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プロローグ
私の名前は露月 玲。私は他人から見ると海月のように見えるかもしれない。
自分の意見より他人の意見に賛同したり、自分のことより他人を優先するところがあると思う。
親からも「自分の意見をきちんといいなさい」と言われることが多いが、実際に言ってもほぼ否定される。否定されるこちらも時たまなら耐えれるが、そうでないことが現実。こちらも忍耐の限界があるというものだ。否定されることがほぼ分かっているのなら、「最初から採用されるであろう意見に賛同する方がいいのでは?」と考えに至ってから私は自分の意見をほとんど言うことはなくなった。その方がお互いに良いのではないかとも考えたからだ。
……そう…………あんなことが起こるまでは………