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東方楽々記  作者: COPPE
第一章 紅魔館での奴隷生活……とは言い難い
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また来てくれる?

レミリアの過去話2話目。

楽冶のなでなで最強伝説


楽冶は次の日の夕方にやってきた。

そして普通に会話する。




「それで?ゲームってのは何をするんだ?」




唐突に楽冶は聞いてきた。


まあゲームをするために来たのだから当たり前だが……

私はゲームの内容を教える。


それは








私の妹と遊ぶこと



さあ楽冶はこのゲームをクリアすることができるのだろうか
















結果からいうと楽冶は普通に帰ってきた。

フランについて質問される。

だがその内容は思っていたことではなくて……


フランの好きな食べ物やら遊びやら聞かれた。

さすがに好きな遊びは弾幕ごっこと言ったら「それは勘弁。死ぬわ」と苦笑していたが……


まず今日死ななかったのが驚きなのだが何も言わない。そのまま楽冶は、何かを考えながら帰っていった。





次の日楽冶は箱を持ってきた。

それを私に渡して「フランはこんなのが好きなのか?」と聞いてきたので少し食べてみた。


私はおいしいと思ったし、咲夜も同意したので大丈夫だと言うと楽冶は




「じゃあそれやるよ」

「フランのじゃないの?」

「なんのために二箱持ってきたと思ってやがる。お前らで食え。美鈴にも分けてあげろよ?」




送りものを貰うなんていったい何百年ぶりだろうか。

フランのついでとはいえ少しだけ心が暖かくなった気がした。


めいりん?……ああ。中国か……















次の日も次の日も、楽冶は死なずに帰ってきてはまた同じ時に館を訪れた。

その際にフランに渡すものを二つ持ってきて片方くれる。


私にはそれが密かな楽しみだった。咲夜にはばれていたようだが……


また楽冶がフランと遊んでいる間に私は蝙蝠となって二人を見ていた。

楽冶がお菓子をあげたりゲームを持ってきているのを見てフランは笑っていた。


ゲームを教えてもらうときは覚えようと必死だったし、気に入ったお菓子は楽冶にとられないようにしていた。

楽冶とフランが遊んでいるのをみて気付く。

フランの狂気が薄くなっていることに。


気の流れを感じると少しだが楽冶の気がフランのほうへ向かっている感じがした。

それに対して楽冶にこのゲームをやらせてよかったと思う反面。やめればよかったと思う自分もいた。


フランの狂気が薄くなるのはいいことだ。


だが私はフランと楽冶が仲良くしているのをみて少し羨ましく感じていた。

なぜかは分からないがそう感じていたのだ。


そう思う度に私は部屋へと帰ってしまった。逃げるように。
















ある日私は博麗の巫女に倒された。

その際に楽冶とフランが見つかりフランは巫女と魔法使いと弾幕ごっこをした。


フランが負けた後一番最初に怒られたのは楽冶だった。

確か毎日毎日いないと思ったらこんなところに

とか言われていた気がする。


だがそれよりも異変が終わってしまったので楽冶がもう来ないのではないかと考えた。

そう思うと私は少し悲しくなった。


気付くと楽冶が私の近くに来ていきなり頭をなでだした。




「……なによ」

「大丈夫だって。明日も何か持って来てやるから」

「べ、別に来て欲しいわけじゃ」

「はいはい。じゃあ明日は俺が行きたいから行くわ」




楽冶は気遣いのできる人間だったらしい。

巫女たちが何か文句を言っていたが楽冶だから諦めたようだ。


まあ楽冶が自由なのは知っていたから特に何も思わなかったが。

それよりも明日も来てくれることが私には嬉しかった。













フランの狂気が完全に制御できるレベルに下がったころ。

楽冶の後押しもあってフランと仲直りすることができた。


その後のお兄様発言には驚いてしまい、つい楽冶を責めてしまった。反省。

それからフランと楽冶と咲夜との四人でトランプをしたりした。


私の「運命を操る程度の能力」を持ってしても楽冶に勝てなかった。なぜ……


そしてフランが疲れて寝て咲夜が部屋へ連れて行ったので楽冶を見送るのが私だけだった時。




「レミリア。いきなりだが明日から俺はしばらく来れない」

「……どういうこと?」

「色々やることが溜まっててな……」




嘘だ。私はそれを見破った。だが楽冶に最近甘えすぎていることも分かってしまった。

楽冶は私に遠まわしにそれを伝えた。

私は嫌だった。理由が分かっても簡単に許せなかった。


だが楽冶は自由主義で生きるが、自分の言ったことは曲げないということを私はしっている。。

だから私は我慢するしかなかった。




「……またいつか来てくれる?」

「おう。暇ができたら来るよ」

「本当に?」

「ああ。マジだ」




私は楽冶に聞いた。楽冶はまた来ると言ったため私はそれを許した。

そして楽冶は門から出る前に私の頭をなで




「さっきの拗ねたような顔。可愛かったぞ」

「!!!」




楽冶はそう言って門から逃げ出した。


私は追いかけようと思ったがそれよりも恥ずかしい気持ちのほうが大きくその場から動けなかった。




楽冶はそれから紅魔館を訪れることはなかった。



















そんなよく分からない別れをした後。この前の宴会でなんとか楽冶をここへ連れてくることができた。

そのかわり舌が麻痺したが……


フランが寝て、楽冶が朝食を作りに行く運命が見えた。

私は冷めた紅茶を飲みながら満月を見上げる。



ああ。彼が来たのはこんな満月の夜だった。



それから少し時がたち。


私はキッチンへと向かい歩き出した。



なんか飛び飛びになってしまって申し訳ない…


レミリアの拗ねたような顔は可愛いでしょうなぁ…


いやだからロリコンじゃ(ry

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