迷子の迷子の楽冶くん
今のところは、なろうが有力です。私は東方だけですからね・・・
まぁギリギリまで投稿します。
もこたん過去話始まるよ〜
結論から言おう。特に何も無かった。
普通に妹紅が髪と背中を洗ってやり、前は楽冶が自分で洗う。
最後に湯船に浸かって
「じゃああと三十秒数えたら上がりましょ」
「うん!じゃあ数えるよ!」
「「いーち。にーい。さーん……さんじゅう!」」
という微笑ましい光景があったのは、作者にしか知らない秘密である。
妹紅の家の中には、前話で述べた通り特に何もない。つまりお風呂から上がったら寝るしかないのだ。
荷物置き場から布団を持ってきて床に敷き、その上に寝っころがる。非常に(作者的に)喜ばしいことに、妹紅の家には布団は一枚しかないので、必然的に二人添い寝をすることになる。
まあ楽冶が小さいので、あまり問題はないが。
妹紅は別に寝なくてもいい。だが、人間でありたいが為に睡眠をとる。
完全に寝なくなってしまったら、それはもう人間ではないのだから。
楽冶も昼に寝てしまったからか、まだ睡魔は襲ってこないようである。
けれども特に思いつくことが無く、妹紅ただ口下手で。
家には沈黙が訪れた。
沈黙を破ったのは楽冶だった。
「ねえ。もこたん」
「ん。何?」
「寝れないから、何かお話して?」
妹紅は黙った。先ほど述べた通り口下手である妹紅は、特に話題がないと話せない。
それが分かったわけではないだろうが、楽冶は妹紅に話題をくれた。
「じゃあもこたん。楽冶って人のこと教えて?」
「楽冶の?どうして?」
「名前が同じだったから。気になっただけ」
「そう……長くなっちゃうけど。いい?」
「うん!最初から聞きたいな!」
「ええ……」
それは……と思った妹紅だが、キラキラした目で見られたら仕方が無い。
諦めて話すことにした。目の前にいるのが本人だと知らないばっかりに。
最初の出会いは……迷いの竹林だったかな?
何故か夜中に出歩いている男を見つけた。
大方迷っているんだと思ったけど、一応付いていくだけにしてみる。どんな人物か分からないから。
男は結構なペースで歩いていき、永遠亭に着いた。珍しい事もあるものね。
そう感想もちながら、じゃあ大丈夫だと思い引き返す。
それから十分後くらいかしら。同じ男をまた見かけた。
と。今度は相手が先に気づいていたらしく、男は私に近寄ってきた。そして、気さくに声を掛けてくる。
「迷ったんだが」
「でしょうね」
先ほど永遠亭に着いたのでは?と聞いたところ。
何故か永遠亭を出たのに、どれだけ歩いても永遠亭に行ってしまう。
ということらしい。
じゃあ永遠亭にまた行けば?と言ったら
「やだ。何か怖いあそこ」
と。分からなくもないけれど、そこは妥協するべきなのではないか。
いつ獰猛な妖怪がでるか分からない竹林よりは、知り合いである永遠亭の方がまだ命の保障はしてもらえるだろう。
そう言っても、男は頑なに拒否する。なにやら永遠亭で薬を飲まされて……とか。
確かにあそこにはバ輝夜に薬師に悪戯兎という、組まれたらめんどくさそうな奴がいるけれど。月の兎は、一回話してみたが普通だった。あそこの唯一の良識といえるかもしれない。
「そんなに拒否するならこれ以上言わないけれど。これからどうするの?家はどこなの?」
「竹林を人里方面にでたところだ」
「じゃあやめときなさい。妖怪と会わないほうが難しいわ」
「だよなあ」
そこら辺は男も分かっているらしい。分かっているけど行きたくないのなら、気絶させて運んでやりましょうか。と思うものの、そこまでやらなくてもいいだろう。そこまで分かっているなら、永遠亭が一番安全だということも分かっているはずだから。
「だが嫌だ!」
「あのね……」
バカだ。こいつは真性のバカだ。
私は少し白い目になっているだろう。
「子どもみたいね」
「失礼な。童心を忘れてない。と言いなさい」
「何が童心よ。駄々こねてるだけじゃない」
「違う!拒否しているだけだ!」
「少し難しめに言っても変わらないわよ」
「そかそか」
内心では「うざ……」と思ったけれど、口にだしたら何故か負けな気がする。いや、お互い冗談だと分かっているんだけどさ。
「じゃあもういいや」
「やっと諦めたわね」
「帰るのは諦めたよ。もう」
「それが正解よ。永遠亭はあっちよ?」
そう言って私は指を指したが、男は
「いやいや。永遠亭には行かぬよ」
「はあ?じゃあどうするの?野宿でもするつもり?」
「まさか。目の前にいるじゃないか。標的が」
「目の前」
男の目の前にいるのは……私よね
「まさか……」
「おう。頼んだわ」
まあ……私の家知らないのだろう。
さっきの会話の仕返しに、少しからかってあげましょ。
「しょうがないわね……こっちよ」
そうして私は、男を案内することとなった。
就活中にキツいなコレ




