100万PV達成記念小説〜宴会なんて騒げりゃいい〜①
お待たせしました!記念小説です!
昨日はメンテ終了時刻には授業、それから2時過ぎまで夜勤だったので投稿できなかった…その代わり12時投稿します。
別に書いてなかった訳じゃ(ry
俺は今博麗神社で、霊夢と魔理沙と話している。
暇潰しにやってきたら霊夢が縁側でお茶を飲んでいたので、ご一緒させてもらった。
するとそこに魔理沙がやってきて、「暇だから来たぜ!」と。俺と同じ台詞を言ったのである。
だが霊夢は「あ。そう」と軽く切り捨てた。さすが霊夢。
魔理沙はそれに駄々をこね……と。まあそんな感じで始まる。
「だけど暇なんだぜ?」
「ええ。暇ね。そして暇でいいのよ」
「いや、暇は潰す為にあるんだぞ?」
「そうだぜ?暇であるからには、何か楽しいことをしなきゃな」
「何をするのよ」
「それは分からん」
「あんた達ねえ……」
霊夢と違って、俺と魔理沙は暇が嫌いなのだ。暇があるなら楽しいことをする。それがモットー。
「せめて何か案を考えてから言いなさいよ」
「だって俺は行き当たりばったりで生きてるから」
「私が何か考えてから行動してると思うのか?」
「帰れ」
何と冷たい。霊夢よ。もう少し構ってくれ……
だがここで本当に帰ろうとしたら、霊夢に引き止められるので帰っては行けない。空気を読むのは大切だ……そこ。全然読めてないとか言わない。俺は繊細なんだ。
それはさておき霊夢が急須にお湯を入れにいった間に、暇だ暇だと魔理沙と二人で喚いていると、突然目の前の空間が割れた。
何だ?と思ったのは一瞬で、すぐに犯人が分かる。
「ごきげんよう。楽冶。魔理沙」
妖怪の賢者こと八雲紫である。
よく博麗神社にふら〜と現れては、またふら〜と消えていく、よく分からない妖怪である。それを昔言ったら「あなた程じゃないわ」と言われた。おかしい……
「今日はどうしたんだ?」
「ふふふ。何か呼ばれた気がしたのよ」
「いや、別に呼んでないぜ?」
「細かい事はいいのよ」
そうなのか。結局紫も暇なんだろうが……
「で?今日は何を話してたのかしら?」
「あまりにも暇だったから、三人で何か楽しい事がないか話してた。なあ魔理沙」
「そうだぜ。だけど霊夢のノリが悪くて、中々決まらないんだぜ」
「ふうん。楽しい事ねえ……」
なにやら考え始める紫。
うーん。大体コイツの考え出す案は怪しいんだよな。何が怪しいかって?よく分からないけど何か怪しいんだよ。うん。
魔理沙も同じ気持ちらしく、うわー という顔をしている。仕方ないといえば仕方ない。日頃の行いが問題なのだ。
「あら?いつの間に一人増えてるの?ここは暇人の集い場じゃないんだけど」
「そう言いつつも全員分のお茶を用意してくれる霊夢大好きだぞ」
「私も大好きだ」
「さすが霊夢ね。大好きよ」
「あ!あんた達ねえ!」
戻ってきた霊夢が全員分のお茶を注いでくれたので、お礼を言ってみると顔が赤くなった。霊夢ってお礼とかに耐性ないからな。お札にもないが。
「え?優しい霊夢にお礼を言っただけだぞ?なあ紫」
「そうね。別に霊夢をからかおうとした訳じゃないのよ?ねえ魔理沙」
「そうだぜ?真っ赤になった霊夢の顔が面白いとか露ほども思ってないから、安心していいぜ?霊夢」
「(プチッ)コロス……」
あ。ヤバいやりすぎた。怒りすぎてカタコトになってるし。
「「「(コクッ)」」」
バッ
三人はアイコンタクトをして頷くと、一斉に駆け出した。目標は
ジャラジャラジャラ
お賽銭箱である。因みに今の音は
「紫!お前卑怯だぞ!」
「何がかしら?」
「スキマを使って外の世界の金を無差別に放り込むなんてズルすぎるぜ!」
「ふふふ。これが力の差よ」
そしてこの音を聞いた時の霊夢は、怒ったときの十倍は早い。
「おさいせーん!!!誰?誰?紫?」
「そうよ」
「じゃあ紫は許すわ……で?他の二人は?」
霊夢がこちらを向く。ただし、ギギギと何か取り付いてそうな感じで。
それを見た俺は懐を探ると
「どうか。これを……」
現在の全財産を放り出した。
霊夢はそれを無言で受け取る。
「いち、にい、さん……まあ。及第点ね」
何とか死なずにすんだ。さて、残りの魔理沙といえば
「な、何もないんだぜ!?」
「そう」
霊夢がスペルカードを取り出す。おい霊夢。それ夢想封印じゃなくて夢想天生だぞ?分かってるのか?
