。パチュリーは薄味。美鈴は塩多め。こあは卵少なめ。
まあなぜこんなことしてるのかというと……暇だから。
暇だと何かに凝って時間を潰すのも技である。
「なんで皆の好みが分かるの?」
「今までの食事見たら分かる。あとコーヒーや紅茶の砂糖の量とか」
「……それでそこまでは分からないと思うけど」
「まあなんとなくだよ。美鈴とか外だから汗かくだろうし、逆にパチュリーとかあまり動かないから。みたいな」
本当になんとなくなのだ。
まあ皆にも好評なのでよしとする。
おおう。皆いつの間にか食べ終わってるな。コーヒーと紅茶配らないと……一人牛乳だったな。
「楽冶」
「ん?」
「私も牛乳がいいわ」
「え……いや。分かった」
胸なんて見てないぜ?
食後の飲み物を配っているときに美鈴やこあに感謝された。
本当においしいようでよかった。
レミリアとフランからもお褒めの言葉を頂けたのは嬉しかった。
レミリアには家事が終わった後に部屋への呼び出しも貰った……怖い
とりあえず食器を洗って咲夜と妖精メイドたちと掃除。
その前に妖精メイドに小さく切ったフレンチトーストを配る。
咲夜に「ホントお人好しね」と言われた。いいじゃないか……
妖精メイドたちは「ラクヤありがとー!」と喜んでくれたのでよかった。
ただ妖精なので単純思考。喜び方に少々難ありである。
ただ単にありがとうではなく抱きつかれるパターンが多かった。
なんか 喜びを表現→抱きつく みたいな感じ。
や。俺も男だからそりゃ嬉しいよ?
だけどさ妖精メイド多いから、一気に抱きつかれると苦しいんだよ。うん。
なんやかんやで掃除開始。
今日の仕事は……昨日と同じ。虚しい……
トースト効果か妖精メイドが三人(匹?)ほど一緒にしてくれたので、少しだけ嬉しかったのは秘密だ。
掃除が終わったのでレミリアのところへ行かなければならない。
なぜレミリアが俺を呼び出したのかは不明だが。
ぶっちゃけ行かなくていいかなとか思う。
だがいくら自由人といっても責任はとらなければならない。
いや、自由だからこそ責任はとらなければならない。
だから今は奴隷(慣れた)なのだ。
しょうがないから行くとしよう。
多分行かないと殺されるしな……
そろそろ忙しくなる頃合い(作者が)
やっと紅魔郷NORMAL6面まで…
スペル覚えてなくて早いのに弱すぎる…




