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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
104/223

昔から姫はワガママと決まっています

久しぶりの15時台投稿


というか投稿間隔を短くしたいな・・・



先ほど、楽冶を抱っこしていた女性とは違う女性が、楽冶とお風呂に入っていた。




「ほ~ら……本当にぐっすり寝てるわね……」




長い黒髪がよく似合うその女性は、蓬莱山輝夜。

お風呂に入ろうと思い、脱衣所に入ったところ、鈴仙が倒れていて、その上に楽冶がいる状態だった。

鈴仙は気絶しているようだったので、こっそり楽冶を頂いたのである。


というか、それは奪うというのではないか?




「いいのよ。私。姫だし」




さいですか。楽冶といい作者に話しかけてくる人物が多い。

多分話す相手がいないのだろう。


閑話休題




楽冶は起きないままだったが、自分の身体も洗い終え、入浴も、楽冶がのぼせると悪いので少し早めに済ませる。


脱衣所で身体を拭き、服を着せようとすると




「あら?楽冶の服ないじゃない」




なんと。鈴仙は楽冶の服を、忘れていたようだった。

鈴仙を怒鳴ってやろうかと思ったが、楽冶が湯冷めしては困るので、サッと自分の服を着て、楽冶をできるだけ冷えないように抱っこして、脱衣所から出る。


視界の端に、まだ兎耳が見えたがスルーをした。中々非情である……仕方ないのかもしれないが。













「さあ。寝ましょ寝ましょ」




いつもなら、今からゲームタイムだが、楽冶が寝ているので、一緒に寝る事にする。

音楽はヘッドフォンを使えばいいが、キーボードやコントローラの音も、寝てるときには割とうるさい。


それが分かっている輝夜の、ちょっとした気遣いである。まあ、この楽冶にしかしないであろうが。










「輝夜お姉ちゃん起きて」

「zzz」

「お姉ちゃん」

「zzz」

「てるよお姉ちゃん!」

「誰がよ!」




中々起きなかった輝夜が、ガバッと起き上がる。




「何で てるよ って言うのよ!」

「え、えと……何故か頭に浮かんできて……」

「あ、あいつ……」




どれほど大きい楽冶が、てるよ でバカにしてたのか分かる発言である。

それでも目の前の楽冶ではなく、あいつ。と言ったのは流石といったところか。




「いい?私のことは 輝夜お姉ちゃん と呼ぶのよ?」

「てるよお姉ちゃん?」

「作者の変換で言わないで……輝夜かぐやお姉ちゃん」

「輝夜お姉ちゃん」

「よろしい。それで?どうしたの?」




しっかりと覚えさせたところで、起こされた理由を聞く。

それにしても、てゐといい輝夜といい。名前を間違えるのがデフォなのだろうか。てゐは確かに分かりにくいが。




「えとね……おしっこ」

「……え?」

「おしっこ……怖い。から、一緒に……」




小さい子特有ともいえるこの現象。

料理スキルは発達するのに、何故ここは子どものままなのだろうか。


とまあ、輝夜も納得したようで「ああ」と言うと。




「一人で行きなさい」



楽冶にとっては、無情とも言える言葉を放った。




「どうして!?」

「男の子でしょ?そのくらい行きなさい」

「でも……」

「でもじゃない!」




少し大きい声で言う、厳しい輝夜。

だが小さい子に、大きい声でいきなり言うのはタブーである。

楽冶も例外ではなかったようで




「……う。う」

「?」

「ふええ~ん」

「!?」




泣き出してしまった。


ここで焦ったのは輝夜である。

純粋に楽冶を泣かせてしまったのもあるし、もしこの声を、他の住民達が聞きつけてきたら……と思うと当然であろう。




「輝夜お姉ちゃんと。グズッ。一緒がいい」

「分かった!分かったから!一緒に行きましょう?だから泣き止んで?」

「……うん」




輝夜は、これ以上楽冶が泣かない様。抱っこをしてトイレへと行くのだった。










「子育てって難しいわ……」


次回は輝夜過去話にしたいな。


そしてどっかに外伝を・・・

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