小さい子の頼みは断れない…
フランちゃん可愛いですー。
この前カードにシール貼っちゃいましたw
ふう。今日の仕事がやっと終わったぜ……
フランを呼ぶためにドアを開けたらいきなりタックルされたがなんとか無事だったし……
夕食の片付けは咲夜に粘って一人でやらせてもらったた。
その後は紅茶の入れ方をまた教わって少しコツが分かって褒められた。
さてさてあとは寝るだけ
コンコン
ん?こんな時間に誰かきたのか?
コンコン
もう一度ノックされたので返事をしてドアをあけ「どーん!!!」
「ぐへえっっっ!」
フランが扉を破壊してきました。俺ごと……
「フランいきなりしかも思いっきり飛びつくのはやめろと言っているだろう!あと扉を壊すな!」
「お兄様死なないから問題ないよ!」
「そういう問題じゃないぞ……」
指導としてフランを怒ってみたが効果なし。
……まあまだこのくらいなら子どもらしくていいか。ん?扉を壊すのは子供らしいのか?もういいか……まだ分からなそうだし。
「それで……どうしたんだ?フラン」
「お兄様と遊ぼうと思って!」
それは中々キツい。
だって朝早いから。次の朝食作るの俺だし(咲夜に昼夕まかせっきりだったため)
フランに付き合うと何時までやるかわからない。
最悪オールナイトとかありえる……
「フラン……それは」
「私ね。お兄様が全然来てくれなくて寂しかったの。だから今日はいっぱい遊ぶの!」
思いっきり無邪気さ100%で言ってくれました。
すまん。俺にはこれを断れる自信が無い。
「あと、遊んでくれないと……」
壊しちゃうよ?
俺の夜更かしが運命が決定した瞬間だった。
「何するんだ?」
「とりあえずフランの部屋にいこっ!」と言われたのでフランの部屋にいる。
昔みたいに腐臭などはしないので、狂気は全然大丈夫なようだ。ちゃんと成長しているんだな。と思う。
「ん~。そうだトランプしよっ!」
「……なぜに?」
「お兄様が最初に教えてくれた遊び道具だから」
確かにフランにトランプの遊び方を教えたのは覚えているが……
部屋にあった殆どのゲームの遊び方を教えたので、どれから教えたかなんて覚えてないぞ?
「お兄様。フランババ抜きがしたい」
「ん。じゃあやるか」
本当はババ抜きは二人でやるゲームじゃないのだが……
まあフランが楽しめればいいか。
ババ抜き開始
「よし上がり」
「う~。お兄様強いよう……」
「ゲームだからな」
人生楽しむためにはゲームは外せない。
だから基本的にゲームは強いのだ。こんなレトロ系でも。
「もう一回!」
「はいよ」
フランがまたカードを配りだす。
ババは手元にはなかった。
つまりフランが持っているので俺はフランの手札からババを引かないようにする。
実際フランは表情が出やすいので大体分かってしまうのだが……
お……これはババっぽいな。
フランがババを持ったままゲームは終盤へと向かう。
フランの手札はあと五枚。俺はババでなさそうなカードを引こうとする。
……これかな?
「ババって……昔のフランみたいだね」
「どういうことだ?」
フランがいきなり話しかけてきたのでカードからフランに視点を変える。
「だってババ抜きでババは邪魔者扱い。誰にも受け入れて貰えない。大富豪ならとっても強い。だけど基本は皆嫌がっている。そんなところがフランそっくり」
「フラン……」
いきなり雰囲気が重くなる。それを俺は打破しようと思いある手段にでた。
「えーと……これかな?」
俺はカードを一枚引く。それはババだった。
「あ。ババ引いちゃったよ……嬉しいなあ」
「……お兄様?」
「なあフラン。ババ抜き終わりにしないか?どうやら俺はこのババを手放したくないようだ」
「お兄様それって……」
俺はババを胸ポケットにいれてフランをなでる。
「ん」
「昔のことは気にするな。悪いのはフランじゃないんだから」
「でも……」
「……俺はこのババが欲しいんだ。昔の誰かに似ている気がしてな。 こうしとくといつでも一緒にいるような気分になれるんだよ」
「……じゃあそのカードはお兄様にあげるね」
「ありがとう」
「じゃあ私も一枚ババ持っておくね」
「……なぜだ?」
フランはババを探し当てるとすぐさまポケットに入れた。
うーん。俺の真似をしてるって事は、ババを誰かに見立ててるんだろう……誰だ?
「このとってもダルそうな格好が誰かに似てるから」
誰の事でしょうね……
「じゃあお兄様!次の遊びしよう!」
「お。何するんだ?」
「えーとね……オセロ!」
そういってフランはオセロを準備する。
見た限りコマは全部ある。素晴らしいな。
そんなことを思っていると
「お兄様」
フランが花のような笑顔で言った
「そのババを大事にしてあげてね!」
その後結局オールナイトになり、超寝不足で朝食作りに挑んだのは余談である。
今日書けなかった…
そろそろ毎日更新止まりそうです…
フランちゃんになら壊されてもかまわない




