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とあるキーワードに沿った短編(1)『異類婚姻譚』

作者 風来坊太郎


まず『異類婚姻譚【いるいこんいんたん】』とは何かというと、人間と、人間ではない別の存在とが恋をする、という意味だ。


たとえば人間とエルフなら、人間とエルフのハーフエルフになる。


人間とオークとか、人間とリザードマンとか、このあたりはよくある話。


しかしもう1つは、そもそも両方とも人間ではなくて、人間以外の種族である場合もある。


ということは、現代文明が滅びて、人類が一人残らず全滅した後の世界でも、異類婚姻譚は成立するわけだ。


さらに極端な話をすれば、人間型の種族じゃなくても、蜘蛛だろうが、犬猫だろうが、異類婚姻譚は成立するということになってしまう。


蜘蛛でも犬猫でも、擬人化キャラとして描いて、会話させてみれば、お互いに何を考えているかわかるかも。


仲が悪いことの代名詞として使われる『犬猿の仲』という言葉がある。


では、『犬猿の仲』の、犬族と猿族が恋愛をして『異類婚姻譚』ということになれば、ロミオとジュリエットの犬猿版という展開になるのでは。




次に、『異類婚姻譚』でめでたく恋愛成就(れんあいじょうじゅ)した場合、その2人【?】の間に子供が生まれた場合はどうなるのだろうというのが、次の話。


人間とエルフならハーフエルフ、オークならハーフオーク、さらにハーフとハーフが結婚したら、その子供はそれぞれの種族の4分の1ずつの血が入り混じることになる。


よく純血主義者とほざいているヤツが、


『この汚れた血め!』


などと言っているのは、そういうことか。血なんて何の種族だろうが関係ないだろう、と思うに違いない。


たとえば、こんな組み合わせだったらどうか。


たとえば、ワシとライオンの合体獣グリフォンと、竜の仲間のワイバーンとかが、もしも異類婚姻譚で結ばれたら、もしかしたらその子供は、キメラのような姿になるのか。


キメラは、頭がライオンとドラゴンと山羊の3つで、胴体がライオンで、尻尾はヘビというのが、一般的なイメージだといわれる。




最近、人間界でよく言われていること。


『恋愛ドラマは当たらない、流行らない』ということ。


しかしこちらの小説の世界では恋愛小説も、むしろ盛況である。


映画でも高校生の恋愛の話は、よくやっている。


高校生の思春期の時期の恋愛は、一生思い出として残る。そしてフラれた後も、一生引きずる。




『異類婚姻譚』は、人間と異種族、あるいは異種族同士の恋愛であるから、種族によって長生きする種族もいれば、短命の種族もいるわけだ。


『恋愛ドラマが当たらない』のであれば、いっそのこと人間同士の恋愛でなくてもいいのではないか。


まあ、人間が滅びて人間以外の亜種族がとってかわったとしても、同様に自己チューのエゴイストになって、同族同士で戦争もするし、恋愛バトルもするのだろう。


そもそも地球上の支配者となる種族であるということ自体が、権力であり特権であり、権力の魔力によって(おご)るようになっていく、ということ。



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