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凄い勇者だった俺が美少女勇者をプロデュースした件  作者: 穂麦
第2部×第3章 凄い勇者と聖竜(笑)
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俺?は凄かった 『すまない』

 闇とも光りとも捉えられる黒いブレス。

 それはクレス達を飲み込み、周囲を黒い光で覆い尽した。


「ふふふ。さすが聖竜の御子様と言いましょうか。あれほどの力をお持ちとは」


 最後に見せたクレスの抵抗に恐怖を感じはしたが、それを圧倒したのだ。

 クレスの抵抗は、アークレイルの能力を確認してブロフを満足させるという結果に終わった。


「ですが、邪竜アークレイルの敵ではなかったようですねぇ」


 己が使役する邪竜アークレイルのブレスを見て、満足をしているのであろう。

 ブロフは、未だに黒い炎が立ち続けるその場所を見ながら恍惚としていた。

 だが、その表情は次の瞬間、歪むこととなる。


≪覚醒≫


 御子の魔力は完全に尽きていたはず。 

 だが、彼の力に辺りの空気が震えている。

 魔力以外の何かに周囲が反応しているのだ。


 そう、これは精霊の力。

 膨大な数の精霊を素質として身に宿す彼の存在の力。


 ブロフ達は気付いた。


 魔王の一柱であるが故に、己の対をなす存在に。

 否、魔王の天敵とも言える存在の力に。


 地面を焼き続けていた黒い炎が、一ヶ所に集まっていく。

 まるで喰われるかのように。


 彼らは警戒した。

 最大限の警戒を。


 何かが、そこにいる。

 恐ろしい何かが。


 やがて、炎の中から彼は姿を見せる。


 このとき、ようやくブロフ達は理解できた。

 邪竜の炎は、少年が天に向けて掲げた剣に集まっていたのだと。


 少年からは、魔力をほとんど感じない。

 先ほどまでよりもは増えているが、それでも誤差の範囲だ。


 だからこそ、不気味に思うのだ。

 魔力を使わずに、どのようにして炎を剣に集めているのかと──。


 徐々に炎の力が弱まっていく。

 黒い炎に隠れていた刀身も姿を現す。

 剣の姿を見ると、ブロフの目付きが変わった。


 知っている。

 あの剣は、あの忌々しいあの男の剣。

 神剣ファーウェル。


「……スバル」


 忌々しい。

 本当に忌々しい。

 だが、それ以上に恐ろしい。


 思い出されるのは、130年前の戦い。

 大戦とすら呼ばれる、自らの主と世界との間で起こった戦いだ。

 本来であれば、主の勝利で終わっていたであろう戦い。

 しかし、スバルが召喚されたことで状況を一変した。


 当時のスバルは、最終的に得た力に比べれば僅かな能力しか持っていない。

 故に、ブロフ達の王に対し、スバルが圧倒的な力を振るうなどということはなかった。

 それでもブロフの主は敗北した。

 

 スバルが歴史に登場したというだけで、運命の流れがあり得ない形に変わってしまったのだ。


 ブロフは恐ろしいと感じた。

 力のような明確な物以上に、スバルが持つ運命を捻じ曲げてしまう何かが。

 得体がしれないからこそ、その何かが恐ろしかった。

 だからこそ──


「ここで、断ち切って見せましょう」


 ブロフは、クレスがスバルの記憶を持っている事を知らない。

 だが、忌まわしき男が持っていた神剣ファーウェルを有している事実が、スバルとの深い関わりを示している。

 それに感じるのだ。スバルが纏っていた、あの得体のしれない何かを。

 目の前にいるクレスから。


 故に、自分が乗り越えるべき敵であると、クレスを認めた。 

 だからこそ、己の全てをもって滅ぼさんと動き始める。


「カーティスさん。お手を煩わせてしまってすみませんが、少しお力添えをお願いしますね」


 これまで同様に悠長な口調のブロフ。

 だが、言葉の奥に隠れる重さをカーティスは理解した。


 彼も理解しているのだ。

 目の前の存在が、己の全てをかけて倒さねばならぬ敵であると。


「了解っすよ」


 大鎌を握る手に力が入る。

 呼吸すら苦労するほどに空気が重い。

 クレスとの間合いはかなり開いているが、それでも足りないと感じる。

 これほどの危険を感じたのは、何年振りだろうか? 


