ホームレスじゃないわよ
閉鎖。非常に残念です。
ギリギリまで投稿すると思います。よろしくお願いします。
あとがきもよろしくです。
とまあ。何だかんだ慧音の後押し(強制)もあり、家に楽冶を連れて帰っている妹紅。
妹紅の家は迷いの竹林の中にある。慧音が言っていたとおり、そこそこ永遠亭から近い。
因みに妹紅はホームレスとか言われたりしているが、この物語では小屋がある。だって楽冶連れて帰れないから。急に無くなるかもしれないけれど。
寺子屋から楽冶は抱きついたままで、中々妹紅から離れようとしない。
妹紅も照れてはいるものの、懐いてくれてるのが嬉しいのか、そのまま抱きかかえて家へと帰っていた。
「ほら。着いたわよ」
「ここがもこたんの家?」
「……そうよ」
いつになったら、もこたんをやめてもらえるのか。と思っていたが、もう諦めたのか受け入れ始めたようだ。さすが不老不死。気長でないとやっていけない種族である。
妹紅はドアを開けて中に入る。小屋なので特に広くはないし、部屋は一つ。
台所、居間のようなスペース(以下居間)、食材置き場、荷物置き場。そし
て仕切りがあってお風呂。
それほど大きくない小屋なので、居間のスペースは殆どない。それに、何と言っても家具が少ない。
荷物置き場の所に箪笥と布団が。台所に食器棚と必要最低限の料理道具が。
まあ、まだあるかもしれないが。パッと見はこのくらいである。食材置き場が無ければ、超質素な光景であっただろう。ありがとう筍。
そして、時間はもう夕方。夕食はこの筍を料理することになるのだろう。
「ラクヤ。ご飯どうする?」
「ん~。あ。たけのこ!たけのこ食べる!」
「筍好きなの?じゃあ今日は筍をメインにしましょ」
「うん!」
永遠亭で、てゐと遊んだ日に食べたのが気に入ったらしい。
楽冶はトテトテ食材置き場に走っていくと
「あれ?他の食べ物は?」
「今は筍しかないわ。調味料は台所」
「たけのこは最初から料理したことない……」
「他のは料理したことあるの?」
「鈴仙お姉ちゃんに教えてもらって、色々作ったんだよ!」
「へえ。それは凄いわね」
そりゃあ、こんな小さい子が料理を作れるなんて知ったら、誰でも驚く。
「たけのこ料理していいの?」
「筍は食べる為に灰汁抜きとか色々必要だから、楽冶にはまだ早いかな」
「えー」
「……まあ、教えるだけ教えてあげてもいいけど」
「うん!ありがとうもこたん」
「うう……はあ」
また楽冶が不機嫌になりそうなので、妥協するもこたんであった。
「作者も許さない」
そうか。非常に残念だ。
「何これおいしい!」
と。褒めながら料理を食べているのは……楽冶ではなく妹紅であった。
永遠亭の時と同じで、楽冶に料理を教えた結果、筋がいいのでそのままやらせたところ……これである。
さすが元料理人(違います)楽冶。妹紅は分かってないようだけれど。
だって何回もいうけれど、あの楽冶と違いすぎるのである。純粋なのである。一発目で見破れる者などいないと思われる。
というか何だあの妹紅のガッつき具合は……幽々子と同じような速度で食べている。まあ、あっちは速度が落ちる事が三十分はないであろうが。
「よかった〜。もこたんに褒めてもらえた」
「何言ってるの!こんなに美味しいんだから当たり前でしょ!ラクヤも食べなさい」
「うん。いただきまーす!」
楽冶も食べ始める。一回話して落ち着いたのか、妹紅もゆっくりと食べ始めた。
しばらくはカチャカチャという、食器に箸が当たる音のみであったが、不意
に妹紅は思い出す。
「そういえば、あの楽冶も料理得意だったわね」
「う?僕?」
「違うわよ。あなたとは違って、もっとてきとーでグータラで女心が一つも理解できないような男がいるのよ」
「うーん。よく分からないや」
「分からなくていいわよ。あなたにはあんな大人になって欲しくないわね」
本人(分かってないけど)を目の前に酷い言いようであった。
だが妹紅は悪くない。だって騙されているから。輝夜のように、楽冶だと知っていて悪口をいうのは悪いが(言ってはいない)、妹紅は楽冶本人ではないと慧音から聞いているのである。そこで慧音に嘘をついた輝夜が悪いのだ。
まあ誰が悪いなんて、自由人である楽冶と作者にはあんまり関係ないけど。
妹紅が愚痴を言っている間に食事も終わり、片付けを開始。それはもちろん妹紅が行う。
その後はお風呂を沸かすのだが……
また何かイベントがあるのでしょうかね。お風呂で。
ここまで書いているので、移籍しようと思っています。
完結させたいんですよね。
移籍サイト決まりましたら、また連絡させて頂きます。
東方楽々記を楽しみにしてくださっている皆様。(少ないとは思いますが・・・)これからも楽々記をよろしくお願いします。




