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東方楽々記  作者: COPPE
第一章 紅魔館での奴隷生活……とは言い難い
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場所を考えよう

自由人でも怒ります。

魔理沙が…





「本の整理しているのに弾幕ごっこをするんじゃねえよ!!!」




今俺は目の前に二人の人物を正座させて怒っている。

何も悪いことをせず片づけをしていたのに、荒らすわ怪我するわあげくの果てには本棚倒すわ!


掃除する側としては、俺でも堪忍袋の尾が切れる。




「でも弾幕撃たないと魔理沙が本を……」

「その本の前でスペカ使ったらダメだろうが。しかも火符」

「私は借りにきただけなんだぜ?だけどパチュリーが」

「お前のそれは盗るというんだ。普通怒るわ馬鹿野郎」

「野郎じゃないんだぜ?」

「殴られたいか?」

「……」




この場面で冗談をいうとは肝が据わっているのか馬鹿なのか。

間違いなく後者なのは言うまでもない。




「もう俺は出て行く。二人で片付けてくれ。こあー?行くぞー?」

「了解です楽冶さん!」

「ちょっと小悪魔!私を裏切るの!?」

「悪魔ですから」




悪魔なんでもありか……

まあ悪魔だしな……もう深く考えないようにしよう。




「ちょ……ちょっと待ってくれよ!本当に二人だけにするのかよ!」

「あたりまえだ。言っとくが図書館には鍵かけとくぞ?」

「…………」

「なんだ?言いたいことがあるならちゃんと言えよ」

「……ごめ…な…い」

「あ?」

「……ごめんなさい。その…全然周りの事とか考えてなくて……必要以上に荒らしてしまったし楽冶に傷も……」

「…………」

「えと……それに今回は私が悪いから、私一人で片付けたいと思う。 だからパチェリーも連れて行ってやってくれよ……」

「…………」

「……ダ、ダメか?」

「…………」

「おい?楽冶?」










「ククッ……アハハッ。アハハハハハハハ!!!」

「ちょ!?楽冶?」

「アハハ!ハァハァ……まさか魔理沙が謝るとは思ってなかったぜ」

「なっ!失礼な!私だって謝るぜ?」

「いやーいいもん見れた。お礼に図書館整理手伝ってやるよ」

「えっ?いいのか?」

「クククッ。それにこの量を可愛い女の子一人じゃ無理だろ」

「な!ななな、何言ってるのぜ!?」




魔理沙。顔真っ赤である。面白い面白い。




「それと……もう二人手伝ってくれるってよ」

「え?」

「そうだろ?パチュリー。こあ」

「……今回は私も悪いから。勿論やらせてもらうわ・・・楽冶ごめんなさい」

「私はパチュリーさまの使い魔ですからね。主がやるといってるのだから私も手伝いますよ」

「二人とも……」

「いいっていいって。魔理沙がおもしろかったから」

「っ!!!わ!忘れろ楽冶!!!」

「あの表情は墓場まで持っていくぜ!」

「誰がお前の墓なんか建てるんだよ!」














騒動があってから数時間。

やっと片付けを終わらせることができた。

魔理沙は今回は本を持たずに帰るという珍しいことが起きた。本当に反省していたのかもしれない。


クタクタになりながら夕飯の準備に厨房へ向かう。

昼食は図書館騒動で咲夜に全部やらせてしまったので夕食は作らなければ……




「咲夜~。夕食の支度は……?」

「あら楽冶。遅いわよ?もう半分以上終わってしまったわ」

「……そすか」




間に合わなかったようである。

まあ食器準備ぐらいはやろうかね。




「それ終わったらそうねえ……今回は中国よんできてちょうだい?」

「了解……まだ中国って呼んでんのかよ」

「だって忘れやすいのよ。あの子の名前」

「いや。そうでもないだろ……」




とりあえず食器準備と小さい手伝いをしたあとに紅魔館への門へと向かう。




「おーい美鈴。夕飯できたぞー」

「楽冶さぁぁぁん!!!」

「ぐへぇ!!!」




思いっきりホールドされた。いったい俺が何をした……




「もう名前で呼んでくれるのはあなただけなんですよ~」

「……そうかい。お疲れ」




美鈴。不憫な子。

あまりにも不憫だったのでお得意のなでなでモード。




「はー。落ち着きますね」

「もう大人のくせにこんなんで落ち着くなよ……」

「大人とか関係ないです。私だって女の子なんですから男性のこういうのには憧れるんです」

「そういうもんか?」

「そういうもんです」




俺には分からないがそういうもんらしい。

男の皆さん覚えておこう。セクハラと間違えられないようにね!


まあぶっちゃけ美鈴に抱きしめられるとかセクハラだけどね。

俺だって男だし、美鈴の胸は大き「さあ夕ご飯できたんでしったけ?行きましょう!」


……非常に残念である


とりあえずずっと美鈴とは呼んであげよう……って




「美鈴!門閉め忘れてるぞ!!!」

「あっ!すいませ~ん!!!」




最後の最後まで締まらない紅魔館の門番であった。














美鈴と一緒に夕食へ。

部屋に入るとパチュリーとこあはもう席に着いていた。




「よう。早いな」

「あなたが出て行って少ししたら夕食時だったしね。先に向かわせてもらったわ」

「実はお腹が減ってただけなんですけどね」

「あ~。分かります。私もお腹空いてましたから」

「お前は基本寝とるだろ……」




四人で談笑していると扉が開いた。




「お嬢様」

「ありがとう。咲夜」




さすが息ピッタシ。




「レミリア。おはよう」

「おはよう楽冶……って」

「ん?どした?」

「……フランは?」




忘れてた。そいやレミリアに頼まれてたんだよな……




「寝てる」

「起こしてきなさい」

「いやだって今ぐっすり」

「いいから早く」

「えーめんど「いいから行きなさい!」はい!!!」





久しぶりに全力疾走して、フランのいる地下室を目指す俺であった。

音とか笑い声を表すのが難しいです…


中国じゃないです美鈴です

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