 クレスが動く。


 魔王の思考が、僅かに淀んだ隙をクレスは見逃さなかった。 

 邪竜のブレスを正面から受けたにもかかわらず、その動きは先ほどまでよりも一層キレが増している。

 

「さぁ、出し惜しみはしませんよ」


 迎え撃つ3柱の魔王。

 最初に動いたのはブロフ。


 影から現れるのは、彼がコレクションと呼ぶ存在。

 人や魔物、果ては勇者や魔王の死体から作り上げた生を否定する玩具。

 彼の影から、死霊の姿が無数に伸びる。


「GuooooaaaAAAAAAA」


 生者であらば、身を竦ませるであろう死者の咆哮。

 だが、死線を乗り越え続けたクレスにとっては、木々のざわめきに等しき音。

 足の運びを緩めることなく、魔王達へと迫る。


 一閃、二閃、三閃。


 巨大な死霊が振り下ろした黒い手を避けると、横を通り抜けると共に剣を振り抜いていく。

 ただの一太刀。

 それだけで、おぞましき死霊達は冥府へと還っていく。


 更に死霊を呼び出す。

 だが、足止めはおろか僅かにスピードを緩めさせることすらできない。

 横を通り過ぎただけで、凄まじい速度で振るわれる神剣により、死霊は瞬く間に駆逐されていく。


 次々に消える死霊の中、全く異質の力が己の存在を主張した。

 

 カーティスだ。


 数十もの死霊が切り捨てられた所で、光り輝く鎌を持ち切り掛った。

 更に背に生えるのは、先ほどのような片翼ではない。

 白と黒、二対の翼。


 羽根が持つ力を、全て鎌へと集めている。


 人に対して振るうには過ぎたる力。

 肉片さえ残さずに融解させかねない、天使が持つ光の力を束ねた一撃。

 だが、それがどうしたというのか?


「っ!!」


 クレスの一振りに、振り下ろした大鎌の刃が粉砕された。

 行き場を失った光の力は、そのままファーウェルに集まり──黒い光となり襲いかかる。


「カーティスさん!」


 ブロフの指示により、数体の死霊がカーティスを押しのけ変わりに黒い光を受けた。

 光から感じられるのは闇の力。

 闇と親和性の高い死霊であれば耐え抜けられるハズだ。などと楽観視する者など誰もいない。

 黒い光が通り過ぎたあと、そこには何も残っていなかった。

 全てが光に飲み込まれて消えてしまったのだ。


 聖竜の御子は、光の力を何らかの方法で反転させ闇の力へと変えた。

 なら、黒い光の威力はカーティスの力に比例するハズ。

 闇と相性の良い死霊を、しかも数体を跡形もなく消しさる威力など決して出るハズがない。


 魔王達は理解した。

 目の前の存在は、常軌を逸していると。

 どのような計算であろうとも、この存在が持つ力を計ることなどできない。

 一矢報いることすら、夢見れば傲慢と言わざる得ない程の存在。

 だが、黒い光が消えた先に希望が見えた。


「ぅぅ」


 理由は分からない。

 だが、クレスは苦悶の表情を浮かべて、確かに地面へと片膝をついている。

 逃れられる可能性があるとすれば、この瞬間しかない。


 魔王達は賭けざる得なかった。

 0に限りなく近い可能性に。


「アークレイル!」


 もはや、なりふり構っている余裕などない。

 せめて遺さなければならない。

 至高なる御方の礎を。


 アークレイルは、その力を発動させる。

 ブロフ達が王と呼ぶ、彼の存在に連なる力を。


 空が捻じれ、無数の穴が開く。

 穴の奥から無数の、おぞましい視線が降り注ぐ。


 本当であれば、隠し通したかった。

 アークレイルを、悪魔として復活させた意味に繋がるこの力を。

 それでも使わざる得ない。


 天に空いた無数の穴。

 そこから、いくつもの黒い液体が流れ落ちる。


 次元の狭間よりいでし者。

 悪魔たちだ。


 液体は瞬く間に悪魔へと姿を変える。

 本来であれば魔人などの媒介が必要であるが、ブロフの用意した死体を使って顕現した。


 悪魔は、魔王に劣る力しか有さない。

 それでも人間にとっては十分すぎるほどの脅威となる。

 ましてや数が揃っているのだ。


 目の前の敵が、どれほどの恐ろしい力を秘めていようとも、足止め程度にはなる。


 彼らには、他に選択肢などない。

 だから、先ほど理解したことを覚えていようとも、この選択をせざる得なかった。


 どのような計算であろうとも、この存在が持つ力を計ることなどできない。

 この事実を理解していたとしても、彼らは自らの選択を信じざる得なかった。


「グガアアァァァァァァァァァァァッ」


 ようやく希望が見えたはずであった。

 だが、希望となるはずの悪魔たちが、全身から炎を吹き出しながら消え去っていく。


 断末魔を上げる悪魔の声だけが周囲に響く。


 何が起こったのか?

