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横浜赤レンガ倉庫前~都道府県47使徒の使いの戦士トレミー

横浜は思わず途中で停車したくなるようなところだ。横浜だけでも名所はたくさんある。

とはいえ、東京の近郊ばかりでは旅行というよりも、近所へのお出かけという感じになってしまう。


旅の目的の1つとしてはやはり、全国各地の歴史的な名所旧跡を巡りたい。


とはいっても、まだ願望だけで、実現はしていないのだが…。


横浜スタジアム、日産スタジアム、野球やサッカーのスタジアムとかもいいが、やはり行きたかったところは、横浜赤レンガ倉庫だ。


「やったー!赤レンガ倉庫!赤レンガ倉庫!」


女神=過疎千恵は、まるで子供のようにはしゃぎまわる。


風来坊太郎の方は、スマホでいろいろ見ていた。



「これは『由布子のブログ』といって、AJPN48のメンバー、小栗由布子が書いているブログなんだ。」


小栗由布子は次期エースとして期待されるメンバーの1人。


お互いに目標達成に向けてがんばろうよと、風来坊太郎と小栗由布子の2人は励まし合う。


赤レンガ倉庫の前には、出店が出ていて、大勢の人々で賑わう。

赤レンガ倉庫をはじめ、横浜には昔からの建物がいくつも残っている。

そしてあたりを見渡してみると、横浜の街並みを一望でき、神奈川県庁の建物が見える。

この神奈川県庁もやはり昔風の建物だ。


「赤レンガ倉庫は明治から大正初期の建物で、一方の神奈川県庁は1928年【昭和3年】に建てられた、いわゆる『帝冠(ていかん)様式』といわれる建築様式で建てられたんだ。」


風来坊は、このようなことは得意気に語る。これらのことも風来坊の頭脳には全て普通に知識としてインプットされているのだ。


そして、最寄り駅は京浜東北線の関内駅だ。


さらには、神奈川県が舞台の刑事ドラマでは必ず登場するという、神奈川県警本部の建物もある。


こちらの建物には、できればサスペンスドラマ以外ではお世話になりたくないと思うのは当然だ。


出店ではフランクフルトを売っていたので千恵が2人分買ってきた。


風来坊の分と千恵の分だと言って、手渡す。


「すごい賑わってるね。ようやくフランクフルト買えた。

あとは、私の自慢の手作りサンドイッチを用意しておきましたよ。」


どうやらちょうどお昼時らしく、昼ごはんを買いに来た客でごった返している。


昼食を食べるのにちょうどいいスペースが見つかったので、敷物を敷いていよいよ昼食だ。ちょうど腹の虫も鳴っているのが聞こえた。


千恵のサンドイッチは、たまごサンド、野菜サンド、ツナサンド、ハムカツサンド、それといちごクリームサンドというのもあった。飲み物はペットボトルの緑茶だ。


「おおー!たまごサンド!」


風来坊は、たまごサンドがサンドイッチの中で一番の好物のようだ。


「いただきまーす!」


こうしてサンドイッチとフランクフルトを昼食にいただいた。


「こんなおいしいサンドイッチは、いつ以来だろうな。」


そう言いながら、おいしいものは食が進むというのは世の常。あっという間に食べ終えた。


さらには出店でデザートのプリンまで買って食べた。


「ふう、おなかいっぱい、ごちそうさまー。」


そしてようやく、何もしないでリラックスして、くつろぐ。こういう瞬間も、とても大事だ。


そして、休憩も終えて旅立とうかという時に、その矢先、何者かの気配がする。


その何者かの気配を、一番最初に察知したのは、風来坊太郎だった。


そこには、銀色の鎧に身を包んだ、銀色の剣を腰に携えた戦士らしき者がいた。


「わはははは!お前が風来坊太郎だな!

私は『都道府県47使徒』の刺客として遣わされた『シルバー戦士』のトレミーという者だ!」


47使徒の刺客として現れた、トレミーという戦士は、シルバーの鎧と、シルバーの剣を装備している。


都道府県47使徒とは…。


トレミーはその47使徒の配下の『戦士団』に所属する戦士の1人で、階級は『シルバー』。


都道府県47使徒を頂点として、『戦士団』という集団には明確な階級があるらしい。


その階級とは、装備している武器防具によって決まるらしい。




武器と防具のランク付け


武器【剣、槍、斧、弓矢など】 弱い順→強い順


ウッド【木】→ロック【石】→ブロンズ【青銅】→アイアン【鉄】→スティール【鋼鉄】→シルバー【銀】→ミスリル【ミスリル銀】→ゴールド【黄金】→プラチナ【白金】→オリハルコン【永久不滅の金属】→レジェンド【伝説の装備】→??????の装備?



たとえば、


ウッド=木

ロック=石


ということになる。


ウッドソード=木の剣

ロックソード=石の剣


ということになる。


あとは金属だ。ゴールドの剣といったら、黄金の金ピカの剣、ということだ。


レジェンドは当然、勇者や特定の仲間にしか装備できないような、伝説の装備だ。


防具【服、鎧、盾、帽子、兜、小手、具足】 弱い順→強い順


布→レザー【革】→甲羅→ブロンズ【青銅】→アイアン【鉄】→スティール【鋼鉄】→シルバー【銀】→ミスリル【ミスリル銀】→ゴールド【黄金】→プラチナ【白金】→オリハルコン【永久不滅の金属】→レジェンド【伝説の装備】


防具の場合、布は一見すると一番弱そうだが、たとえば魔道士のローブの場合は、レザーアーマーや甲羅の鎧よりも守備力の数値が高いのだ。


あとは、女性専用のドレスとか、踊り子の服とか水着とか下着とかのエッチな装備も、一応は防具として扱われる。




これによると、トレミーは武器、防具とも、この中の『シルバー』のランクだ。




「ちょっと待てよ、俺はまだ冒険者としては何のステータスも無い、ただの風来坊として旅行を気ままに楽しんでいるだけなのに。」


トレミーの説明をえんえんと聞かされることになった。


『都道府県47使徒』


各都道府県に1人ずつ、計47人配備される最強の戦士たち。


『都道府県47ダンジョン』


各都道府県のどこかにその入口があるというダンジョン。

まずはその入口を見つけなければならない。

それらのダンジョンのラスボスが『都道府県47使徒』という話。


なお、全ての47使徒を倒し、全てのダンジョンをクリアしたら、48番目の最後のダンジョンと、最後のボスが姿を現すという。


しかしこれを全クリした者は、いまだ1人もいないという…。


そして、これを全てクリアしない限り、この全国漫遊旅は終わらない…。


「それってもはや漫遊じゃなくって、戦いの冒険の旅じゃないか。」


47使徒たちはダンジョンの中からは出てくる気配は無いようだ。


「これはもう、どうせ終わりが見えないんだったら、とことんまで旅を続けるしかないな。」


風来坊太郎は、半ばあきらめムードとなっていた。



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