やっぱりこうなった
今回は間に何も挟まずに、そのまま突っ走る!
とっさに嘘ついてさ。うまく誤魔化せた!って時があるよな?
だけどその直後に嘘が急にバレてしまって滅茶苦茶怒られる時もあるよな?
今がまさにその状況……だからってこれはなくね?
まさか……まさか……
「楽冶〜。忘れ物届けに来たよ〜」
その言葉と共に入口から入ってきたのは何と妹紅。
腕にぶら下がっているのは……
「筍だと!?」
「そうよ筍よ。いらないの?」
「いや……お前あの後でよく来れたな」
「そう。それなんだけど……」
妹紅はやはり恥ずかしいのか、少し顔を赤くしてから俯いた。
俺の後ろには幽香とルーミアが何故か構えているが気にしてはいけない。因みにチルノはまだ冷凍庫だ。
妹紅はまだ言いにくそうにしているので、言葉を待ってやる。口下手な人を急かしてはいけない。
「そのう……」
「ああ」
「……家燃えちゃった」
「「「……は?」」」
俺だけでなく、後ろ二人も同じ台詞。
そりゃそうだろう。いきなり「家燃えました。にぱー」とか言われても何て返答すればいいのか分からない。
え?原作が違う?まった作者は有名どころを……もういい。いちいちツッコんでいたらキリがない。
それよりも……
「まさか……」
「うん……あの後に」
「バカだろお前……」
「う。うるさい!楽冶が悪いんでしょ!」
いや、俺は悪くないだろ。妹紅も悪くないけどな。悪いのは明らかに永遠亭組だ。うん。
とまあこの事件の話は置いておこう。それがお互いの為である。大事なのは妹紅の家が燃えてしまったことだ。
「で。家が燃えたからどうするんだ?またホームレスするのか?寺子屋行くのか?」
「……それも考えたんだけど」
「けど?」
「ここに住ませてくれない?」
また……固まった。
「筍おいしーい!」
「これは相変わらずなのね」
結局あんな思いをしながらも(何回でも言うが俺は悪くない)筍を持ってきてくれた妹紅の願いを無下にはできず……許容することになった。
「悪いね楽冶」
「いやいや気にするなよもこたん」
「だーかーらー」
「約束だろ?」
「う。うー……」
その代わりもこたん許容という条件付きだがな。ふはは。
何?皆呼んでみたい?ダメだ。俺だけだ。呼んだやつはヴォルケイノされるぞ?この世界で呼んでいいのは俺だけだ!どうだ参った「グホッ!!!」
「うるさいわよ。ちょっと黙ってなさい」
「楽冶うるさい!食事中なんだから静かにしてよね!」
「いや……俺心の中で言ってたよな?」
「ごめん楽冶。恥ずかしいからやめてくれない?」
「お前まで読めるのか!?」
それはショックだ……さすがに全部読まれてる訳じゃないとは思うけど。まさか本人にまで読まれるなんて……恥ずかしいとかそういうレベルじゃない。
とまあ恥ずかしがっていたら気まずくなってしまうので切り替え切り替え。というか俺恥ずかしがるようなやつじゃないし。
「まあもこたん……」
「何よ」
「飯食え。冷えるぞ」
「あ。うん」
別に恥ずかしがってないよ?本当のこと言っただけだよ?うん。
そ れ よ り も !
俺にも飯を食う暇をよこせ。いやください。本当に腹減ってるんです。
「で。いつからあなた達はそんな仲になったの?」
「ケフッ」
「何だ?そんな仲って?あとルーミア。ゲップはやめなさい。はしたないぞ」
「ふう、ごちそうさま楽冶」
「ああ。おそまつさま。もこたん」
「だからそういう仲よ!」
「「は?」」
俺と妹紅は二人同時に疑問符を浮かべる。だってよく分からないし。
だが前二人(幽香とルーミア)は凄い睨みようで……何か分かってないこっちが悪いような感じになってしまう。向こうの突拍子もない質問が悪いと思うのだが。
……皆はどう思う?
「そのニックネームで呼んだり、ずっと話が途絶えないところよ」
「あー。まあ割ともこたんとの付き合いは長いからな」
「それに意外とどうでもいいところが似てたりするから結構話しやすいのよ。私はあまり話すのは得意じゃないんだけど……」
「そう……」
「楽冶のばーか」
うん……何か二人のふいんき。もとい雰囲気がおかしい。
明らかに不機嫌なんだが……もしここで戦闘が起こったら負けるよな。だって俺戦闘能力皆無だし。ルーミア大人化してるし……
「そうそう。妹紅?」
「な、何?」
「どうして家が燃えたのか詳しく教えてもらえるかしら?」
「ええ!?」
幽香の質問に妹紅が狼狽える。家が燃えた理由はスペカが原因だが、その前の過程を思い出して妹紅は赤くなってしまったのだろう。
そしてそれを見逃す二人ではなく……
「楽冶ー。別室にご案内だよ?」
「嫌だ!」
「じゃあここでもいいわよ」
「妹紅いるのに!?」
「全部話して貰うからね!」
「ええ!?楽冶!私あんな恥ずかしいこと言えないよ!?」
「……恥ずかしい…こと?」
妹紅バカ!墓穴掘るんじゃねえ!
と思っても後の祭りである。二人は不機嫌オーラをさらに増大させながら尋問の体制に入った。
端的な会話
「ええっと……一緒に寝て……」
「へえ」
「ふうん?」
「お風呂も一緒に入って……」
「「…………」」
「最後はお風呂の時のアレが……」
「「…………(ピクピク)」」
結果
今、俺は彼岸にいるらしいぜ……とりあえず小町を待ってみよう。
次回は小町が登場?
花映塚クリアできないんですよね〜




