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東方楽々記  作者: COPPE
第六章 二回目の紅魔館では執事生活
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紅魔館へ take2

紅魔館に行った理由?

ちょっと感想で指摘されたからですよー


まあ。他にも色々ありますが。



横にはなったものの、また漂流するのはさすがに勘弁なので小町とダラダラ話しているうちに彼岸に到着した。

見渡してみると、石を積み上げている者はおらず、悲しきかな小町の仕事は今日も暇そうだ。いや。死人が少ないから悲しくはないのか?



「あたいは暇でいいよ。寝れるから」

「だろうな。よっと」



船から岸へ軽くジャンプすると船が少し揺れるが、小町は何ともないように船の中で立っていた。

おそらくこのまま引き返して向こうで寝るつもりだろうな。



「うーん……やっぱダメだね」

「何がだ?」



ボーっとこっちを見ていたかと思えば、小町はいきなり呟いた。

何がダメなのか分からない俺は、当たり前のように疑問をぶつける。



「いや。何でもないよ。こっちの話。楽冶が気づくのはどうせまだまだ先だろうから」

「何だその俺が鈍感みたいな言い方は。まあ何でもないならいいが」

「(実際相当鈍感だよ。あることに関しては……)ま。行きたいところがあるなら早く行きなよ」



そうそう。紅魔館に行く予定だったな。

どうせ美鈴は寝ているだろうからマジック持っていかないと。あー。家ないからマジックないのか……まあ都合よくポケットからでてくるだろ。



「じゃあ行ってくるわ」

「行ってらっしゃい。次も実体できなよ?」

「それは了承しかねる」

「はあ……まあ魂でもいいよ。あたいはあんたに会えれば」



嬉しいこと言ってくれるじゃないか。俺も小町に会うのは毎回楽しみにしているぞ。



「な!?そ。それってどういう意味!?」

「特に意味はないが。まあ会って話して楽しいからな」

「そ。そう言ってもらえるなら。まああたいも……」



何かよく分からんが、これ以上残ると名残惜しくなって別れにくくなりそうなので、そろそろ退散することにする。



「じゃあな小町。仕事頑張れよ〜」

「楽冶こそ仕事探しなよ?」



やかましい!俺に向いてる職業が中々ないんだよ!というか俺みたいな性格の人間を働かせてくれるところがないんだよ!



「じゃあ直せば」

「めんどい……まあそれでも何か探してみるわ……」

「ああ。待ってるよ。次来るのを」

「おう」



飛ぶのは非常に面倒だが、ここから紅魔館までは相当の距離があるので飛ぶことにする。フラフラと飛び、彼岸から離れたところで振り返るとまだ小町の船が見えた。まだ見送ってくれているようでありがたい。手を上げて挨拶すると小町も最後に手を振ってくれた。やはり人間より目はいいのかね。


