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東方楽々記  作者: COPPE
第五章 三途の川。渡ります
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浄玻璃の鏡とお説教

とかいいつつ、若干小町メインっぽくなってしまった。


頑張れえーき様。えーき様は結構難しいですな…



って。こんな最初の話を思い出していても仕方がありません!まずは職務を全うしなければ閻魔として示しがつきません!

そう思って私は仕事を開始した。


チラッ……あと四時間ですか。長いですね。










目が覚めるとそこはよく分からない部屋。

毎度毎度何でこんなに気絶させられるのか疑問に思うが、それでこの物語が成り立っているような気がなんとなーくするのであまり探索しないようにする。


さていつも目が覚めたら横に誰かいるんだよなー。と思って首だけ横を向けてみると、案の定赤い髪をツインテール状(にしては短いが)にした死神。小野塚小町が眠っていた。

横に向けた時に額から落ちたタオルと小町の横にある水桶をみて、小町が気絶している間に色々やってくれたのだと思う。そこだけは感謝だな。だが気絶した根本的原因は小町のような気がする。むむむ……相変わらず気絶直前は思い出せないな。


まあ病気で寝てた訳じゃないから、身体のダルさはそんなにない。という訳で小町を起こすことにした。

……の前に寝顔を見ておく。ううむ。中々可愛いではないか。いつもはあんな感じだが、寝顔というのは純粋な表情をしているからいいな。というか幻想郷は美女美少女が多いからな。性格はちょっとアレなやつのが多いけど。


まああまり寝顔を見るのは失礼なので小町を起こすことにする。何?いつももっと失礼なことをしてるだろうが!って?何を。やっていい失礼さと、やったら悪い失礼さがあるだろうが!(楽冶の自論であり両方失礼なのに変わりはない)


とりあえず起こそうと小町の肩に手を置いて揺さぶってみる。



「起きろー」

「ん〜。もうちょっと……」



何がもうちょっとだ。看病する側が爆睡してどうする。というか時間を考えろ。まだ爆睡する時間ではないぞ。仮眠時間だ。



「小町〜。早く起きろ〜」

「むにゃ……楽冶〜?」



若干目を開いたが、まだ寝ぼけているようで起き上がる気配はない。

むう。こうなったらいつも小町を起こしている必殺技。通称「映姫が来たぞ!」をするしかないな。



「小町!映姫が「楽冶も一緒にねよう」ちょおい!」



腕を掴まれ思いっきり引っ張られ、俺は小町に抱きつかれる形となった。ちょっ!胸が!

皆さん知っているだろうが、小町の胸は大ボリュームです。幻想郷の五本指に入る大きさです。そんなにエロ系に興味がない俺でもやっぱ意識はしてしまう。恥ずかしい!


だがそれ以上に重大な問題が



「苦しい!離せ小町!」

「んん〜。やだ〜」

「ええい!「騒がしいですね……何を」映姫!?」



マジで来たの!?逆光で映姫の顔がしっかりと見えないことが逆に怖い。

ちょっ!小町早く!と思うけれど、小町は起きる気配がなく。



「一体何をしてるんですかー!」

「zzzきゃふん!」



本当にキレた感じの映姫の飛び蹴りが、珍しく俺ではなく小町に当たった。

見た目とは裏腹に相当な威力があったらしく、小町はそのまま転がって部屋の壁に激突した。水桶に当たらなかったのがせめてもの救いであろう。



「いったあー!四季様!?一体全体いきなり何をするんですか!?」

「何ですか一体全体という程でもないでしょう。自分がやっていたことを考えてみてください」

「自分がやっていたこと……?覚えてませんよ?寝てましたから」

「楽冶に抱きついて寝てたんですよ!」

「楽冶に?抱きついて……あたいが?え?え?」


寝ている間にやってしまった自分の行動が恥ずかしかったらしく、小町は顔を真っ赤にすると



「ちょっ。ちょっとでてきまーす!!!」



映姫の後ろにある開けっぱなしの扉へと走り、そのままドタドタ音を立てながら走っていった。うーむ。寝起きなのにすごいなあいつ。

映姫も小町の行く末を目で追っていたが、足音が聞こえなくなるとこちらを向いた。


その目は……うわあ。さっき小町を蹴った時と同じだ。



「さて……では何故あんなことになっていたのか教えて貰いましょうか」

「正直に言います。俺が起きたら小町が横で寝ていたので起こそうと思い、肩を揺さぶったら小町に腕を引っ張られました」

「本当ですか?」

「聞きながら鏡を見るな!」



本当に職権乱用しすぎだろうこの閻魔!

だが俺の言葉を無視すると、映姫はじーっと鏡を見続ける……俺のプライバシー……


こんなことに覗かれていると、実は俺の私生活まで覗かれていないかどうか不安になってしまう。



「それは大丈夫です。悪事を暴くことにしか使いません。普通は」

「これはその普通じゃないカテゴリだよね?私情で使ってるよな?」

「そんなことはありません……ふむ。どうやら本当のようですね」



鏡から顔を上げこっちを見る。先ほどの目ではなく、いつもの目に戻っていていた。誤解されなくて何よりだ。



「それでですね……」

「ん?何だ?」

「小町と一緒に寝たのだから……その。今日は私と。その……寝なさい!」

「何だその最初は何かモジモジしてたのに、最後の最後で命令口調!だが何か可愛かったから許す!」

「またあなたはすぐそんな事を!いいですか?あなたは女性の気持ちをですね……



あれ?何で説教に繋がったんだ?

よく分からないが、映姫の説教なんて書いても読むのが面倒だろうから、次回に続くぜ。






「飛ばさないでくださいよ!」


まあ…次回はえーき様メインなんで!


誰だ!小町の胸で窒息したいとか言ってるのは!

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