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竜の眼の魔術士  作者: 花嵐 龍子
第三章 竜國炎上 ーParis brûle-t-il?、ー
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竜國炎上5

 午後はアンネの依頼で駅近くのサンベーニュ大聖堂から錬金術に必要な材料を受け取って、アンネの「ゆっくり帰っておいで」という気遣いに甘えて二人は近くのダルシ庭園を少し散策していた。

 庭園では屋台やバザールが開かれていた。

「アンネさん達に何か買っていこう!マサノリが選んで!」

 メリュの一言で色々店を回るが少し値段が高くて選びづらかった。


「ここのパンデビス、シナモンが多めで美味しいよ。値段もいいし、これにしよう」


そう言っていた時だった。


「ん?なんの音だ?」


 何処かで誰かが演奏しているのか、ギターの音が聞こえた。


「お客さん、外の人ですね。言葉がスイス訛りだ」


「えぇまぁ…」


 屋台の店主が指差した方、少し開けた場所で黒い帽子を被った少女がアコースティックギターを弾いていた。


「三日に一度はあそこでライブをしているんですよ。綺麗な歌声でね」


「マサノリ、行ってみよう!」


 お釣りを受け取るとメリュに手を引かれ聴衆の中に入った。

 少女は聴衆が集まるのを待ってから歌い出した。


心に花が咲いて

石みたく固い地面を突き抜ける

ここは居場所じゃない

街に借りれる場所もない

君の運は尽きた

大切な理由は失った

道は渋滞してる

身動きが取れないよ

友を見つけたと思ったんだ

君を連れ出してくれる人を

君もその礼に助けあえるような

素晴らしい日だ

空が落ちるって感じる

とても良い日だ

見逃さないで

君は道の上にいるんだ…


 少女が頭を下げると拍手が巻き起こった。


「メリュ、早く行こう。アンネさんをあまり待たせてもいけない」


そう言いながら二人は工房に戻っていった。

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