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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
109/223

ニートとヒッキーが外出するそうです

らめええええええ!!!


これは繋ぎなのよ!







「さあ。ゲームしましょ」

「うん!」




結局輝夜と楽冶が食べ終わっても、三人は帰ってこなかったので、二人は勝手にごちそうさまをした。

これから先何と言われようと、いなかったのが悪いのである。


そして朝食を食べ終わった後に、この後どうするか。 と輝夜は頭の中で考えたのだが、生憎だが楽冶が喜びそうな内容は、ゲームしかなかった。




「これは……これがジャンプで」

「うん」

「これがダッシュ」

「うわわわわ」




楽冶に合わせて、奥底に眠っていた子ども向けのゲームをする事になったらしく、押入れを漁っていた。

一番最初に見つけたのは、某ピンクボールのスーパーデラックスだった。

懐かしい~ と思いながらも、カセットをスーファ○にセットして開始する。


楽冶がやり方が分からなかったので、輝夜にしては珍しく、丁寧に教えてやっている。

輝夜が微妙に優越感に浸っているように見えるのは、基本的に自分より上手かった人に教えているからだろうか。













「何で!?何で勝てないの!?」




五時間後。

ピンクボールゲームに飽き、テトリスに飽き、ぷよ○よに飽き……本日遊んだすべてのゲームにおいて、最初らへんしか勝てなかった輝夜は、大人げなく格ゲーを選択した。

それが二時間前の話である。


そしてそれから一時間半。つまり今の時間から三十分前。楽冶は輝夜を勝ち越した。

そして一回勝ち越してから、三十分。それから一度も負けてないのである。




「何故か楽しんでると勝っちゃうんだよう……」

「何よそれ!……て。楽しんでるから?」

「うん……」

「そうね。楽冶が楽しんでたら勝てないわ……」




この会話で輝夜は、楽冶の能力を思い出した。

「そういえば、さっきの夢で言ってたわね」

と言いつつ、黒歴史を思い出し、顔が赤くなってしまう。




「そ、それより。今から何をしようかしら……」

「偶には人里にでも行ったらどう?楽冶もいるんだから」

「え?。だって……永琳?いつの間に?」

「少し前からよ。ずっとゲームなんて子どもには悪影響なんだからやめて頂戴」

「うう……でも人里なんて」

「輝夜お姉ちゃん!僕。人里に行ってみたい!」

「ほら。楽冶も言ってるんだから」

「わ、分かったわよ……」




子ども楽冶の純粋な目で見られると、断れない輝夜であった。













「じゃあ行くわよ~」

「うん!」

「くれぐれも知り合いに、楽冶ことを知られないように」

「分かってるわよ」




提案したのは永琳なのだが、他人任せなことを言っていた。


輝夜は楽冶を胸に抱きかかえると、落とさないようにホールドし




「さあ。飛ぶわよ」

「飛ぶの!?」

「あら?楽冶。ここでは飛ぶのが常識よ?」

「そ、そうだったんだ……」



まあ確かに、小さくなってから引きこもりになってしまった楽冶は、誰かが飛ぶというのを見ていないので仕方が無いといえよう。

魔理沙や文を見たら、目が点になるどころか無くなるかもしれない。




「じゃあ。今度こそ行ってくるわね」

「夕ご飯までには帰ってくるのよ?」

「……あなたは作らないで頂戴ね?」











キリキリキリ










「ちょっ!何で弓を構えるの!?」

「早く行かないと、串刺しになるわよ?」

「楽冶!じゃあ飛ぶわね!」

「う!うん!大丈夫だよ!」




そうして、別名ニートなお姫様と引きこもり扱いの楽冶は、人里へと飛んでいった。






「あれ?人里ってどこ?」

「もっと高く飛べば見えるよ!」

「それもそうね」




久しぶりすぎて、人里が分かってないようだが……


失礼。取り乱しました。




繋ぎなので短かったです。すいません。




そろそろ外伝の出番だなあ(ニヤリ


※特に内容決めてないです

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