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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
116/223

やっぱり昔は家が無い

眠いぜいえーい。


100万PVまで閉鎖までにいきたいです。




「ここが私の寝床よ」


私が案内したのは、永遠亭からは割と離れている場所。

といっても、迷いの竹林は広いので竹林の中なんだけれど。


その場所にだけ竹が無く、少しだけ空いた空間に、上に平らな木。そして焚き火の跡と食糧が少しと鍋などがあるだけだった。




「……どこ?」

「だからここよ。この竹の無い所」

「家ないじゃん」

「私は家があるとは言ってないわ」

「おおい……」




男は酷く落ち込んでいるようで、私はやり返す事ができて少し楽しかった。




「で。どうするの?永遠亭に行く?」

「……もうここでいいわ」

「え?」




予想していなかった答えに目が点になる。

実際私はここを寝床にしている。一応雨を凌げるように、頭上に平らな木を設置しているが、家とは言えない。つまり、私には家がないのだ。

それを見せれば、諦めて永遠亭に行くと思っていたので……先ほどのような気持ちもあったが。私の寝床に案内したのである。




「だから。もうここでいい」

「何でそうなるのよ……」

「めんどい。もう家に帰るのも、永遠亭に行くのも。それにお前が一緒にいれば妖怪には教われないんだろ?じゃあ安心だ」

「……頭いいんだか悪いんだか。いいわよ。勝手にして。ただ毛布も何もないわよ?」

「見りゃ分かる」

「確かにね」




そう言うと、二人して横になった。




「地面に寝るのに抵抗ないのね」

「経験あるからな」

「そんな経験いらないでしょ……あなた。名前は?」

「現在進行形の奴が言うなよ。楽冶だ。お前さんは?」

「妹紅。呼び捨てでいいわ。じゃあ。おやすみ楽冶」

「ああ。おやすみ妹紅」




隣から楽冶の寝息が聞こえる。

さて、私もそろそろ寝ようかしらね。


何故か分からないけれど、今日の私は、いつもよりすんなり寝れた気がした。














朝起きると、まずは竹が目に入る。それから横を見ると、いつもの焚き火の跡。そして見慣れない男がいる。

誰だっけ?と頭を掻きながら考えた結果。竹林で迷っていた男。楽冶だったと思い出す。

これからどうしようか。朝食は……仕方ないから作ってあげようか。


そう思って鍋と、とりあえず米を。まあ朝だし雑炊あたりでいいだろう。簡単にできるし。

思わず本音がでてしまったが、作ってあげるのだから文句は言われないだろうと思い、雑炊を作る事にした。




「ふ~ん。ふ~ん」




二人分の料理をつくるのは、何か楽しいものがあった。

他の人に料理を作るのは、長い間生きても少ないものであり……そう。友達が少ないのね。私。




「って。私は蓬莱人なんだから、そんなこと考えても仕方ないわね」




だって……皆。先に死んでしまうのだから。唯一の親友といえる慧音も。博麗の巫女も、妖怪の賢者も。あそこのバ輝夜と薬師以外は、いつか死んでしまうのだ。だって。蓬莱人とは不老不死なのだから。




「そうか。お前さん蓬莱人かい」

「え?」




声に反応して振り向くと、楽冶が起きて座っていた。




「それで同じ匂いだが、何か違ったんだな」

「匂い?」

「比喩だよ。なんとなーく。人間な雰囲気はある」

「まあ確かに人間だけど……」

「人間だけど蓬莱人ね。永琳と同じか」




そう。あの薬師と同じ……え?




「あの薬師って月人でしょ!?」

「え?大昔地上に居たって聞いたんだが?」

「初めて聞いたわよ。そんなこと」

「いや、冗談かもしれんが……実を言うと、読者の皆様が正確な情報をくれるのに期待している」

「はいはい。もういいわ」




本当にこの男はよく分からない。昨日から。


あ!雑炊忘れてた!




「…………」

「どうした?」

「雑炊が……」




そこには鍋の蓋を押し切って、噴火している雑炊の姿が……噴火。ヴォルケイノ……




「蓬莱!「凱風快晴-フジヤマヴォルケ「バカか!」痛った!何するのよ!」




後ろから手刀を落とされたようだ。後頭部に。




「何するの!じゃないだろ!何スペカぶっ放さそうとしてんの!?」

「え?私そんなことしようとしてた?」

「してたわ!手に持ってるだろ!」

「え?あ。ああ。本当ね」




私は持っていたスペルカードを直す。

それにしても何故思い出した。




「噴火を見てつい……」

「噴火?」

「雑炊が噴火してたから」

「……雑炊なら鎮火したぞ」



指差されたので、雑炊の方に振り向くと




「ご飯が……」




貴重なご飯が黒コゲになっていた。












「ほれご飯だ」

「な、何か悪いわね」

「何。泊めてくれただろ?」

「いや、殆ど野宿だったし……」

「まあ気にせず食べろ」




何故か今度は楽冶の家に招待されてた。

宿代と、食事をダメにしたから。って言われたけど、私としてはそんな事ないので、非常に食べづらい。




「因みに食べなかったら……」

「?」

「てゐと一緒に悪戯をする」




内容自体は大したことないように思えた。けれど




「…………」




顔がシャレにならないほど歪だったので、食べる事にした。何か大切なものを無くしそうな気がしたから。


たとえば……羞恥という言葉が浮かんだのは何故?












「おいしっ!何これ!」

「そうか。それはよかった」

「おかわり!」

「家におかわりできる程の金は無い!」



永琳って人類誕生の前から生きてるらしいから人間ではないですね。多分。

公式で月人って書いてるし


詳しく教えて頂ける方がいましたらお願いします。




あ。スカイプ成功しました。ありがとうティオピ氏

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