さてさて。紅魔館に行きますか。














「もしもーし。起きてください美鈴さん」

「zzz……」



ですよねー。

珍しく何事もなく紅魔館に着いたのはいいものの、門番の美鈴が寝ているので中に入れない。勝手に入って侵入者と思われたら嫌だしなあ。


まあいいや。入ろう。何かポケットにマジック入ってたから額に落書きしてな。ご都合主義だよな本当。

そーっと。そーっと。



「(ガシッ)それはさせませんよ楽冶さん」

「あれ?美鈴起きてたのか?」

「寝てましたけど楽冶さんの気配がしたので」



何だよ俺の気配って……滅茶苦茶気になるんだけど……



「何というか独特の気配です。私みたいに格闘技とかやって気配が読める人なら割と分かると思いますよ?まあ私は能力もありますけど」



ああ。そういえば美鈴は「気を使う程度の能力」だっけな。それなら確かに俺の気配が分かってもおかしくないだろう。



「いや、ですから。楽冶さんは独特の気配ですから私じゃなくても分かりますよ?まあそれよりも……」



美鈴は佇まいを直すと



「お久しぶりです楽冶さん。紅魔館へようこそ。私たちはいつでもあなたを歓迎しますよ。さあ中へどうぞ」



美鈴がいつも世話をしている花のような綺麗な笑顔で、俺を出迎えてくれた。



「……似合わんな。綺麗だけど」

「酷いですよ!あ。でも綺麗って言われたからいいかな……うーん」



何かを悩みだす美鈴。まあそっちのほうが美鈴っぽいけどな。

さてそろそろ入らせて貰うか。



「ああはい。どうぞどうぞ」

「全く。ナイフ刺されないようにしろよ?ほらソーダ飴。わざわざ人里に寄って買ってきたんだからな?」

「あ!ありがとうございます!これ好きなんですよ!」



俺のなけなしの金が本当に底をつきそうだがな……まあ喜んで貰えてなによりだし、無邪気なほうの笑顔も見れたからいいかな。

さあ。おじゃましますよーっと。














「いらっしゃいませ楽冶様」

「いや……何で俺って分かったんだよ。あと敬語やめい」

「足音で分かるわよ。誰が来たかぐらい」



メイド長すごっ!何その犬みたいなスキル!

はっ!咲夜に犬の耳つけたら可愛いかもしれない!今度人里で(ガガガッ



「変なこと考えるのはやめなさい」

「はい。すいません……」



瞬間的に足もとに数十本のナイフが刺さっていたら誰でもこうなるって……














「やっぱり楽冶来たのね」

「レミリア。お前まで分かるのか……」



今度は何だ?何で分かったんだ?



「何言ってるの?私の能力を知っていればそんなに驚くことじゃないでしょうに」

「え?じゃあ俺の運命をちょくちょく見てたりしてんのか?」

「ばっ。バカじゃないの!?私の運命に決まってるでしょう!」



分かった!分かったから!そんな顔を赤くするほど怒らなくてもいいだろ!



「いやこれは……まあいいわ。他の人にも挨拶してきなさい」



はいよーっと














「やっぱお兄様だ!やっほー!」

「お!フランも元気そうだな」



だが「やっぱ」って何だ?何で皆分かるんだ?



「何となくお兄様の匂いがしたんだよ!」

「フラン……お前本当に吸血鬼か?」

「そうだよ?何ならお兄様の血を吸ってあげるよ?」



それはまた別の機会に。飲まれすぎて図書館メンバーに挨拶できなかったら怒られそうだしな。



「ぶー」

「はいはい。また後でな。フラン」

「絶対だよ!絶対一緒に遊ぶんだからね!」

「ああ。約束だ」



そうして俺は図書館へ向かう。














「あ。楽冶。本当に来たのね」

「やっぱり楽冶さんでしたかー」



だから!お前ら何で分かるんだよ!



「それは「それはですね!私と契約したからですよ。それで楽冶さんの位置なんて「してねえよ!」ちぇー」あのね。セリフをそんなに重ねるのやめてくれる?あと本当は妖精メイドたちが伝えてくれたからでしょう?」

「パチュリー様。それ言ったらダメですよー」

「それでか。それで皆分かってたんだな」

「いえ。私たち以外は本当だと思いますよ?」



怖っ!あいつら怖っ!

一体何なんだよ!



「さあ。よく分かりませんが。もうすぐ夕食に呼ばれると思うのでここで待っていた方がいいと思いますよ」

「そうね。でも読書の邪魔はしないで頂戴」

「少しは運動したらどうだ?」

「私が喘息で倒れて責任とれるならするわ」

「ぱっ!パチュリー様それはズルいですよ!」

「安心なさい。別にとる気はないから」



いったい何の話をしているんだコイツらは……

ズルいとかとる気とか……全くもって訳が分からんぞ。まー。この雰囲気は嫌いじゃない。むしろ騒がしいのは好きだからいいけど。


と。三人で話しながら(パチュリーも結局話に参加していた)夕食に呼ばれるのを待つのであった。


問題は外伝ですよねー


クリスマスと正月が近すぎる…

ぶっちゃけるとクリスマスやるか忘年会的なのやるか大晦日から初詣にかけてやるか。


意見があったら書いてくれると嬉しいです。

どこかで永遠亭組+妹紅の外伝書きたいなとも思っていたり…

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