 クレスが動いたようには見えない。


 だが、僅かにだがカーティスは感じた。

 クレスから、微量な魔力が伸びたことを。

 そして、一瞬にして悪魔たちの魔力を侵食してしまったことを。


「……相手魔力の支配。……はっ、はは」


 理解した。

 支配した魔力を使い、体温を強制的に引き上げたのだ。


 体温は細胞にも存在する。

 その体温を恐ろしいまでの高温に引き上げられたのだ。

 当然、細胞という単位で燃えたことになる。


 相手が持つ魔力を使って、細胞レベルで発火させる。


 常識外にも程がある。

 そんな攻撃、魔力を持っている限り防ぎようがない。


 いや、この化け物はそれ以外にも出来るハズだ。

 魔力を持たぬ者に、強制的に魔力を流し込み同じ現象を起こすことも。


 体温だけではない。

 もっと別の何か。

 例えば、生態が持つ電気信号を支配することも出来るかもしれない。

 

 だが、そんな分析などどうでも良い。


 数十はいたハズの悪魔。

 それら全てが消滅してしまったのだ。


 決して切るわけにはいかなかった手札を切らされた。

 その上、あっさりと切り札を破り捨てられてしまったのだ。


 もはや、彼らに戦意など残されているハズもない。

 ただ、恐怖を感じぬアンデットと化した邪竜のみが、空で辺りを見下ろしている。

 何も考えぬ、何も思わぬ、何も持たぬアークレイル。


 その目には額に手を当て、先ほどよりも強く苦しむクレスが映っていた。


 遅れて、ようやく魔王達も気付く。

 彼の苦しみ方が普通ではない事に。


 何が起こっているのか?

 この驚異的な力の代償だとでもいうのだろうか?


 今が逃げるにしても攻撃するにしても、チャンスであることは分かる。

 

 だが、動けない。

 先ほど見せた力。その片鱗が残っていただけで、自分たちは一瞬で滅ぼされかねないのだ。


 理性は動けというが、本能がそれを拒む。

 恐ろしいのだ。


 自分たちが滅びることがではない。

 御方に捧げるべき成果を、この場でむざむざ失ってしまうことが。


 目の前にいるのは、一瞬の隙が命取りとなる存在。

 凍りつくような恐怖を感じながらも、動向を見守るしかない。


 だからこそ、天を見ることはなかった。

 地の揺れに気付くこともなかった。


 クレスとなったスバル。


 誰も気付かなかった。

 彼自身も気付くことはなった。

 それを望んで、自らが未来で抱く想いを歪めたのだから。


「があああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 獣のような咆哮が、クレスの口から辺りに広がる。

 記憶の断片を開放してしまった。

 深き場所に沈めた、スバルの記憶とその後が脳内を駆け巡る。


 理解した。

 思い出してしまった。


 スバルは殺された。

 大切な者も殺された。


 記憶の先で思い描かれるのは、あの時見た滅びゆく世界。

 己の存在をキッカケに失われていった、大切な存在たち。


 激しい憎しみ。魂が軋むほどの後悔。

 このまま流されて、狂うことが出来たらどれほど楽か。

 だが、それを自分が許したくない。


 今度こそ、終わらせなければならないのだ。


 だが、今は準備が出来ていない。

 これ以上を思い出すのは時期相応だ。

 思い出せば、アレに見つかってしまう。


 まだ早い。


 だから呼んだ。

 自らと真の契約をした大精霊を。

 名を隠し、己と共に在り続ける彼女の名を。


 シロ。

 記憶の大精霊となった彼女の真名を──。


「リーン・ネリース!」


 柔らかな光が、辺りを包む。

 慈愛に満ちた光が。


 大精霊の顕現だ。


 光とともに現れた彼女は、少女の姿ではない。

 10代後半の女性の姿をしていた。

 幼さはなく、その瞳には悲しみを宿している。


「また、私の名前を呼んでくれたね」


 そっとクレスの背中を抱きしめて想いを伝えた。

 再び自分に心を向けてくれた喜び。

 だがこの喜びは、すぐさま自分の手で忘れさせなければなれないという悲しみで押し潰される。


「……俺は忘れなければならない」

「うん、分かっている」


 優しい光はいっそう眩い物へと変わった。

 光に合わせるかのように、抱きしめた腕に入る力に力が入る。

 自分の手で、再び出会えた彼を遠くに隠さなければいけない。

 その現実が、彼女の中で手放したくないという想いを強い物へと変えていく。


「ごめんね……………………」


 思わず口から洩れそうになった、かつての彼の名前。

 でも口にしてはならない。

 クレスが自分を思い出すキッカケになってしまう。

 頬をツッと涙が線を引いた。


「すまない」


 これはクレスの言葉なのか?

 それとも別の誰かの言葉なのか?


