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東方楽々記  作者: COPPE
第六章 二回目の紅魔館では執事生活
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俺に仕事…だと

はい。活動報告でも書きました通り、紅魔館の執事編です。

いや特に〇〇編なんてないですが何となく。


ルータの件。本当に申し訳ございません。



何故こんなに豪華なのか分からない夕食を食べ終わってコーヒー&紅茶タイム。

うーむ。やはり咲夜の淹れる紅茶は美味いな。

一口一口味わって飲んでいると、全部は飲んでいないだろうが、丁度一息ついたのだろう。レミリアが声をかけてきた。



「それで楽冶。今回はどうしたのかしら?」

「ああ。ちょっとここに住まわせてもらおうと思ってな」

「へえ。珍しいじゃない。家は大丈夫なの?」

「家は……ぶっ飛んだ」

「は?」



レミリアだけでなく他のメンバーも目をパチクリさせている。いやまあそりゃそうだろうけど。

家出してきましたあ!とかならまだ分かるが(それでもあまりないけど)家が無くなった。しかもぶっ飛んだって何?って話だよな。

だがレミリアは面白そうにニヤニヤ笑い、髪を人差し指に巻きつけながら聞いてくる。



「だいたいの察しはついてるけど。ぶっ飛んだってどういう意味かしら?」

「家に妹紅が来て幽香とルーミアがキレて家がぶっ飛んだ」

「妹紅……は確か蓬莱人よね。ルーミアっていうのは確か宵闇の妖怪。そんなに強いイメージはないのだけれど」

「いや。ルーミアは興奮すると大人化するっつーか元に戻るっつーか……」



その後もルーミアについて質問があったが。ここは幻想郷。常識は通用しないんだぜ!と言っておいたら納得した。恐るべき幻想郷。


ああ。一応ここにくるきっかけとなった理由を言っておかないとな。



「まあここに来た理由はあれだ。咲夜に料理を教えてもらいたくてな」

「料理?楽冶できるでしょ?」

「いやいや。咲夜の足元にも及ばんですよ。この前自分の料理を食って考えたんだよ。何故俺と咲夜の料理はこんなにも違うのか。俺が咲夜に勝てるのはレミリア大好きフレンチトーストぐらいだ」

「ちょっと!大好きなのは私だけじゃないでしょ!」

「お兄様のフレンチトースト私も好きだよ!」

「あ。私も好きですよ」

「そうねえ。私も好きかしら」

「私も好きですよ。楽冶さん」

「だそうよ。よかったじゃない」



いや嬉しいけどさ。確かに全体的にも喜んでもらえてるのはわかったけどさ……フレンチトースト以外にも何か得意料理を作りたいわけだよ。その為には咲夜のスキルを少しでも取得してだな。時間操作されると無理なんだけどな。



「そういうことね……ちょっと来なさい」



呼ばれたのは俺ではなくて紅魔館メンバー。何だ?俺には聞かせられない内緒の話か?そんなことされると聞きたくなるのが人間だぞ。



「すぐ終わるから待ちなさい」

「はいはい。分かってるよ」



しょうがないので大人しく待つことにした。気が付いたら俺の紅茶はなくなっていたが、おかわりを請求できる状況ではなかったので我慢することにする。それよりも食事の片付けは大丈夫なのだろうか。



「が……で……」

「……いい……か」



むむう。ちょっとしか聞こえんな……ちょっとと言われてから五分ほど経っただろうか。レミリアの周りに全員が立ち、こっちを見る。



「楽冶。あなたの待遇が決まったわ」

「待遇?」

「あなたは今日から……執事よ」



ちょっと何を言われたのか分からない。



「という訳でええと……わんもあぷりーず?」

「何よその変な英語は。いい?あなたは今日から執事」

「羊?」

「執事よ!いい加減ボケるのはやめなさい!」



執事。執事ねえ。咲夜をチラッと見て思う。俺。無理じゃね?



「別に咲夜レベルは望んでないわよ。執事を引き受けてくれたなら、基本的な家事をしてもらう代わりに咲夜に料理を教わることもできるでしょう?それにしっかりと働いてくれたら給料もだすわ」

「何い!?給料!?その話のった!」



この金なし職なしにやっと仕事だと!ならのるしかない!だってマジでこのままだと紅魔館からでた瞬間に餓死する自信があったからな。



「先に言っておくけど、本当にしっかりとやらないと給料はでないわよ?」

「まかせろ。今の俺は金が貰えるならしっかりと仕事するぞ」

「どこの霊夢よ……まあいいわ。咲夜。楽冶を部屋に案内してあげて。服は……そうね。5番くらいでいいわ」

「かしこまりました。さあ楽冶。こっちよ」

「おう。ありがとうな。皆」



そう言うと俺は咲夜についていった。














パタンっとドアが閉まる。ふう。何とか楽冶を居座らせる事に成功したわね。



「お嬢様。よかったですねー」

「本当。自由にしたいから仕事は嫌だ!とか言われるかと思ったわ」

「ねえねえ!楽冶が執事ってことは私、お兄様に命令できるんだよね!」

「ええ。こき使っていいわよ」

「よーし!お兄様と遊ぶ道具を探しておかないと!じゃあねー!」



そう言うとフランは走って部屋から出ていった。本当は注意しないといけないのだけれど、昔と比べてあんなに明るくなったフランをあまり怒ることはできない。何というか……微笑ましいから。



「ふふ。それじゃあ私も楽しみにしておきましょう」

「何言ってるのよ美鈴。門番より執事のほうが階級は上よ?」

「え!?そんなあ〜。それはないですよ〜……」



それはないも何も当たり前だろう。どこの世界に 門番>執事 の館があるというのだ。

それにしても私も美鈴と呼ぶようになったわね。これもあのバカにずっと言われたからかしら。



「その点私たちは平等ですからねー。パチュリー様」

「というか私は一応客人扱いされてるはずだから執事より上よ」

「そっそれは本当ですか!パチュリー様!」

「あなたは違うわよ。使い魔は客人じゃないわ。だから 私は って言ったでしょ?」

「こ。こああ〜……」



美鈴に続いて小悪魔もうな垂れた。色々大変みたいね。まあ単純に考えて執事より階級が高いのは私とフラン。それに咲夜ぐらいね。パチェは……まあ仕方ないわ。そもそもあんまり命令しないでしょうからいいけど。



「じゃあレミィ。私は図書館に戻るわ」

「ええ。あまり夜更かしするんじゃないわよ?」

「夜行性の吸血鬼に言われてもねえ……」



それもそうだ。二人でフフッと少し笑いあうと、パチェは部屋からでていった。


ここで気付いたことがある。今この部屋には三人(私、美鈴、小悪魔)

食事に使った食器は七人前。咲夜と楽冶は当分帰ってこない。という事は……



「逃げましょ」



二人にバレないように、私はゆっくりと部屋をでていった。




さて。これから楽しみだ。


というかキャラクター活動報告に需要はあるのか?

ネタでやってるだけだが…

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