十六夜咲夜のお料理教室
書いたぜ!睡眠3時間。3日で10時間!
だからちょっと文章おかしいかも!←今更
とりあえず時間がないということで、朝食は咲夜が主に料理を、食器の準備、椅子やテーブルのセッティングは俺がすることになった。
チラチラと横目で見てみるだけでも、咲夜の料理スキルの高さが分かる。傍から見ても、無駄な動きなんて一切ないのは一目瞭然だが……まあ能力も使ってるらしいから、食材が瞬間移動してたりするのは俺には絶対できないがね。
さて今回の朝食準備は、上で述べた通り時間がない。その為朝食はいつものように色々と作ることはできないが、種類を減らすかわりにいつもより味付けなどに力を入れるらしい。さすが。
「でだ。言われた通りの食器は準備したわけだが……今日の朝食は何だ?」
「今日のは本当に簡単よ。ベーコンエッグにパン。ただパンは焼きたてだけど」
それは時間的に考えて能力を使うとみていいのですかね咲夜さんや。
「こればかりはどうしようもないわ。寝かせる時間や焼く時間を現実の通りにすると間に合わないもの」
「それってさ。使ったときと使わなかったときで、やっぱ何か違うのか?」
やっぱり気にならないか?実際にその時間置いておいたり焼いたりするのと、咲夜が能力を使って同じことをするの。どちらも味は一緒なのか。
まあ理論上同じ時間がたっているから同じなんだろうなあ。と思ったが、咲夜の答えは
「それがね。残念ながら違うのよ」
意外にもノーであった。
「へえ。何が違うんだ?」
「さあ。原因が分かることはないと思うけれど。それに、それも食材の魅力だと思うわ」
「難しいもんだな。じゃあたまに全部能力使わずにやったりするのか?」
「そうね。時間がある時や特別な、例えばパーティとかね。その時は能力は使わないで……パンが焼けたわ」
早いなおい!と口に出す前に、咲夜はパンをとりだしていた。
焼きたてのパンはとてもいい匂いで、俺のお腹を刺激する。思わずお腹が「ぐうぅ〜」と鳴りそ……待て。今、本当に鳴らなかったか?言っておくが俺じゃない誰かだ。俺ではなく、周りには妖精メイドたちはおらず、残るは咲夜しかいない。
「まあ……私も人間だもの」
「種族はあんま関係ないと思うけどな」
さすがに照れくさそうだったので、会話はそれだけで終わらせることにした。あまり言い過ぎたらナイフが怖いしな……
時間を飛ばして(能力は使ってないぞ?)昼食前へ。理由は単純。朝食の後は掃除をするだけで、特にこれといってなかったからだ。それなら、咲夜に色々教えてもらいながらの昼食準備を読むほうが、読者の皆様的にもいいと思ってな。
「いい?紅茶を淹れるときにも言ったけど、あなたに足りないのは技術。そして、食事を作るときにはそれに加えて効率も足りないわ」
「まあ一人暮らしだったし、その時の癖が抜けないんだよな」
「つまりそれを直せばいいのよ」
全くもってその通りではあるが、簡単に直せれば苦労しない。だが、そもそも効率……つまり一番早く色々な料理を美味しく作る方法。が分かってないのが問題かもしれない
。
咲夜の指導により、とりあえず俺は二品、咲夜が三品の料理を作るようになった。紅魔館のキッチンは、パーティがあったりしたときの為に広く作られているため、このくらいの量なら二人で作ってもまだまだ余裕があった。
「それじゃあ作るわよ」
「ああ」
返事をしてチラッと咲夜のほうを見ると、すでに鍋が三つ、中に食材を入れて火にかけられていた。早すぎだろ……
そんなことを思いながらも、俺は俺なりに一生懸命やろうとする。そのためにまずは足元の棚から鍋を一つ取り出し「ハズレよ。楽冶」……ん?