 クレスは、スバルの生まれ変わりでなければならない。

 それ以外を思い出すわけにはいかない。

 いくつもの感情の織り交ざった気持ちを胸に、リーン・ネリースに身を預けていると足音が聞こえた。


「ふむ、面倒なことになっておるようじゃのう」


 帽子のツバを少しずらし、天を見上げる老人。

 時空の大精霊であった。

 

「久しぶりだな爺さん」

「そうじゃのう。かれこれ…………と、思い出させるわけにはいかないんじゃったな」

「あぁ」


 弱々しい答え。

 極度の疲労が、その表情からうかがえた。


「では、ワシも一仕事するかのう」


 手にした杖で、軽く地面を突く。

 それだけで、ブロフ達を黄金の魔方陣が包み込んだ。


「ホレ、これでコヤツらは遠くへ行ったぞ。記憶の大精霊の力もあるしのう。目が覚めれば、都合の良い作り話を本気で信じておるじゃろう」


 疲れ果てた目で時空の大精霊を見上げ、クレスは笑みを返した。


 優しい気持ちのまま時間が過ぎていく。

 もしも、この気持ちのまま過ごせたらどれほど良かったことか。

 だが、やがて温かな時は終わりを告げる。 


 ガラスが砕けるような音が響いた。


 闇夜が広がっていたはずの空。

 黒い闇は、ガラスが割れたかのように割れている。


「来てしまったか」


 時空の大精霊が告げた。

 その顔には、先ほどまではなかった厳しさが深く刻まれている。


 空のヒビ割れた場所に、ソレは突如として現れた。

 

 透明な立方体。

 中央部には血走った目玉。


 あまりにも巨大なソレ。

 遥か上空に存在しながらも、その大きさをうかがうことが出来る


 変化が起こるのは早かった。


 立方体の周囲が、紙にインクが染みるかのようににじんでいく。


 空を侵食し、どこまでも広がる滲み。

 拡がり、広がり、滲み、やがて脈打つ赤い血管へと姿を変える。


 次の変化は、夜空だった。


 血管が脈打つたびに赤く染まっていく。

 真っ赤に染まる空は、不気味という言葉では表しきれない程の不穏を感じさせる。


 真っ赤に空が染まった。

 すると、目玉がギョロギョロと動き始めた。


 血走った目は、真っ赤に染め上げた空を見、地上の木々を見、遥か遠く離れた城を見る。

 だが見つけらない。


 ギョロギョロと動き続ける目玉は、世界の果てまで見通しソレを探し続ける。


 飢えた獣。いや、それ以上の感情。

 そう、何かを求めるあまり狂った人間のような目。


 探し続けているのだ。

 ソレは彼を──


 違う。見つからない。あれも違う。見つからない。これも違う。見つからない。

 違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。違う。見つからない。


 どこにも無い。


 違う。違う。違う。違う。違う。違う。違う。違う。違う。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。見つからない。


 望みの物が見つからず、動き続ける目玉。

 探し続けても見つからないソレに、苛立ったのだろう。

 おぞましい声を響かせた。


 ──ドコにいる。


 魂の底にまで響くような声。

 生きる者を、それだけで恐怖に陥れるような。

 誰もが震え、怯え、身を竦ませる声。


 幻か現か。

 あまりもの恐怖に、現実感を感じようの無い世界。

 ただ、一人だけが口を開いた。


「記憶のよ。ちぃとばかり、マズイかもしれんぞ」


 時空の大精霊であった。

 穏やかな口調の中に焦りが滲んでいる。


 クレスはアレが何なのか知っている。

 だが、今は何も知らない。

 それでも理解していた。

 

「大丈夫」


 クレスが見上げる空では、未だに目玉が何かを探している。

 徐々に透明だった立方体部分に、鮮明な色がついていくのが分かった。


 恐ろしい存在が、顕現しようとしているのだ。

 周囲を押し潰す圧倒的な存在感は、大精霊たちですら震えあがるハズであった。

 だが、記憶の大精霊と時空の大精霊が震えることはない。

 ここに希望がいることを知っているのだから。 


「お休みなさい………」


 ネリースは、クレスの中に彼の面影を見て微笑んだ。

 彼女は、もう彼が記憶の中にしかいないことを思い出しながら、クレスの頬を撫でる。


 ネリースは、もう戻ることのない過去を思い出しながら姿を消していく。

 空に浮かんでいた、あの恐ろしい者も蜃気楼のごとく消えていった。


 世界は再び、ゆっくりとした時間を取り戻す。

 時空の大精霊もまた、古き友を一目見やると姿を消した。

クレスの、封印されていた勇者の素質が解けたのには理由があります。

※だから、この部分は深く追求しないでね(*ノω・*)

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