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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
103/223

昔の私と今の私

色々あって遅れました…


雑になってしまって申し訳ない…


鈴仙√終わってしまった…






「あれ?楽冶の味?」




全員で食事を食べている途中。てゐが呟いた。




「あ。やっぱりそう思う?私も何となくそう思ってたのよ」

「私もそう思うわね」




それに輝夜と、いつの間にか復活していた、永琳も同意する。




「鈴仙。どういうこと?」

「そ、それは……そのう……」

「それは僕が作ったんだよ!」

「「「え?」」」




楽冶の一言で、鈴仙以外の三人が、顔を見合わせる。




「鈴仙お姉ちゃんに教わりながら作ったんだけど……おいしくなかった?」

「そ、そんな事ないわよ!美味しいわ!」

「そうよ?美味しかったから、誰が作ったのか知りたかっただけなの」

「ウサウサ」




少し涙目になりながら、聞いてきた楽冶に、三人とも素直に答えた。てゐは頷いただけだが。

だが。それを聞いた楽冶が、笑顔になったので、結果オーライというやつである。


それよりも、質問の矛先が向いたのは、鈴仙であった。




「鈴仙」

「はいいいい!」

「楽冶がどうして料理を作れるの?」

「あ。それはですね……」




鈴仙は先ほど、一緒に料理を作っていたときの事を話した。

楽冶の物覚えが早いことや、少し教えると、大体の作り方を思い出したらしい事等。




「ふむ……前の記憶が完全に消えてないってことかしら」

「けど。それだと私達の名前は、最初から分かってたんじゃないの?」

「そうウサね。楽冶とはそれなりの交流をしてきてるから、記憶に全く残ってないって事は、無いと思うんだけど……」

「うーん。私達のことは、聞いても思い出しませんでしたが、料理はすぐ思い出したのが気になりますね……」




行儀が悪いが、料理が美味しいので、食べながら話す四人。

楽冶はお腹が一杯になったからなのか、こっくりこっくりと、舟を漕いでいた。


さり気なく、隣にいた鈴仙が、楽冶を抱き寄せる。

残り三人からの目線が刺さるが、既に楽冶を胸元に置いている鈴仙には、あまり効果はなく、まだ考えていた。




「まさか……あれじゃないですよね」

「あれ?」




鈴仙は、思いついてしまった。一つの可能性を。




「私達より、家事の方が覚えているということは……元の楽冶さんも、私達のことより。家事の方を覚えているってことじゃ……」

「ハハハッ。何言ってるのさ鈴仙。いくらなんでも、遊んでた私達の事より、家事を覚えているなんてあるハズが……




「「「(ありそー!)」」」




全員同意見だった。

この時程、永遠亭のメンバーがシンクロしたことは無かったとか。










いつの日か忘れたが、夕食前に見た夢にでてきた、廊下。同じ場所に鈴仙は座っていた。


胸には、さっきから寝息をたてている楽冶がいる。

その頬をプニプニしながら、鈴仙は聞いた。




「私はそんなに寂しそうでしたか?」




詳しい内容は、現実の記憶でも、夢の記憶でも覚えてないが、言葉だけは何故か覚えていた。


聞かれた楽冶は、少し身じろぎしただけであったが、ちゃんと聞いていたように見えたのは、気のせいだろうか。




「私は自分でも寂しかったのか分かりません。だけど……」




スッと頭の上に手を乗せて、優しくなでた。




「今はそうは思いません。だって……少ないですが、私の周りには、私の好きな人がいっぱいいますから」

「もちろん楽冶さんも大好きですよ」




少し、いや、とても顔を赤くしながら、最後の言葉は呟いた。


そろそろお風呂に入ろうと、楽冶を抱っこしたまま歩きだす。


その後ろ姿は、とても幸せそうだったと、目撃したイナバが言っていたとか。













とまぁ。この小説があんな感じで終わるハズもなく。




「ちょっと楽冶さん!いい加減離れてください!」




鈴仙の胸の中で、楽冶はぐっすり眠ったまま。お風呂に入ろうとしても、全く起きずに、抱きついたままだった。




「もう!起きなさ!きゃあ!?」




あろうことか、楽冶は鈴仙の胸の谷間で、頬擦りを始めた。




「あわわわ!ちょっ!あうあうあう~……」




突然の行動に何もできず、今までに一番真っ赤な顔をして、脱衣場に倒れた。


さあて。次はてるよ→輝夜だ。


家具やでは断じてない!

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