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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
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かぐや姫の意地

久しぶりに5キロバイトも書いたなあ(汗


8割過去終了



最近書く暇ができて嬉しいです。



「フハハ。またやっちまったぜ」

「何でそんなに強いのよ……」




モンハ○も、今日のところは飽きたので、次は対戦でもすることにした。

といっても、6○の「実況!パワ○ルプロ野球」という、またもや八雲紫から貰ったものだが。


因みにくれた理由は「あなた暇でしょ?」だった。




「ゲームは得意なんだよ」

「だからって、20-3はないでしょ」

「うーん。能力上仕方ないからなあ」

「え?あなた能力持ってるの?」




確かに幻想郷には、能力を持った者が沢山いる。

私もその中の一人で、「永遠と須臾しゅゆを操る程度の能力」を持っている。使う事はあまりないが。




「まあ、能力の一つでも持ってないと、妖怪と付き合っていけないだろうしな」

「確かに。それは言えるわね。で?何の能力持ってるの?」

「楽を操る程度の能力」

「……結構チートじゃない?」

「そうでもない。俺自身の力が弱いからな。大妖怪が持ってたら、チートどころじゃないだろうが」

「それが、どうしてゲームと関係あるのよ」

「楽しいことしてると、無意識に発動する」

「つまり生半可な実力じゃ、ゲームでは勝てないわけね」

「または、俺がつまらないと思ってるゲームを無理矢理させるかだな」




勝てなかったのは悔しかったが、能力があったのなら、仕方ないとも思う。


だからといって、私も長くゲームをしてきた。ここで簡単には負けれない。




「じゃあ……これよ!」

「格ゲーだと……」

「私が今までで、最も極めたゲームよ!その私に勝てるかしら?」




ででん!

と、左手を腰にあて、右手のゲームを前に突き出し、胸をはる。




「(ふ。ここから勝負は始まっているのよ。ここでプレッシャーを与えておく事によって、少しでも自分のプレイをさせなければ……)」










「何で勝てないのよおおお!」

「いや。大技多用し過ぎな」

「CPには勝てるわよ!」

「CPにしか通じねえよ!」




まさか、ここで友達がいないのが、響くなんて思わなかったわ……あ。ちょっと悲しくなってきたかも。




「姫様。楽冶さん。お風呂が空きましたよ」

「分かった」

「分かったわ」




鈴仙に、部屋の外から言われ時刻をみると、いつもお風呂に入る時間より遅かった。

ここはゲームを一時中断して、お風呂に入ってリラックスしよう。




「じゃあ。私はお風呂に入ってくるわ」




立ち上がって、お風呂に向かおうとする。

くいっ。と袖を引っ張られた。




「何?」

「ひっじょーに言いにくいんだが……」

「何よ。ハッキリ言いなさいな」










「一緒に風呂入ってくんね?」










「は?」




まさかの衝撃発言だった。




「え?は?いや。何で?」

「……右手」

「あ」




そういえばそうだった。

今までゲームに熱中してたので、忘れていたが、楽冶は右手が折れてるんだっけ。

確かに、指先を動かすぐらいならできるけれど、水は厳禁なので、一人でお風呂は難しいだろう。




「ええ……でも」

「いや。嫌なら別にいいんだ。他の奴に頼むから」

「う……」




他の奴……永琳とか鈴仙とかてゐの事よね。


何故か分からないけれど、何となく、あまりいい気分ではなかった。




「いや。いいわ。私が入ってあげるわよ」

「マジ?いいのか?」

「あなたが頼んだんじゃないの」

「ダメ元だったからな」

「失礼ね。怪我人には優しいのよ」

「つまり、俺が怪我してなかったら、優しくないのか」

「当たり前でしょ」

「…………」

「何?」




急に黙り込んだので、聞いてみる。




「いや……相変わらず、姫様っぽくないなと」

「ううううう。うるさい!」




聞かなければよかった。










「じゃあ。背中洗うわね」

「おう。頼む」




タオルを使って、楽冶の背中を洗う。




「このくらいでいい?」

「おお。気持ちいいぞ」




それからは、お互い無言だった。


そういえば、さっき何を言われてたかしら?と。思い出してみる。確か「姫様っぽくない」だったかしら。


長年たっても、私はあの「かぐや姫」の姫。悔しくない訳がない。

という訳で、少し挑発(誘惑)してみることにした。




「前もするわね」

「それはありがたいが、下はいいからな?」

「分かってるわよ」




少し顔が赤くなるが、この回答は予想範囲内。

私は後ろから、脇の下に手を通し、前を洗い始めた。




「……輝夜」

「何?どうしたの?」

「その洗い方……難しくないか?」

「……別に」



何というか、予想外というか、微妙な答えが返ってきた。


満足のいく答えではなかったので、少々不機嫌になるのが、自分でも分かる。

私は何故か、悔しかったのか、嫌だったのか、変な手段にでた。




「あのさ輝夜」

「何?」

「何で身体くっつけんの?」

「下が洗えないじゃないの」

「下は洗わなくいいと……」

「足よ足」

「いや……届かんだろ」

「だからこうするしかないのよ」

「いやいや。体勢おかしくないか?」

「何?まさか恥ずかしいの?」




ニヤニヤしながら話しかける。

やはり、私の顔は赤いだろうが気にしない。




「いや。美鈴との方が恥ずかしかったなあ。胸当たってたし」

「は?」




一瞬にして、顔から赤みが引いていく。




「美鈴だよ美鈴。知らないのか?」

「あの。紅い館の、中国っぽい服装の奴?」

「そうそう」

「三回くらい見た事あるわ」



私は、楽冶の首に、二の腕を持っていく。




「そうか。って何す!グフッ!絞まってる絞まってる!」

「うるさい!どうせ私には胸がないわよ!」

「誰もそこまで言ってないだろ!?」

「言ってたわよ!遠まわしに言ってたわよ!あんたって女心分かんないの!?」

「言ってねえよ!大体男が女心全部理解できるか!あと、恥ずかしいから早く離れろ!おおう!?」




パッ。と楽冶の首から手を離す。




「おま……いきなり離すなよ。浮いてたんだぞ?俺」

「……かったの?」

「え?」

「……恥ずかしかったの?」

「え。そりゃまあ。女性と風呂入ってたら恥ずかしいわな」

「そ、そう……とりあえず背中流すから。前向いて」

「お?おお」




前を向いた、楽冶の背中を流してやる。




真っ赤になった顔が分からないように。

背中に顔を隠しながら。


おい。楽冶。そろそろ気付こうぜ(他人事

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