魔理沙もスペルカードをみて慌てだす。何かないかと探り当て、見つかったものは……
「あったぜ!しなびたキノコ!」
「夢想天生!」
さらば魔理沙
「で。どうするんだ?」
「なんでもいいわよ。もう今なら何でも許せる気分だし!」
「お賽銭でここまでテンション上がるなんてな……」
「それでそれで?何するの?」
「それをさっきから考えてるんだよ」
霊夢のテンションがおかしい。
まあそれはいいか。日頃お賽銭が入ってなくて苦しい生活をしてたようだし、偶にはこんなことも……いや。さすがに全財産は痛かったな……
「そうだわ!」
今度は紫!?何だ?何か思いついたのか?
「ええ。思いついたわ。外の世界を覗いてた時に見つけたんだけど」
「ほう。どんなゲームだ?」
「簡単よ。まずは……」
と。紫のゲーム説明が始まった。
その説明によると、クジを作ってそれを引き、そこに書いてることをする。
というとても簡単なルールだった。
楽しいのかどうかは分からないが、とりあえずやってみることになった。紙と鉛筆を準備して、てきとーに何かを書いて……
「ちょっと待った!」
振り返ると魔理沙がいた。いや。さっきからいたんだけれども。
「生きてたのか?」
「酷いぜ!勝手に殺すなよ!」
「さすが魔理沙ね。しぶといわ」
「おい霊夢!殺す気だったのか!?」
「七割ね」
「怖すぎるぜ!?」
「で?何だ?魔理沙」
「あ。ああ。忘れるところだったぜ」
しょうがないのでフォローしてやる。これ以上やると魔理沙の頭がスパークするからな。引き際は大事である、先ほどの霊夢の時みたいに失敗しないように。
魔理沙は一口お茶を飲むと話し始める。
「まあ。ただそれだけだとつまらないと思うんだ」
「ああ。それで?」
「新たなルールを追加する!」
「あら?面白そうじゃない。どうするのかしら?」
魔理沙の案によりルール変更
人の名前が入った箱を二つ。事の書かれた紙が入った箱を一つ作る。
面倒なので、引く順番はローテーション形式で。順番が回ってきて、クジを引く人がいわゆる王様ゲームでいう王様みたいなものだ。
そして三つの箱から紙を引いた結果
○○と××が△△をする。
または
○○が××に△△をする。
等になる訳である。
○と×の間は王様が決めることができるが
○○に××が△△をする。
××が○○に△△をする。
等、引いた順番が入れ替わるのはダメである。
因みにできなかったら罰ゲーム。罰ゲームの内容も王様が決めてよい。ただしできる範囲で。
王様もゲームに参加する可能性があるので、もし王様が罰ゲームになった時は、一つ前の王様が決めることができる。結局王様はクジを引けるだけである。悲しきかな。
もちろん事の箱に確実にできない事を書いて入れておくのはダメである。その時は書いた人が罰ゲーム。
それでは、やっとゲームスタートだ。
さあグダグダにしてやるぜ!