「作る料理が決まってるなら、それに合った数と用途の鍋をだしなさい。それだけで十数秒違うこともあるわ」
確かに一個一個取っていたら、単純計算で二往復。一気に二個とれば一往復。倍の時間違うということである。こんな細かいところまで注意を払うとは……
「料理の効率がよくなったら、他に削るところは準備の時間しかないもの」
「な、成る程……」
とりあえずレベルの違いは分かった。そして後で削るハズの準備の段階で指導があったということは、そういうのにも少し気を使え。という意味と……俺なら一気にできると思ってるのかねえ。
それから料理を開始した訳だが、咲夜の指導は……前回も述べたようにスパルタであったが、今回は本当に凄いとしかいいようがなかった。
何といっても自分の料理を作りながら、俺の指導をしてくるのだ。それも、口だけならまだしも普通に菜箸やヘラを使って混ぜ方を教えたりしてくる。まあ、さすがにその時間は十秒くらいだが、それでも明らかに三品作ってる咲夜のほうが早いであろう。
「……あっつ!」
余所見していたのが悪かったらしい。本当に小さい粒ならあまり問題ないが、俺の手に当たった油は当たった衝撃で広がり、直径二センチくらいになっていた。
やべえ。冷やさないと。と思い、まずは火を消そうとすると、ガタンッと大きな音がして……俺は咲夜に手を持たれ、蛇口からでる水で火傷を冷やしていた。
「咲夜?」
「大丈夫よ。火は消したから」
「あ。ああ。悪いな」
しっかりと俺の作っていた料理の火が消えていたのを見て安堵する。まあ、咲夜がそんなミスをすることはないか……
「もう。何をしてるのよ」
「すまんすまん。ちょっとボーっとしててな……」
「そんなんじゃ私と料理なんて作れないわよ?」
「……精進するよ」
いくらなんでも「咲夜に見とれてました」と言いきる度胸は俺には……あるけど何か起こりそうなのでやめておく。
時間にすれば三分くらいだろうか。俺が流水で手を冷やしている間。咲夜は俺の手を持ってくれていた。離してくれてよかったのだが、咄嗟のことだったので、つい持ちっぱなしにしていたのだろう。ずっと手首を握られていたので、何の気もなしに咲夜の手を見ていた。
咲夜ってやっぱ肌白いんだな。顔も他の人間に比べれば白いと思ったけど、手はさらに白い。何かの陶器のような色だった。ここで具体的な陶器がでてこなかったのは、俺にそういう知識がないからだ。面目ない。
冷やすだけだと暇になったので、横にいる咲夜の顔を見る……と
「「…………」」
偶然なのか、はたまた咲夜も俺の顔を見ていたのか分からないが、目が合ってしまった。なんとなく目を逸らすことができず、なんとなく気恥ずかしい。
そしてこんなときに限って、咲夜と触れ合っている部分が相手の温度を感じだす。うあー。マジで恥ずかしいぞ何か分からないけどな!
「…………」
「……ん?」
何か……
「焦げくさくね?」
「え?」
焦げた臭いがするほうを見ると……咲夜の使っていた鍋から黒煙が上がっていた。
「きゃー!!!」
「おっ!落ち着け!とりあえず火を消せ!」
珍しく動揺している咲夜に変わり、俺が色々言いながらも火を消す。それでもまだパニックに陥っている咲夜を何とか落ち着かせようとする。
「楽冶これはいったいどうしようかしらそのほらええと……」
「火は消えたんだから落ち着かんかい」
咲夜は一応上司だが、これは仕方ない。と思い、久しぶりにやってみることにする。
「……てい」
ビシッ
「あう……楽冶?」
少し叩いて刺激をあげると、咲夜は元に戻った。これでダメだったら他にも色々試すつもりだったが、方法はまあ書かないでおく。
それよりも、咲夜が料理を焦がした原因は俺にあるので……
「はあ……」
これからの片付けが大変だな……と、俺は溜息をついた。
メリークリスマス!(一応




