私のお兄様!
前話でいきなりアクセス増えてビックリ…
フランちゃんパワー!
1万PV達成しました!こんな駄文に…
感謝です!
楽冶は出会った日から毎日私のところへ来た。
お菓子を持ってきたりゲームを持ってきたり。
楽冶は私とずっと遊んでくれた。
私を拒絶せずに怖がらずに。
だけど私はそれが疑問でしょうがなかった。
だから思い切って聞いてみることにした。
「ねえ楽冶。なんでフランと遊んでくれるの?」
「んー?暇だからかな」
「それだけ?」
「いやこれかな?」
何を言ってくれるのだろう。
私は何を期待しているのか自分でも分からないがそう思っていた。
「フランみたいな可愛い女の子が寂しそうにしてるのを見たくなかったし、もっと楽しんでもらいたいと思ったからかな」
何か恥ずかしいことを言われた気がする。
そんなことより……
それよりもまだ言ってほしいことがある。
何なのかは自分でも分からない。だけど確かにそう思っていた。
「それと、フランは友達だろ?友達のところへ遊びに来るのはおかしいのか?それともフランは俺のことを友達と思ってくれてないのか?うあ……それはショックだな……ってフランどうした!?」
私は分かった。全部ではないが 友達 これが答えの一つだと。
そう思っていたら楽冶は驚いたような声をだす。どうしたのだろうか?
「何?どうしたの?」
「こっちのセリフだよ。顔。顔」
顔がどうしたのだろう。そう思いながらも顔に手をあてる。
濡れている。これは何?
これは……
「なんで泣いてんだ?そんなに俺と友達なのが嫌なのか?」
「……ちっちが……これは」
「……やれやれ」
私は泣いてしまっていた。涙が止まらなくて話せなくなってしまう。
すると楽冶は
「話すのは落ち着いてからでいいから」
そういって私を抱きしめてくれた。さらに頭をなでてくれる。
何故か胸の辺りがぽかぽかする。
何だろう。分からない。分からない。
だけど、前から楽冶は私がゲームで買ったりすると頭をなでてくれた。
楽冶になでられるのは、なぜか安心できて気持ちがよかった。
私はそれだけで少し落ち着き話し出す。
「楽…楽冶が……友達って……」
「そうじゃないのか?そう思ってくれてなかったらマジでショックだぞ?」
「違う……の。楽冶がそう思ってくれてたのが……嬉しくて……それで」
次々と心の内がでていく
「私今まで怖がられて友達とかいなくて……お姉様に閉じ込められて」
「私が悪いのは分かってる。私の能力が大きすぎて狂ってるから」
「私は誰にも受け入れてもらえなかった。だけど楽冶は受け入れてくれた」
「一人は……寂しいの」
また涙がでてくる。だけどこらえる。
まだ言いたいことがたくさんあるから……
「大丈夫だよ」
私がまた話す前に楽冶から声がする。
「フラン大丈夫だ。お前はもう……狂ってはいない」
「え……何を……」
「俺も能力を持っててな。その能力で無くす事はできないけど、楽にする事はできるんだよ。フランの狂気が強かったから時間がかかったけど、もうだいぶ緩和されてるぞ」
私の狂気が緩和?最初何を言われたのか分からない。
だけど少しずつ頭が追いついてくる。
「じゃ……じゃあ」
「フランはもう外にでてもいいんだ」
「そ……そんな」
完全に理解した私は
楽冶に思いっきり抱きついて完全に私は泣いてしまった。
「だけどなフラン」
落ち着いたところで楽冶から声がかかる
「なあに?楽冶」
「お前をここに閉じ込めたのはレミリアだ。つまりレミリアが許可しないとフランは外にはでれない」
「そんな……楽冶は友達でしょ?友達の楽冶と外で遊べないの?」
「友達じゃダメなんだよ……家族であり、ここに入れたレミリアじゃないとな」
「嫌。嫌だよ!外にでたいのに!」
「大丈夫だってフラン。レミリアは許可してくれるさ」
「そんなこと分からない!だって、だって!お姉さまが私を!わわっ」
また抱きしめられる。
私は落ち着いて楽冶に謝る。
楽冶は気にしてないようにこう言った
「だってレミリアは狂気の収まったフランをもう見ているからな」
「え?どういう……」
「なあレミリア?」
「ふう。しょうがないわね……」
「お、お姉様!?」
驚いた。目の前の蝙蝠が喋ったかと思うとお姉様になったのだから。
「フラン。あなたにもう自身を見失うほどの狂気はないわ。これからは自由よ」
「お姉様……」
「それと……長い間こんな所に閉じ込めてしまってごめんなさい。謝って許されることじゃないだろうけど……それでも謝らせて頂戴」
「!それは……私が!」
「それでもよ。こんな方法しか考え付かなかったのだから……」
「でも!!!」
私とお姉様はお互いのことを話していく。
そしてお互いに理解する。
完全に私たちの前の隔たりが無くなる。
私はお姉様に飛びついた
「お姉様!」
「……フラン!ありがとう」
「お嬢様。今夜はここでお茶に致しましょうか?」
「そうね。お願い咲夜」
「かしこまりました」
いきなり咲夜があらわれてお茶の準備をしだした。
ここでお茶にしてくれるらしい。
咲夜の入れるできたて紅茶。初めて飲むなあ……どんな味なんだろう
そうだ!
「お兄様!お兄様もお茶しよ!」
「「「お兄様!?」」」
みんなが驚いたような声をあげる
「だって私の行動には家族の許可が必要なんでしょ?じゃあ楽冶は今からフランのお兄様!」
「おいおい……」
「ちょっと楽冶!フランに何をしたの!」
「何もしてねえよ!」
「お兄様大好きー!どーん!」
「ぐはっ!フラン。突進はやめてくれ……」
「えへへっ」
お兄様は次の日にぬいぐるみをくれた。
どうやら初めて会った日から手縫いしていたらしい。
くれた理由は「俺のせいでぬいぐるみが壊れたっぽい」から。
手縫いの理由は手縫いのほうが楽しいかららしい。
お兄様から貰ったとても大切なプレゼントを私はまだ壊さずに大事に持っている。
そうだ!おままごとでもしよう!
私がお嫁さんでこの子が旦那さんで!
よーし
「おーいフラン!夕食できたぞ!レミリアが怒ってるから急いでくれ!」
いきなりドアが開いて声がする。
「はーい!すぐ行くよお兄様!」
初めての時もいきなりドアが開いてお兄様の声がしたなあ。
そう思いながらお兄様に思いっきり飛びつこうと走り出した。
というわけでフランちゃんの過去話でした。
この小説は主人公と殆どのヒロイン達が面識がある設定なので過去話が多数入ってしまう…
希望ありましたら是非お願いします。頑張って書くんで! 駄文ですけど…




