1/30
プロローグ 「夢幻」
2XXX年の春
”それ”は突然やってきた。
いつも通りの日常
やりかけの仕事
全てを吹き飛ばした。
目に映るのは、まるでゲームの世界の化け物達
私は友人の手を取り、必死に逃げた。
「逃げきれない 」
「殺される」
「嫌だ」
「死にたくない」
そんな言葉が頭に浮かんでは消え、ついには追いつかれ死を覚悟したその時
紫の閃光が化け物を消し飛ばした。
閃光の主は、必死な顔をしながら私の名前を呼ぶ
「そらちゃん!!!」
いや違う、私の名前じゃない
次の瞬間、世界が崩れ、私は奈落の底へと落ちていった……………………